エピローグ-1 頭と心


「俺、昨日どうしたんだっけ。」



アラームの音で目覚めると、なぜかソファで寝てしまっていた。

机の上を見てみるといつもよりたくさんビールの缶が並んでいて、どうしてこんなに飲みすぎたのかと考えてみた。



「やっべ、全く思い出せねぇ。」



仕事から帰って飲みすぎて記憶をなくすなんて、大学生みたいなだなと思った。こんな風にだらしないから、彼女だってしばらく出来ないんだ。




「いや、彼女ならいるじゃん。



…あれ?」



なんとなく一瞬、自分に彼女がいる気がした。

でもそんなはずないと思いなおして、自分が本当に怖くなった。




「さ、仕事行こ。」



一人でいすぎて頭がおかしくなったんだろうか。

そろそろ太一と飲まないと狂ってしまいそうだと思って、仕事に向かう電車内で太一を誘ってみた。





"んな、来週末に。"



今週は用事があるらしいけど、来週なら飲みに行けるらしい。

来週までは何とか自分を自分として保たなくてはなと思いながら、俺は今日も仕事にとりかかった。



「佐々木~。

電話~!」

「はいっ!」



忙しく仕事をしていると、さっきまで頭がおかしくなりそうになっていたことも忘れることができた。俺はただ淡々と、目の前の仕事を必死に処理し始めた。



「お前やっぱり気合入ってんな。

彼女のおかげ?」



電話を切ると、塩谷さんがニヤケ顔でそう言った。

なんだ塩谷さんまでおかしくなったかと、俺は馬鹿にしたように笑った。



「彼女でも出来たら

もっと頑張れますよ。」

「え?別れたの?」

「はい?」


まるで俺に彼女がいるかのように、塩谷さんは言った。

何を言ってんだと思いながら聞き返すと、塩谷さんは思いっきり引いた顔をした。



「え、まさかお前、

やっぱりウソだったの?」

「何がですか?」



本気で驚いた顔をして、塩谷さんは後ずさりをした。



「お前こないだまで、

彼女いるって言ってたじゃん。」

「誰と間違えたんです?

俺に彼女が出来るわけないじゃないすか。」



塩谷さんはそれを聞いて、キョトンとした顔をした。俺はまた呆れてため息をついて、「そろそろアポ行ってきます」と言った。



「お待ちしておりました。」



塩谷さんも俺も頭がおかしくなっているみたいだったけど、今日はいよいよ商品を導入してもらうことが決まったお客様と、最終的な打ち合わせをすることになっていた。本当に新しい試みだったから、ここまで来るのに相当努力した。


中途半端なりに頑張ったなと自分を褒めながら、担当者とスケジュールの確認をした。



「そういえば。

こないだのリップ、

喜んでいただけました?」

「え?」



担当者の新田さんにそう振られて、本気で頭にはてなが浮かんだ。

こないだのリップって、何だっただろう。


頭の中で必死に何だったかを検索したら、なんとなく、自分があの店でリップを買った記憶がよみがえってくる気がした。



「あ、はい。」



とりあえず無難に「はい」と答えたけど、俺、誰にあげたんだっけ。

そもそも自分がリップを買おうとした理由も思い出せなくて、やっぱり病院に行くべきかなと思った。



「今でも店に並ぶと

すぐに在庫がなくなるので、

本当にラッキーでしたよ。」

「ですね。」



塩谷さんがおかしくなったと言われれば納得がいくけど、まさか新田さんまでおかしくなっているわけではないだろう。


そのあとの打ち合わせの間ずっとリップの行方を考えてみたけど、やっぱりどうしてかったのか、買ったものはどうしたのかは全く分からなかった。



「疲れてるな…。」



やっぱり疲れている。

最近仕事を詰めすぎているせいで、脳みその思考回路が完全に停止しているんだ。



すぐに会社に帰るつもりだったけど、少しでも疲れを癒すために、少し遠回りして行きつけのカフェに行くことにした。



「いらっしゃいませ。

一名様ですか?」

「はい。」

「お好きなお席にどうぞ。」



公園の中にあるこのカフェは、都会の中にあるけどその喧騒から少し切り離されているかのように、落ち着いた雰囲気がある。周りにお客さんの会社が多いってのもあるけど、何となくこの場所を気に入っていて、たまに空き時間に来ることがある。




