第11話 違和感
制服を手に入れるのは案外簡単だった。
警備を離れて一人になった警官をボコれば良かったからだ。
そしてノキは翌朝、嬉しそうに制服を着て警察署へ向かった。
俺は俺で何か情報はないかと探してたが、やはり現場に近寄れないから結果は同じだった。
その日の夜、帰宅したノキに話しを聞いた。
ノキ「いやぁ、婦人警官もイイねぇ♪」
ID「第一声がソレかよエロオヤジ。」
ノキ「ちゃんと仕入れてきたよ。イムは刃物で背中を数ヶ所刺されてた。しかし凶器は現場には無かった。」
ID「犯人が持ち去ったか…。」
ノキ「もう一つ。ID君がイムの事務所に行く直前に殺されてた事が分かった。」
ID「んなバカな。じゃあ通報した奴はイムが殺されてスグ発見したってのか?」
ノキ「ソコなんだよ。とすれば第一発見者が容疑者の可能性がある。」
ID「じゃあ任意同行かけりゃイイじゃんか。」
ノキ「出来ればやってるって。通報者は明らかになっていないんだ。」
ID「なんで?」
ノキ「通報は事務所近くの公衆電話から。ただ『イムが死んでいる。』としか言わなかったらしいんだ。」
ID「…。」
何かがおかしい…。
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