第8話 空室

ノキは大した情報は持っていなかった…。



ノキ「ID君が僕の事を勝手に情報屋だって言ってるだけだからね。」



ID「期待した俺が馬鹿だったよ。」



そしてそのまま時間だけが無駄に過ぎ、夜になった。



ノキは情報料の礼だと言って、捜査を手伝ってくれる事になった。



こういうトコはイイ奴なんだよな…。



ノキ「そういや、携帯止まってるんだったね。相変わらず家賃は滞納してんの?」



ID「!!!!」



ノキ「ん?」



ID「事件でスッカリ忘れてた…。今日滞納分を払わなけりゃ追い出されるんだった。」



ノキ「殺人現場も追い出され、家も追い出される…か。」



ID「悠長に喋ってる場合じゃねえ!」



俺とノキはすぐに事務所に戻った…。



しかし、遅かったようだ…。



俺の部屋のドアには『空室』の紙が貼ってあった…。

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