第7話 情報屋・ノキ

俺は徒歩でノキの自宅へ向かった。



ノキは40を過ぎたボサボサ頭の無精髭の男だ。



呼び鈴を押すと、少ししてノキが出てきた。



俺達が話をする場所は決まっている。



街の小さなファーストフード店だ。



いつもの店に入り、注文をし、俺が金を払う。



これが情報料だ。



席につくなりノキが口を開いた。



ノキ「で?話しって?」



ID「殺人犯を一週間で捕まえなければ俺が逮捕される。殺されたのはイムだ。」



ノキ「あ~らら…ついに人を殺めちゃったの?ID君は。」



ID「たまたまイムの事務所に行ったら死んでた。誰かが通報したらしく、ラッシュの野郎が来てな、イキナリ犯人扱いだ。」



ノキ「その通報したって奴は誰なワケ?」



ID「ラッシュが教えると思うか?現場からも追い出された。」



ノキ「で、僕にも犯人探しを手伝えと?」



ID「最近イムのトコに出入りしてた奴の情報が欲しい。」



もう後には退けない。

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