舞神と呼ばれた踊り子

踊り子、異世界で初戦闘

　周りには日本にはないような大木、見た事ない薬草.... いや、よく見ればゲームのと一緒だ。

　だが、こんな場所あったか？

　森の中だから詳しくは分からないけど…

　とりあえずは、町か川が見つかればいいんだが、

　しばらく、目が覚めた？場所の周辺を少し散策した。

　とくにこれといったものはない。

　まあ、あたりまえか…当初の予定通り、川見つけて、川にそって歩くか。

　それで迷子にはならない……はず……

　……とにかく、急いで町を見つけ………

　"きゃあああああああ"

　に行こうとしてたんだが、森の中から・・・・・聞こえてきた。

　はあ、俺って甘いんだろうか？いや、日本人なら当然だ。うんうん

　とういうわけで俺は声のした方向へ行った。

　向かってる途中で説明することがある。

　実は俺が今いる場所はゲームには存在しないフィールドだ。

　当たり前だが、世界は広い。

　そういえば、ゲームはあの時点で拡大アップデートされてたな。

　まさか、これがアップデートの結果か？

　ここは新しい大陸なのか？って考えてる場合じゃない。

　今は、急いで声がした方へ行く。

　閑話休題終わりっ

　もう着いたし… って結構ピンチっぽい。

　そこには、大きな木を背に追い詰められて座り込んでいる少女とそのまわりに灰色の狼が取り囲むように群がっていた。

　その狼は魔物だ 。

　強さ的にはゲームのはじめの街近くにいる魔物……端的に言うと弱い。

　その魔物…グレイウルフが少女に今にも襲い掛かりそうだ。

　…とりあえず、遠距離の攻撃を当てる。

【舞闘術: 絶対零度氷柱（カランバノ・セロ アブソルト）】

　俺はポケットに手を突っ込んだまま、サッカーでボールを蹴るように足をふった。

　ふった足からは冷たい冷気がでている。

　そして、一匹のグレイウルフに向かって鋭い氷柱（つらら）のようなものがものすごい速度で迫る。

　当たった…と思ったが、

　ドンッ！！

　と真ん中らへんのグレイウルフの脳天を貫通した。

｢……あれ、ここまで威力あったか？｣

　どーも、強化されてるのか？俺の今の装備品はパーカーワンピとジャージズボンとブーツ以外装備してないんだが、あいつの装備ってこんなに強化されたっけ？

　はじめの魔物じゃこんなものかな？

　グレイウルフたちが驚いて、仲間だった死体を見て驚き、こっちを向いて、警戒してきた。

　俺はポケットから手を出し、

【舞闘術:大地の剛拳（ポワン デ テール）】

　舞闘術を発動させると俺は拳と拳をぶつけた。

　すると、ガキンッ！と本来ならありえない音がなり、火花がちった。

　グレイウルフたちは更に警戒して、唸っている。

　……そっちがこないなら、こっちから……

　俺は足を滑らせるようにグレイウルフに向かって走った。

　足の舞闘術はまだ発動中だ。俺は本当に地面を一時的に凍らせて滑りながら走って、接近している。

　そのおかげで俺は一瞬で先頭の一匹に迫って、殴る。

｢ふっ！｣ パァンッ！

　ありゃ、吹っ飛んだ。やっぱり、こいつらが弱いのか。

　……あっ、木にぶつかって止まった。

　っと見てる場合じゃなかった……って他の仲間も呆然と見てた……今の内にぱぱっと片付けよう。

　パァンッパァンッパァンッパァンッ！

　ふう、終わった。さて……

｢おーい、大丈夫？｣

｢は、はい、ありがとうございます。助かりました｣

　そう言って少女は顔をあげた。

　お、結構可愛い子だな。……身長的に小学生くらいか。

　……べつに俺はロリコンじゃ…ないと思ったが、自分の見た目も考えると俺はロリコンなのか？

　まあ、今考えることじゃない。

　それに俺の見た目は目の前の子より結構高い。

　中学生から少し背の低い高校生ぐらいかな？

　……ダメだ、脱線しまくる。

｢……あのぉ、うさぎさん？｣

｢ん？ああ、(そういや俺、今めちゃくちゃうさぎだった)俺は……｣

　一瞬、どっちの名前を言おうか迷ったが、

｢俺は…レイだ｣

｢レイさんですか、改めてありがとうございます｣

｢いや、俺も悲鳴が聞こえたから来ただけじゃない。実は迷子でね。町があったら教えてもらおうと思って｣

　今とっさに思いついたが、我ながらいいアイデアだ。

　彼女の歳で遠出してるとは考えにくいし、近くに村か町があるんだろう。

　恩着せがましいが、人がいる所まで案内してもらおう。

｢いいですよ。と言ってもすぐそこなんですけどね。結構大きな町ですよ。他の町は見た事ありませんが……｣

｢へえ、そうなのか｣

　やっぱり、人助けはしとくもんだな。

　こんなに早く第1村人……町人？に会えたんだから。

　とりあえず、町でこの世界の情報があればいいけど……

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　水無月零、フェアリオン・アスタロト

　…この作品の主人公、特殊な家族構成や先祖で意外と苦労してる。家が武闘家で彼も鍛錬をしている。フェアリオンの名前はゲームの中の名前。ゲームでは上位プレイヤー、他のプレイヤーからは『舞神』と呼ばれている。

　舞闘術…ゲーム時代、主人公が開発したスキルというか技能。踊り子のスキル、『鼓舞術』を元に作成。技名はそれぞれいろんな国の言葉になっている。なぜか？それは、主人公の先祖があらゆる国で踊り子の仕事(踊りだけとは限らない)をしてきたからだ。実際現実の舞闘術でも技名にいろんな国の言葉が使われている。

　技能…スキルはクラスがはじめから持っている能力やゲーム内で条件付きで手に入るもの。技能はプレイヤーが作った能力やクラスとしての能力が上がって現れる後天的な能力のこと。

　他にも説明したいですが、あまり説明すると書くこと無くなるのでこの辺で、よかったら読んでください。