第13話 確信

ラッシュの自宅へ徒歩で向かい、張り込むこと数時間…。



一向に動きはない…。



そろそろ帰ろうかと思っているとノキから電話があった。



ノキ『探してみたけど、それらしい記録はないよ。』



ID「そうか…分かった…。」



ノキ『やっぱり警部は犯人じゃないと思うよ?』



その時、ラッシュとイムの事務所で会った事が頭に浮かんだ。



ID「ノキ。通報は確かにラッシュが受けたんだな?」



ノキ『うん。そういうのテープに記録されてるみたいでね。ボクも聞いたよ。』



ID「その内容をもう一度教えてくれ。正確に。」



ノキ『若い女の声で『イムが死んでいる。』これだけ言ってスグ電話は切れたよ。』



ID「で、ラッシュが数人の部下を連れてイムの事務所へ向かった…と。」



ノキ『そう。』



ID「サンキュ。もう帰っててイイぞ。」



ノキ『ID君はどうするんだい?』



ID「もう少しラッシュの自宅を見張ってみる。」



ノキ『分かった…。』



そして電話を切り、再びラッシュの自宅へ目をやる。



辺りはもう暗くなりかけていて、そろそろチラホラと明かりが灯りだしてきた。



犯人はラッシュだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る