―――それにしても、来るのは久しぶりだな。




すごく、久しぶりに来た。

そのはずなのに何となく、頻繁に来ていたような気もした。




「お待たせいたしました。」



そのくらいここが落ち着く場所なんだと思っていると、席に着くと同時に注文したホットコーヒーを持って、店員さんが来てくれた。



「潤奈、ホールもするんだ。」

「え?」

「あれ?」



俺は無意識に、コーヒーを持ってきた店員さんに話しかけていた。

話したこともないはずなのに馴れ馴れしく下の名前で名前を呼んでいて、店員さんはめちゃくちゃ不審そうな顔をしていた。



「えっと、どこかで…?」

「いや、すみません。

人違い、かもしれません。」



すごく不審そうな顔をする店員さんに、俺は深く頭を下げた。店員さんは首をかしげながら、キッチンに方に下がっていった。



「人違い…。」



誰と、間違えたんだろう。

考えてみても"潤奈"という名前の知り合いが浮かんでこなかった。


彼女の名札には"芦田"という名前しか書いていなかったし、下の名前が潤奈かどうかすら分からない。



「ほんとに、疲れてるわ。」



人違いをするくらい、疲れている。

俺は深くため息をついてコーヒーを一口飲んで、何もすることはないけど有給でも取ろうかと、本気で考えた。




「あれ?侑?」



気を取り直して仕事をしようとパソコンを取り出したその時、後ろから懐かしい声で名前を呼ばれた。振り返ってみるとそこには、ビシッとした恰好をした朱音が立っていた。



「え、久しぶり。」

「ほんとだね。」



朱音は一緒に働いていた元同僚で、今は会社を辞めてしまった。そう言えばあれから一度も会っていなかったな。


毎日会っていたはずなのに、半年以上会っていないと、本当に久しぶりに感じる。


「ここ、いい?」

「うん。」


朱音はそう言って俺の隣の席に座って、自分もホットコーヒーを注文した。




「あれ、どこ転職したんだっけ。」

「もう、忘れたの?

医療系の卸って言ったじゃん。」



そう言えばそんな話を聞いた気がする。

そもそも朱音って、どうしてうちの会社やめたんだっけ。



やっぱり記憶のどこかの部分に蓋をされている感じがして、胸のつっかえがとれなかった。



「そっちはどう?」

「あ~うん。

最近新しい事してて、

なかなか充実してるよ。」

「そっか。」



朱音は本当にうれしそうな顔で、そう言った。



―――よかった、前の朱音に戻ってる。



前の、朱音?



咄嗟にそう思ったけど、前の朱音も今の朱音も変わらないじゃないか。

やっぱり何かがおかしい。


でもこんな意味の分からない違和感を朱音に聞くわけにもいかなくて、とりあえずパソコンを取り出してメールチェックをすることにした。




「最近どう?

あの好きな人と、

なんか進展あった?」

「え?」



朱音も自分のパソコンで何かを打ち込みながら、俺のことを見ることなく聞いた。



―――俺、好きな人なんていたっけ。



彼女どころか、好きな人だっていなかった気がする。



「俺さ。」

「ん?」

「好きな人なんていた?」



さっきの塩谷さんの発言といい、この胸に何かつっかかるモヤモヤといい、疲れているだけじゃなくて、やっぱり何かおかしいと思い始めた。こんな質問を他人にするのはおかしいと分かっているけど、胸騒ぎの原因を突き止めたくて、俺の口は勝手に そう聞いていた。



「何言ってんの。

相談してきたじゃん。」

「そう、だっけ。」


困惑する俺をみてもっと困惑した朱音が、「どうしちゃったの」と言った。それは俺が一番聞きたい事だった。



「ごめん、なんでもない。

なんか疲れてるんだわ。」

「みたいね。

おやすみとったら?」



朱音は相変わらずこちらを見ることなく、指をせわしなく動かしながら言った。なんかすごい懐かしい光景だなと思いつつ、負けないように俺も仕事に集中しようとした。



「お前は?

彼氏できた?」



集中しようとしているのにやっぱりどこか落ち着かなくて、口が勝手にそう聞いた。



「うん。」



朱音は相変わらず動揺することもなくそう答えた。



「会社の人?」

「ううん。

婚活パーティーで出会った人。」

「婚活パーティー?!?」



俺がこんなにも動揺しているのに、朱音はやっぱり平常心のままみたいだった。思えば俺たちも立派なアラサーだ。本気で結婚を考えてもおかしくない年だよなと、自分の中に浮かんできた焦りを一旦しまい込んだ。



「どんな人?」

「3つ年上の普通の会社員。

すごくいい人だよ。

多分、結婚する。」



朱音はようやくそこで指を止めて、にっこり笑ってそう言った。その笑顔を見たら今まで感じていた胸騒ぎが一瞬で落ち着く感じがして、心から「よかったな」と言った。



俺たちは久しぶりに再会したというのに、そこからは黙ってお互いの仕事をした。休憩するつもりが、朱音には何となく負けたくないっていう謎の負けず嫌いな気持ちが浮かんできたせいで、しっかりと仕事をしてしまった。


