いきなり考え付いたメスガキわからせモノ(?)
「ねぇ、あんたってBランク名乗ってるけど強いの?私にはただの不細工にしか見えないんだけど」
今俺の目の前に立つメスガキは侮蔑的なまなざしで挑発をしてくる。
見知らぬ人間にいきなり挑発したこのメスガキを大人として正してやるべきなのか。
面倒だから無視したほうがいいのか。
いや、俺とて子供になめられるのは御免こうむりたい。少なくともこの世界では、ね。
「知らない人にいきなり挑発を吹っ掛けるのはどうかと思うよ、お嬢さん?」
「もしかしてぇ、怒っちゃったぁ?つい本音が口から出ちゃっただけだから許してね」
やっぱり挑発されてるよな?
日本に居た頃は問題になるがいまならば全くの無問題だ、よしちょっと怖い思いをさせてあげよう。と言ってもこれは教育だから神もお許しになるだろう。
「確かめたいなら相手になるよ」
俺の言葉を聞いてメスガキはニタァと笑みを浮かべる。
「じゃあ、本当にBランクに相応しいか直々にこの私が確かめてあげるわ。光栄に思いなさい、小汚い豚さん?」
ふーむ。
もしやこれってただのかまってちゃんでは?
俺の体型は痩せ型なので間違っても豚とは言われない。いわれたとしても枯れた木の棒だ。
顔だって友人に不細工ではないと言われたんだ。
つまりこのメスガキは俺と模擬戦をして遊びたいということだな。
うん、納得。
「お手柔らかにお願いしますね、お嬢さん」
「手加減するけど死なないでよね?処理が面倒だから」
「ははは、んじゃあはじめようか」
俺はそういった瞬間に状態異常魔法Lv7のパーフェクトパラライズを掛けた。
「うぎっ…!?」
メスガキは驚愕の表情でこちらを見る。
無詠唱かつ高レベルの状態異常。
耐性の高いA級冒険者のメスガキでも耐えられないこの威力。
この秘密分かります?
実は俺って転生者なんですよ。
神様から素養を貰って日本のブラック精神で上げ続けた結果、ステータスが化け物になったんですね。
それで実力をいい感じに発揮してBランクに来たわけですよ。
それ以上は国指定の強制クエストが発生するので上げる気にならない。
ギルドは実力があるならさっさと上げてほしいみたいだが、自分の好きでもない依頼を無理やり受けさせられるとかいやだよ。
こういうのは楽しんでこその冒険者稼業だもん。
うん?もちろん楽勝だよ?
ただ遠出が多いから単純に疲れるんだよな。
俺って戦闘系と生活系の魔法とスキルはばっちりだけど、移動系が皆無なんだわ。
無理やり障壁魔法と爆発魔法を併用して移動するのもやったけど音が迷惑すぎてギルドに苦情くるからな。
もう厳重注意は受けたくないです。
ギルドのメインクエストカウンターではわわ系のゆるふわ美少女に涙目で三時間説教されてみ?周りの目が精神攻撃すぎるんだわ。
さて、話を戻しましてメスガキは現在困惑中です。
ちなみにしびれている間は魔法適性の低いひとは魔法の詠唱ができなくなるそうです。
このメスガキは魔法適性が低いってことだね。
はっきりわかるよ。
ちなみに場所は変わっていて俺が借りた地下倉庫です。
「さぁて、ナニしちゃおっかなー♪あ、抵抗しても無駄だよ。最低でも三時間は効果が継続するからね」
「い…いやぁ…助けて…!」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」
大人は怒らせると怖いってことを学べてよかったね、メスガキちゃん。
(ちなみにメスガキちゃんはこの後ナデポの餌食になって無事お嫁さんになりましたとさ、めでたしめでたし)
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