第4話 事件でぇい!

ドアが開いてんなら入ってヨシの合図だ。



そう解釈した俺はイムの事務所に入った。



そしてイムのオフィスへ続く階段を上がり、イムのオフィスのドアの前へ。



さすがにオカシイ…人が居る気配はまるで無いのに、ココのドアの鍵も開いていた。



ココまで来たからには入るしかないだろう…。



そう言い聞かせ、ドアを押す。



ギイィ…と嫌な音をたててドアは開いた。



入ってみても異常はない。



よく整理された事務所だ。



前に来た時は「床が汚れる」という理由で入れてもらえなかった。



奥にはイムが使ってると思しき机と椅子があった。



どうせだから座るか…と思い、高そうな机と椅子の方へと歩き出す。



途中で俺の足が止まった。



机の奥の方に人が倒れていたからだ。



ソイツはイム…死んでいた。



何者かに殺されたのは明らかだ。



背中に数ヶ所刺された跡がある。



遠くからはサイレンの音が聞こえてきていた。



おそらく俺より先に来た誰かが通報したのだろう。



まいった…コツが聞けない…。

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