第18話 謎の銃弾

ラッシュは今にも引き金を引きそうだ。



ID「落ち着けよ。俺は別にアンタを犯人だと通報する気もないし、浮気をバラすツモリもない。」



ラッシュ「どうだかな。ネタは握られている。だから不安要素は排除する。」



そう言うとラッシュは引き金にかけた指に力を入れた。



パンッ!と言う乾いた音と共に銃弾は銃口から飛び出したハズだった…。



だが…。



ID「?」



ラッシュ「!?あ…当たってないのか…?そんなハズはない!」



ラッシュは続けざまに3発撃った。



だが…。



ID「オモチャか?その拳銃は。」



ラッシュ「な…何故だ!この距離で4発も外すハズがない!」



ラッシュは半ば放心状態で立ち尽くしている。



銃声を聞きつけた警官達が数人入ってきた。



状況は明白だ。



ヤツが俺を撃ったというのは誰にでも分かる。



そしてラッシュは事情聴取のために連れて行かれた。



俺はモチロン何もしていないので、そのまま帰った。



その夜、俺はノキにあった事を話した。



ノキ「4発の銃弾が当たらなかった?」



ID「そうなんだよ。何でだ?弾は確かに銃口から出たハズなのに。」



ノキ「しかし警部ほどの人が至近距離から外すとは思えない。」



ID「まぁイイか。これで俺は捕まらないワケだしな。」



ノキ「なんかスッキリしないけどね。」



ID「これが俺のヤリ方だと言っただろ?」



ノキ「ホントにね…。」



こうしてイム殺人事件は解決(?)した。

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