第7話 情報屋・ノキ
俺は徒歩でノキの自宅へ向かった。
ノキは40を過ぎたボサボサ頭の無精髭の男だ。
呼び鈴を押すと、少ししてノキが出てきた。
俺達が話をする場所は決まっている。
街の小さなファーストフード店だ。
いつもの店に入り、注文をし、俺が金を払う。
これが情報料だ。
席につくなりノキが口を開いた。
ノキ「で?話しって?」
ID「殺人犯を一週間で捕まえなければ俺が逮捕される。殺されたのはイムだ。」
ノキ「あ~らら…ついに人を殺めちゃったの?ID君は。」
ID「たまたまイムの事務所に行ったら死んでた。誰かが通報したらしく、ラッシュの野郎が来てな、イキナリ犯人扱いだ。」
ノキ「その通報したって奴は誰なワケ?」
ID「ラッシュが教えると思うか?現場からも追い出された。」
ノキ「で、僕にも犯人探しを手伝えと?」
ID「最近イムのトコに出入りしてた奴の情報が欲しい。」
もう後には退けない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます