第5話 ラッシュ警部

奴の死体を目の前に、俺はどうするべきか考えた。



そうこうしていると数人の警察官が入ってきた。



よく知っている顔もある…警部のラッシュだ。



奴は俺を見るなりこう言った。



警部「オマエが犯人だ!無能探偵ID!」



まったく…俺にはいろんな呼び名があるもんだ…。



ID「何で俺が犯人なんだよ!」



警部「現場で死体と向き合って立っていた。それが証拠だ。」



どっちが無能なんだよ…。



ID「俺はコイツに用があって来ただけだ。ドアが開いてたからオカシイと思って入ってみたら既に死んでたんだよ。」



警部「だまらっしゃい!探偵イムはオマエと違って有能な探偵だ。感謝はされても、恨まれたりはしないハズ。」



ID「そう甘くねぇんだよ。探偵はな。」



警部「噂ではオマエはイムに恨みを持っていたらしいな。自分の無能を他人のせいにしやがって。」



どいつもこいつも無能だヘボだって…。



ID「なら俺がコイツを殺した犯人を捕まえる。なら文句ねぇだろ?」



俺はID。探偵だ。

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