第3話 銀河鉄道【ボロクソ4号】😆🎶✨

 ラブリの話しは、まるでSFのように荒唐無稽こうとうむけいだ。




《ほら、ラブリは遠路えんろ遙々はるばる、銀河鉄道【ボロクソ4号】に乗ってやってきたんですよォ😆🎶✨》



「なんだ。その銀河鉄道【ハナクソ4号】ッて、言うのは❓」


《ハナクソッてェ、受けるゥ😆🎶✨》

 手をパチパチと叩いて歓んだ。


「いやいや、その銀河鉄道ッて、なんだよ」


《宇宙を航行するのが不思議なくらいボロクソなの》


「え、宇宙を」


《ええ、宇宙を航行中、わらぶき屋根が半分、吹き飛んでしまうんです》


「な、何ィ。銀河鉄道なのに、わらぶき屋根なのか」



《ハイ、なので乗客は航行中、ずっと天井のわらぶき屋根が吹き飛ばないように手で押さえてなければなりません❗ こうやって》

 ジェスチャーを交えて説明した。


「ン……、宇宙を航行中、ずっとか」


《ハイ、出来れば最新のトタン屋根にして欲しいのですが✨》



「どこが最新なんだ」



《毎年、六千人の乗客が旅行中、行方不明になると言うアドベンチャー感覚満載の銀河鉄道ですわ😆🎶✨》



「有るか❗❗ そんな銀河鉄道がァ❗❗

 どこがアドベンチャー感覚満載だァ❗❗」



《ほら、銀河鉄道は、地下鉄銀座線経由でしょ》


「知るか❗❗ 銀座線か、日比谷線か❗❗」



《ですので、銀河鉄道【ボロクソ4号】に乗るのは命懸けなんです》



「お前…… 何を言ってるんだよ」

 支離滅裂で、頭が痛くなってきた。



《ああァ~…✨😌✨✨ 美味しい✨

 ダーリンもこのポテチ食べますか❓❓》



「え、ああ…… もらうよ……」

 その後、なんだかだまされたようにラブリは家に住み着いた。



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