第15話 解決目前?
その日の夜、俺はノキに見た事を話した。
ノキ「へぇ~…警部が浮気をね…。」
ID「浮気をしていたのは間違いない。」
ノキ「しかしどうして犯人が警部だと?」
ID「通報では『死んでる』としか言わなかった。ドコで、どういう状態でかも言っていない。」
ノキ「確かにね。」
ID「なのに部下をゾロゾロ連れてまっすぐイムの事務所に来たのはどうしてだ?」
ノキ「大体事務所に居るからじゃない?」
ID「相手は探偵だぞ。しかも売れっ子のな。」
ノキ「そうかぁ。ID君みたいに暇な探偵なら事務所に居るだろうけどね。」
ID「やかましい。それにアイツは入ってきて俺の顔を見るなり犯人扱いをした。」
ノキ「そりゃ死体の傍に立ってたからでしょ。」
ID「イムの死体は入り口付近からは確認出来ない場所にあった。」
ノキ「それって…。」
ID「そう。既に俺の傍で死んでるのを知ってたからだ。普通なら本当に死んでるかも怪しい状況だぞ。」
ノキ「だよね。いくら怪しい暇探偵が居ても、まずはイムの所在を確認すべきだよね。」
ID「暇探偵は余計だ。で、明日もう一回だけ潜入して欲しいんだ。これで最後だ。」
ノキ「今度は何を?」
ID「もう一回イムの記録を調べて欲しい。最近浮気調査をしていなかったかどうかを。」
ノキ「OK。」
もはや解決までは秒読みだ。
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