俺はとりあえず区切りをつけて会社に戻るために、パソコンをそっと閉じた。



「じゃ、行くわ。」

「うん。」



まるで明日も会えるかのように、俺たちはお互い片手をあげて軽めの挨拶をした。



「今度は、幸せになれよ。」

「侑もね。」



"今度は"って、なんだよ。

自分の言葉に自分でツッコみながら、カフェを後にした。



今日はなんだかおかしなことだらけだ。



もしかして本当に脳の病気にでもなってしまったのではないかと、しばらくは自分のことを心配した。でも会社に帰って仕事をしていたら、心配していたことすらすっかり忘れてしまっていた。





それから何気ない日々を過ごしていくうちに、あの日感じた違和感が完全になくなっていくのを感じた。


やっぱり、疲れてたんだ。


それにあの日はいつもよりたくさんビールを飲んで酔っ払っていたみたいだったから、まだ酒でも残っていたのかもしれない。



俺はいつも通り淡々と日々をこなしていって、やっと久しぶりに太一と飲む週末がやってきた。



「おう。」

「久しぶり。」



太一に会うのも、なんだかすごく久しぶりな気がした。

先に来ていた太一はもうすでにビールを注文して飲み始めていたから、俺も案内してくれた店員にビールを頼んで、その到着を待った。



「お疲れ。」



太一とこんな風に乾杯するのは社会人になって何度目だろう。

大学生の時だって何度も乾杯はしていたけど、あの頃の乾杯と今のでは全く意味が違う気がする。


俺はグラスに並々注がれた黄金の飲み物を一気に飲んで、そののど越しを楽しんだ。



「なんかすごい久しぶりな気がする。」

「まあ確かに、

あの同窓会以来だから、

2か月くらい会ってなかったか。」

「同窓、会…?」


俺がそう言って聞き直すと、太一は笑って「いや、いったじゃん」と言ってきた。



「そう、だっけ。」

「お前、マジで言ってる?」



やっぱり何かの病気かもしれない。

太一に言われて思い出そうとしたけど、行ったような気もするし行ってないような気もするってくらいしか思い出せなくて、こんな経験は初めてだった。



「お前凜香と再会して、

かなり動揺してたじゃん。」

「凜香…。」



凜香は俺の元カノだ。

浮気して振られて、それからずっと引きずり続けた、元カノ…。



凜香の名前を出されると、記憶の隅に近所の土手に座って話した光景が浮かんできた。大学時代、俺たちはあそこでよく時間を過ごしていた。


でもその記憶はどう考えても社会人になってからの記憶で、夢を見た時の記憶だったとしたら鮮明過ぎると思った。




「そういや、

こないだ旦那と腕組んで歩いてんの見たわ。」



凜香、そう言えば結婚したんだったな。

同じゼミにいたから、元カノの情報だって嫌でも耳に入ってくる。先に結婚されたことに少し敗北感を抱えたけど、同時に"よかったな"とも思った。



「お前、敗北がショックすぎて、

記憶消しちゃったんじゃね。」

「そうなのかな。」



俺はあの頃、相当凜香のことが好きだった。

別れてからしばらくは、また元に戻れると信じていたこともあった。


凜香の結婚を聞いたのは別れてからだいぶたってからだったから辛いとは思わなかったけど、もしかしてそれなりにショックは受けていたのかもしれない。



自分が思っているより自分って弱いやつなのかもしれないな~とぼんやり考えた。



「でもいいじゃん、お前。」

「え?」

「お前には女神がいんだろ。」



誰のことを指しているか、全く分からなかった。

女神?いつそんなもの俺に出来たっけ。いるなら今すぐ紹介してほしい。



「どうなったんだよ、あの後。」

「あの後って?」



太一までどうしてしまったんだと思った。

塩谷さんも朱音も太一も、みんなおかしい。俺には彼女どころか、女神も好きな人も、いないはずだ。




「いや、お前

女神の聖域踏み込んだって言ってたじゃん。」

「女神の、聖域…?」



なんだそれ、どこにあるんだ。

そんなところ日本に、地球に存在するのか。


何の話をしているか意味が分からなくて、半分太一の話をスルーしながら唐揚げをかじった。


唐揚げを食べるのも久しぶりだな。

いや、でも家で揚げた気もする。


最近自炊なんてしていないはずなのに、何となく自分がキッチンに立っている光景も浮かんできた気がした。



「いやいや、

香澄さんち行ったって言っただろ。

あれ、ウソだったの?」



「だとしたらまじで痛い」と、本気でドン引きしながら太一が言った。



「香澄さんって、あの香澄さん?」

「うん、そうに決まってんだろ。」



香澄さんと言われて俺の頭に浮かんだのは、大学時代、大学のマドンナとして崇められていた先輩だ。

卒業してから会っていないはずなのに、俺が香澄さんの家になんて行けるはずがないだろ。やっぱりおかしいことだらけだなと思ってまたビールを飲むと、太一が本気で心配そうな顔をして、「お前大丈夫?」と言った。



