異世界は狂想曲のようだった

狂歌殺鬼

第一章 異世界

プロローグ

世の中、上手い話はそうないとおもう。


どれだけ願ってもラノベのような急に異世界へ転移したり転生したり、


はたまた召喚されたりはしない……… と思っていたんだが、


「まさかこんなに簡単に召喚されるとは… 」




俺たちは今クラスで教室では無い場所… 城っぽい場所に居る。

さっきまでは教室……ではなく神界と呼ばれる場所にいた。


城に行く前は神?に説明が入った。


説明と言っても召喚された理由ではなく、俺たちの能力……つまり職業とスキルについてだ。

あの神?はなんの説明もなく俺たちの適性をはかり、この世界に数ある職業から自分がなりたい職を選べるようだ。

ちなみに選べる職業はゲームに出てくるようなジョブっぽいものがほとんどだった。

ただ、スキルは選ぶのではなく、潜在能力+職業でできるらしい。


まあ、そんな話よりなんで召喚されたのかとかなんで俺たちなのかとか聞きたかったんだが、

この神界では神?の行動が優先されるらしく俺たちの質問はあとになったんだが、

質問しても大抵行けば分かるの一点張りで答えになっていなかった。


とりあえず全員の適正が終わったところで神?のもうひとつの役割を果たすという。


それは、 願いを叶える事だと

神?によれば無理矢理召喚されたので理不尽だと昔召喚されたやつが居たので一つだけ願いを叶えさせるという決まりができたという(過去の勇者グッジョブ)。


これにクラスメイトが反応し、何人かが帰りたいと願ったが、もちろんダメだった。

そして、何人かが自分の欲望を吐露したが、あっちに行って自力で叶えろと言われた。(これには、クラスのほとんどがドン引きした)

それから何人かがじゃあどんな願いなら叶うんだと叫んだ。


すると、神?は具体例を言った。


それは、新しいスキルを作り、つける事、


地球にしかないものをこちらに持ってくる事(もちろんスマホとかだったらこっちでも使えるようにすると)、


主にそのふたつが有力だった。

あとは容姿を変えたり、転移場所を変えたり、中には転生を希望するやつも居たという。(神?はそれでもいいと判断し、転生させると聖職者に信託を与えたんだと、こいつが勇者だと)


ほとんどのクラスメイトは+スキル(絶対支配や強奪、コピーや鑑定等を作って貰っていたが、そんな強力なスキル元々の能力でもない限り扱えるとは思えないんだが、こいつらわかってんのかな)かスマホ等の身近にある電化製品だった(中には銃や刀、チェーンソーなんかを選んだやつもいた)。


さて、残るは俺だけになった。

俺以外の全員が既に転移していった(眩しい白い光に覆われて、光が消えた時には誰もいなかった)、残る俺を神?は見ていた。


「あなたの望みは?」


そう聞く神?に俺は言った。


じゃあ修行させてくれと……



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