プロローグ2

というわけで俺は神界で修行する事にした。

なぜなら俺のスキルはハズレ呼ばれるほど弱いと言うより使いづらいらしい。


幸い、神界では時間の流れが違うので、とりあえず100年・・・・ここにいる事にした。


現在、クラスメイトが居た場所とは違う場所にいる(周り真っ白だから違いが分からんが)。


1日目、


俺のスキルは「狂化」、職は狂戦士にした。

なので、まずは「狂化」を使うことにした。


「……ぐっ!」


発動した瞬間、体が煮えたぎるように熱くなり、思考はぼやけ、体が一回り大きくなったような気がした。


そして、俺は……


「………………ハッ!」


と正気に戻った時には白い空間がめちゃくちゃになっていた。

具体的にはクレーターや亀裂が結構あった。


「いっ!」


倒れていたので体を起こそうとすると体に激痛が走る。よく見れば体の至る所から血が流れている。動かしてみた感じ骨折はしていないようだ。

たぶん、『狂化』が発動するとある程度体を強化させることができるようだ。

………まずはこれに慣れないとな


こうして俺の修行が始まった。




20年後、


「狂化」にも慣れ、発動しても発狂しないようになった。

ので時々来る神?に聞いた。


「スキルを強くする方法はないのか?」と、すると神?は、


「あるけど、気が遠くなるほど面倒よ」


どうやら俺がやってる、ひたすらスキルを使うことが強くする方法らしい。


スキルを使いまくり、熟練度を上げる事で新しいスキルの可能性が芽生えるらしい。


なら俺はいつも通りにスキルを使い、ついでに剣の素振りもしようと考えていたところで神?が、


「そうそう、最初はうっすらとだったから分からなかったけど、あなたにはスキルがもう一つあるみたいよ」


そう言われた。




50年後、


新しく発覚したスキルは「器用貧乏」らしい。


その名の通り、あらゆる事をある程度こなせるという使えるのか使えないのかよく分からないスキルだ。


まあ、『器用貧乏』は意外とよくあるスキルであってもなくても変わらないというハズレのスキルらしい。


だが、この時点で俺は「狂化」の持続時間や強化具合が高くなり、剣(神?から借りた素朴な剣、重くしてもらった)の素振り以外にも色々な武器に挑戦した。


それで俺は剣術以外もそこそこ出来るようになった。




80年後、


流石に毎日修行している訳じゃない。


少し前から神?が休憩も大事だと言ってアナログゲームやデジタルゲームまで持ってきた。


オンラインゲーム持って来た時にはこいつ俺を怠けさせる気かとも思ったが、最近思ったのが、

(こいつ、暇なだけなんじゃ……)

と考えている。


まあ、それこそ神のみぞ知るってやつだな。


そう思いながら、俺は神?が用意したシューティングオンラインゲームを2人でプレイするのだった。




100年後、


最後の日が来た。


あれから、スキルは進化したかって?もちろんした。


それがこれだ。

「名状しがたい混沌(カオス)」

というスキルだった。


能力としては「狂化」や「器用貧乏」の上位互換、いやそれ以上の能力だ。


いやぁ、ここまでのスキルになるとは、

早速使ってみたかったが、もう時間だった。


「スキルの進化おめでとう。この空間に100年も居てよく狂わなかったわね、流石、『狂化』所持者」


「ありがとう、というべきかな」


実際、こんな何も無い場所、最初は狂いそうになったが、神?がよく来るようになってからそうでもなくなっていた。



というか神?が地球産のものを持ってきて俺の修行空間に居座るようになっていた(何もなかった空間がなんかオタクの部屋みたいに散らかっている)。


「……あ〜その〜さ、結構長い間一緒に居たんだし、今更だけど、自己紹介しようか。俺は黒野凶夜だ」


「…まあいいでしょう。心して聞きなさいっ!私の名は………」


俺は少し話をした後、準備をした。


そうして、俺は異世界に行った。





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