「いや、お前こそな。

もう5年くらい会ってないのに、

俺が香澄さんちなんて

行ってるわけないだろ。」


お前こそ大丈夫かと思って、俺は次に運ばれてきたフライドポテトを口に含んだ。すると太一は本当に驚いた目をして、「いや、まじ?」と言った。



「家に行ったのが嘘だったとしても、

こないだ居酒屋で会ったじゃんか。」

「そう…だっけ。」



そんなこと、あったっけ。

思い返そうとすればするほど、記憶にかかっているモヤが深くなっていくような感じがした。太一が冗談で言っていると思えないし、俺だって1時期の記憶が全部抜け落ちたみたいに、本気で何を言っているのかわからない。



やっぱり疲れすぎている。朱音がやめてからずっと、忙しいもんな。

そう思って相変わらずポテトを食べ進めていると、太一は手を止めて、ジッとこちらを見ていた。



「なに?」

「お前、泣いてんの…?」

「は?」



太一に言われて目の下を触ると、目からは確かに涙が流れていた。

ついに頭だけじゃなくて涙腺もおかしくなってしまったか。



「いや、なんか目が痛くてさ。」



目なんて、全く痛くなかった。痛いと言えば、さっきから胸にナイフが刺さったみたいに痛い。


失恋していないのに、する人もいないはずなのに、なぜだか胸が失恋した時みたいに痛む。



「お前、本気で大丈夫?

病院行った方がいいんじゃね?」

「そう、だよな。」



病院に行った方がいいかもしれない。

みんなが言っていることの意味が全く分からないし、なんで自分の胸が痛いのかも、よくわからない。



俺は好きな人なんていないし、彼女もいない。

香澄さんに再会したらしいけど、家に行くなんて、そんなわけがない。

俺が女神とどうにかなるなんて、そんなはず、あるわけ…。




――――つむ君の、おかげかな。




するとその時、頭のどこかから、香澄さんの声が聞こえた気がした。

大学ぶりに聞くその声は香澄さんの名前みたいにどこまでも澄んでいて、モヤがかかった頭に、とてもクリアに響いてくる感じがした。




「俺の…。」




―――落ち着く雰囲気の男の人って、モテると思うんだけどなぁ。




そんなこと、言われたことあったっけ。言われていないのに夢でそう言われていたとしたら、本気で俺は痛い男だなと思った。




――――つむくんなら大丈夫。



何が、何が大丈夫なんだ。これはいったい、何の記憶なんだ。

一度聞こえ始めた香澄さんの声は、止まることなくどんどん頭の中に響き始めた。そして声だけじゃなくて、香澄さんの顔も、それと一緒に浮かぶようになってきた。



――――付き合おう、私たち。

――――つむ君。あったかい。



俺は、俺は…。

香澄さんと、卒業以来会ってないんだ。

会ってないはずだ、俺の記憶が、確かにそう言っている。



――――つむ君のこと、ちゃんと好きになれた。

――――毎日一緒でもいいのに。



俺だって毎日一緒にいたい。毎日どれだけ一緒にいたって足りない。

いくら香澄さんが嫌だと言ったって、辛いって言われたって、俺は香澄さんと一緒にいたい。





――――この世に、永遠に続く愛なんてないんだから。





俺だってそんなこと分からない。

永遠に続く愛なんて、もしかしてないのかもしれない。



でも何の根拠もないけど、それでも信じてほしい。

信じてくれないかもしれないけど、分かってほしい。



――――俺がどうしようもないくらいに、

      香澄さんのこと大好きだってことを。



「ごめん、太一。

俺、行かなくちゃ。」

「どこにだよ、

お前本当にどうしたんだよ。」



涙を流しながら唐突に立ち上がった俺に、太一は本気で焦りながら言った。

どこに行くかなんて、俺にも分からない。記憶にはまだモヤがかかったままで、何が何だか、自分にも全然分からない。



「分からないけど、

いかなきゃいけない気がする。」



頭は何も覚えてないけど、心が言っている。



――――早く香澄さんの所へ行け、と。



「もう、分かったから。

後で説明しろよ。」

「ごめん、行ってくる!」



太一は心配そうな顔をしながら、でも俺を送り出してくれた。

どこに行くかもよくわからないのに、俺の足は勝手に走り出していて、無意識のうちに電車に乗っていた。

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