6 まだ十月なのに五時半なのに
今日2011年10月22日、
夕べ5時20分なのに暗い
冬至までふた月もあるのに
隣りの雨戸が静かに引かれた
5時過ぎれば明かりを点けて
籠って私的な時間となるのだろう
うちに何とて守るものもないのだが
こっそり外を覗く、本当に夜が来るのかと
夕焼けもなかったし青い雲が空一面覆っていたし
カラスすらねぐらに戻ったらしい
影となった家々の窓はそれぞれの生活をかくす
ステンドグラスのように
うちに何とてかくすものもないから
ガラスの家を借りたのだ
月よ姿を見せて、ここを照らして
鵙よ少しやすんでいいから
何も無いよ
透き徹った泡がうろうろしてるだけ
何の返事も無いし、雨戸を閉めよう
明日が開けるまで、ふとんにくるまって
みんなが幸せでいるように祈ろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます