case4-3 元カノ・白石凛香


「いらっしゃいませ。」

「二人です。」

「お好きな席にどうぞ。」



入ったのは、潤奈のカフェだった。

最近夜カフェの営業も始めたとこの間連絡が来たことを思い出して、落ち着いて話が出来る場所としてここを選んだ。ここには香澄さんもつれてきたし、環希さんもつれてきた。


そして凜香も連れてきているなんて潤奈にバレたらからかわれそうだと思って店内を見渡したけど、厨房にいるのか休みなのか、とりあえず姿が見えなくてホッとした。



「カフェオレで。」

「私も。」



俺はいつも通りの窓際の席に座って、カフェオレを頼んだ。凜香も注文をしながらかぶっていた帽子と眼鏡をはずして、やっと俺がよく知っている姿へと戻った。



「ごめんね、巻き込んで。」

「ううん。」



夜遅くだというのに、店内には数組の客がいた。

それでも満席ってわけではなかったし、いつも通り落ち着いた空間が広がっているおかげもあって、さっきまでざわざわとしていた俺の気持ちは少しだけ落ち着いていた。



「アイツってさ。」

「旦那だよ。」



しばらく二人とも、黙って運ばれてきたカフェオレを飲んでいた。

でももったいぶる必要もないと思って意を決して聞いてみると、凜香は食い気味にそう答えた。

まあ人妻が見知らぬ男女の動画を撮るわけもないと思っていたけど、やっぱりそうだったかと思うと同時に、俺にはもう一つ、聞きたいことがあった。



「てゆうかさ…。」

「うん。

侑と付き合ってた時に出会った人。」



その言葉を聞いて、あの頃の思い出が一気によみがえってくる感じがした。





凜香と会う回数が減って行ったあの日、突然別れを告げられた。

凜香からしてみれば突然でもなんでもなかったんだろうけど、俺にとっては、突然の出来事だった。


いつか結婚するんだと、本気で俺は思っていた。

お互い仕事が忙しいけど、落ち着いてお金をためたら、いつか二人で暮らし始めようと、俺は、本気で思っていた。


最初はそういう意味でも、学生時代から住んでいた家を引っ越さなかった。

そんなことを考えていた俺にとって、その別れは、予想もしていない出来事だった。



だから別れたくない、どうしてなんだと、突き詰めた。

最初凜香はすれ違いが多いからと言っていたけど、それでも腑に落ちなくてしばらくごねていると、凜香は割とあっさり「侑を裏切ったの」と言った。



それ以上聞けなかった。"裏切った"の意味を本人の口から聞いてしまえばもっとつらくなると思って、聞きたくなかったのかもしれない。


俺はそこですんなりと引き下がって、「わかった」と答えた。

あれだけ別れなくないと言っていたのに、結婚したいと思っていたのに。





―――情けなくて、つまらない男だ。






情けなくてつまらない男は、そのままトボトボと家に帰った。

でもやっぱり家に帰ってから色々と考えているうちに、納得がいかなくなってきて、情けないなりに考えて、次の日凜香の家を訪ねることにした。



連絡してから行けばいいのに、勇気が出なかった情けない男は、凜香が仕事から帰るであろう時間に突撃訪問をした。


すると運の悪いことに、凜香があの男と一緒に家に入って行く姿を目撃してしまった。口から"浮気した"と聞くより、もっと残酷な出来事だった。


それを見た瞬間、ずしんと、何かを脳みそに直撃させられた感覚がした。




そして凜香も、俺が立っていること気が付いて、びっくりした顔をした。



普通ならそこで、どう行動するだろう。

別れたくないんだ、そんな男なんてやめてくれと、すがるんだろうか。



でもやっぱり情けない俺は驚く凜香に一つだけうなずいてみせて、その場をそっと後にした。

そう言えば潤奈が初恋の人と別れた時、"物分かりのいい女になりたかった"と言っていたけど、俺も同じだったのかもしれない。



あの時一瞬しか顔を見ていないけど、あの時の光景は一生忘れないと思う。だから顔を見て、一瞬であの時のやつだって、わかってしまった。





「因果応報ってさ。

本当にあるんだね。」



しばらく黙ったままでいる俺を悲しそうな目で見て、凜香は言った。何も言えないままカフェオレをすすると、凜香も同じようにカップに口を付けた。



「情けないよね。

浮気してその相手と結婚して、

今度は自分がされる側になってるの。」

「別に情けなくないよ。」



情けなくはない。少なくとも俺よりは。

本気でそう思って言ったのに、凜香はかぶせるようにして「そんなことあるよ」と言った。



「これが初めてじゃないしね。

今日も違う女だったし。

3人目かな。」

「3人?!」



凜香はまた悲しそうに笑って、一つうなずいた。こんな悲しい話ならもう聞きたくないという気持ちにもなっているのに、「それに」とまだ何かを付け足すみたいだった。



「それに多分もっといる。

今んところ百発百中だし。

すごくない?」



別にすごくねぇよ。

そう思ったけど、言えなかった。励ましたいのに何を言っても裏目に出そうで、ただただうなずくしか出来なかった。



「どうすんの?

離婚、すんの?」



動画を撮っているという事は、証拠集めをしているんだろう。っていう事は離婚に向けて動いているんだって思ったけど、凜香はその問いにゆっくりと首を横に振った。



「しない。絶対。」

「じゃあなんで…。」



純粋な疑問だった。

証拠集めまでしているのに、なんで。


するとそれを聞いた凜香はフッと悲しそうに笑って、目線を下の方に落とした。



「お守り、みたいなもんかな。」

「お守り?」

「そう。

本当に離婚したくなった時のための、お守り。」



言っていることは分かる。

でもそのために旦那の浮気現場まで行って自分で証拠を集めるって、精神的におかしくなりそうだと思った。


心配して凜香の方を見てみると、凜香は相変わらず悲しそうな目で、ジッとカフェオレを見つめていた。



「私ね、妊娠してたんだ。」

「え?!」



しばらく黙っていると、凜香はおもむろに言った。

でもこの間ビールを飲んでいたし、"してた"ってところが気になった俺は、そのまま黙って凜香の話に耳を傾けることにした。



「妊娠が分かって、

結婚が決まったの。

彼の家ってみんな医者でさ。

私みたいな私立大学の文系出てる人なんて

誰一人いなくて。


あっちの家族は不服そうだったけど、

妊娠してるなら仕方ないって感じの結婚だった。」



本当にそんな家ってあるのな、と思った。

まるでドラマみたいな話が目の前にあることに驚きながら、俺は言葉を発することなく話を聞いた。



「それでもね、幸せだった。

彼はすごく優しいし。

どれだけ嫌な事言われても、

彼と子供と生きていけるなら

それでいいって思えたの。」


あの頃、俺たちは同じところにいたはずなのに、そう話す凜香はもっとずっと遠い場所を歩いているような気がした。あの時俺は凜香の背中を追う事もあきらめたんだから、これも自分が招いたことか、と思った。



「でも、流産しちゃったの。」



「よくある話よ」と言って凜香は笑ったけど、全然笑えてなかった。

かける言葉が見つからない俺は、「大変だったな」なんて無責任な言葉をかけた。



「でももう、

彼の職場の人にも挨拶してたしね。

後に戻れないところまで来てた。


流産したから結婚やめます!なんて

彼の家的にもよくないだろうし、

そのまま予定通り籍を入れることになったの。」


"彼の家的に"よくないとか、そういう問題じゃない気がした。

でも凜香が嫁いだ家は"そういう家"なんだと、凜香自身が理解しているセリフのように感じた。



「それにね、私は子供が出来たから

結婚したわけじゃなかったの。

彼のことが本当に好きで、

子供が出来てなくても、

結婚したいって思ってた。」



凜香は頬を少し赤くして言った。

ふわっと柔らかく笑う笑顔が、懐かしくてかわいくて、そしてすごく切なかった。



「彼もそうだって言ってくれた。

また二人の子供作ろうって。


彼は結婚してからもずっと優しいし、

すごく愛されてる実感もある。

だから結婚生活に不満はないの。」

「不満はないって…。」



不倫されてそれを知ってて、その上不満がないなんてあるはずがない。でも凜香は首を振って、「ほんとにないの」と言った。



「専業主婦もさせてもらってるし

生活の不自由も何一つない。

愛情表現も欠かさずしてくれるし、

幸せだって毎日実感できてる。」



嘘のない目をして、凜香は言った。

家では嫁に愛情表現を毎日していながら、何人もの女と不倫する男ってどんなやつなんだよと、少し怖くなった。



「最初はね、

ほんとにそれだけだった。


でも彼ってね、頭いいはずなのに、

めちゃくちゃ分かりやすいの。


すぐわかっちゃったんだよね。

あ、

今日絶対仕事じゃないって。」



嘘はないけどすごく悲しそうな目をして、凜香は言った。幸せとは言っているけど、やっぱり悲しいんじゃないかって、そう思った。



「最初は見ないふりしてたんだけど、

やっぱりどこかで信じたい気持ちもあって…。」

「だから…。」

「うん。見に行ったの。

そしたらあっさり動画撮れちゃって。


1回成功してからはもう趣味みたいなもんよ。

コレクションみたいにして持ってるの。」

「お前な…。」



全く明るくない話を明るく話すもんだから、俺は呆れてため息をついた。凜香はそんな俺を見た後、「へへへ」とわざとらしく笑った。



「不倫現場を見ても、

嫌いにはなれなかった。

不倫したって私のところに帰ってくるし、

それに優しいのは変わってないし。


だから離婚する気はないの。

私が知ってるってこと、

彼に言うつもりもない。」

「でも…。」

「いいの、これで。

幸せの形って、

一つじゃないでしょ?」



それはそうだけど、それって幸せの形なんて呼べるんだろうか。

でもこいつのことだって結婚のことだってまだわかってない俺には、下手なアドバイスが出来そうになかった。



「侑?」

「ん?」



それからしばらくお互いカフェオレを飲んだ後、凜香はとても優しい声で俺を呼んだ。その声でまたあの頃の記憶がよみがえりそうになるのを何とかおさえて、凜香の方を向いた。



「改めて、

あの時は本当にごめんね。」

「いいって。」



もう、終わったことだ。俺は本気でそう思っているけど、凜香は違うみたいだった。



「自分がされてみて初めて分かったの。

傷つけてしまって

本当にごめんなさい。」

「いいよ、本当に。

俺も悪かったし。」



本心から出た言葉だったけど、凜香はそれを聞いて泣きそうなくらい悲しい顔になった。何でお前が泣くんだよと思って慌てていると、今度はにっこり笑って「ありがとう」と言った。



「また俺の手が必要だったら呼んでよ。」

「いいの?」

「うん。

いつでも暇してるし。」



今度は本当に"頼まれるかもしれない"という希望をこめて言った。

プログラムは全く前に進んでいなかったし、どう考えてもよくない方向に進んでいる凜香をどうしてあげることも出来なかったけど、少なくとも次会えるかもしれない約束は出来たかなと、満足して店を後にした。







"侑さん緊急招集、今すぐ"




潤奈からそんな連絡が入ったのは、店を出て駅に向かっている途中だった。

見られていないつもりだったのに、見られてたか。その一文を見てそう理解した俺は、言われるがまま潤奈のアパートに向かった。



「入り給え。」



インターフォン越しに俺が来たことを確認すると同時に、潤奈はそう言った。これから凜香のことを尋問されると思うと、どこからどう話せばいいのか、全く分からなくなりそうだった。



「侑君、久しぶり~!」



少し緊張している俺とは反対に、潤奈の家にいた環希さんはニコニコ笑って言った。

あれからしばらくは心配してたけど、もう本当に大丈夫みたいだ。それにあの日以来会うのは初めてだったのに、キスしたことを本当に忘れてるみたいだった。


環希さんの顔を見たら一気にホッとしたと同時にあの日のキスを思い出してしまった俺は、思わず頬を緩めて「お久しぶりです」と答えた。



「そこに、座り給え。」

「ビール飲む?」

「飲みます。

ありがとうございます。」



何のキャラか分からないけどよくわからないものになりきっている潤奈を無視して、環希さんはまるで自分の家みたいに冷蔵庫からビールを人数分取り出した。

俺はそれを遠慮なく受け取って、今日2回目となる乾杯をしてまた勢いよく喉にそれを流し込んだ。



「誰なんだね、あのおなごは。」



ビールを飲んでもなお変なキャラクターになっている潤奈が言った。思わず環希さんはビールを吹き出しそうになって、「潤ちゃんやめて」と笑った。



「女をとっかえひっかえ連れてきて…。

お主もしや、チャラ男だな?」

「お前に言われたくない。」



俺の言葉を聞いて、やっと潤奈が「あちゃー!なんも言えないー!」といつもの調子で言った。環希さんは相変わらずクスクスと無邪気に笑っていて、それが可愛くてまたキスしてやろうかと思った。



「元カノだよ、元カノ。」

「えーーー?!まじ?!

可愛い人じゃん!

侑さんって実はモテる?!」

「侑君モテると思うよ~。

優しいし。」



女たちは口々に好きなことを言っていた。

二人の会話を聞くだけでもいっぱいいっぱいになっていた俺は、聖徳太子ってすごいなって当たり前のことを考えた。



「でもすごい深刻そうな顔してたけど。」

「っていうかそもそも、

こんな時間に元カノと会うって、

特別な理由、あったんじゃない?」



そしてうろたえているうちに、二人とも鋭いことを同時に言った。

さっき凜香も"なんとなくわかる"とか言っていたけど、やっぱり女の勘ってやつは怖いなと実感した。



「実はさ、旦那が不倫してるらしく。」

「えーーーー!」

「それを盗撮してるところに

出くわしてしまいまして。」

「やばっっ!」

「え!?盗撮?!」



大げさに反応する二人に、今日あった話をした。

そもそも凜香のことを聞かれるって分かっててここに来たのは、多分話を聞いてほしかったからなんだと、ようやくそこで気が付いた。



―――俺ってやっぱり、情けない男だな。




「なるほどね~。

私ならその場で殴っちゃうかも。

我慢できるって

よっぽど好きなんだろうね。」



潤奈はそう口にした後、「あ、なんかごめん」と俺を見て言った。謝られたら余計みじめになるだろと思って、思いっきりにらんでやった。



「結婚ってさ。」


すると次に少し考えこんだ様子の環希さんが言った。



「結婚って、

思ってるより

簡単なことじゃないんだよね。」



一度結婚を経験してるから、環希さんには気持ちが分かる部分があるのかもしれない。凜香の複雑な気持ちがまったく理解できない俺とは違って、環希さんは凜香と同じように少し悲しそうに笑って話を続けた。



「昔はね、

結婚したら楽しい事だけだって思ってた。

好きな人にプロポーズされて

婚姻届け出して。

毎日好きな人と暮らせるようになる。

それだけのイメージだった。」



正直、俺もそういうイメージしか抱いていない。自分って考えが浅いなと思ったけど、潤奈も真剣に話を聞いていたから、きっと同じ気持ちだと思ったら少し安心した。



「でもそれだけじゃないんだよね。


実際は相手の親に挨拶して、

自分の親にも挨拶して。


仕事とか関係者みんなに報告して、

色々な手続きも経て。


他人だった人と家族になるんだもん。

そりゃ大変に、決まってるよね。」



確かに言われてみればそうだ。

うまれたときは他人だった二人が家族になる。それに相手の家族も、家族になる。それが簡単なはずが、あるわけない。



「それにね、

もちろん幸せなこともいっぱいある。


家に帰っても

いつか誰か帰ってくる安心感とか、

いつも味方でいてくれる誰かがいる幸せとか。

大変な事のお返しに、

幸せだってたくさんあるんだよ。」


そう言えば凜香もそんなことを言っていた。不倫をされてても、結婚生活に不満がないという言葉は、きっとこういう意味だったんだろうなと思った。



「だからね、

不倫されたから別れます。

って簡単には思わないんだと思う。


大変だった分、

簡単には決められないんだよ。

ほら、私なんてもっとひどかったし。」



自嘲して環希さんは言ったけど、俺は笑えなかった。でも笑えるくらいに環希さんが回復していることは、悪い事ではないと思った。



「でもさ、

幸せだーーー!って

心から思ってるわけじゃないと思うよ。」



「侑君もわかってると思うけど」と、環希さんは付け足した。

結婚が簡単ではないってことは環希さんの話で理解できたけど、だからと言って不倫されていることを知っていて、不満はないってのは絶対違うと、俺もそう思う。


「でもさ、今の時点では

何もしてあげられないよね。」

「そう、ですよね。」

「私みたいに暴力振るわれてるとかなら

無理やりにでも連れ出せっていうけど、

そうじゃないからね…。」


環希さんの言う通りだった。

もしDVを受けているとか本人が不倫しているとかだったら、無理やりにでも連れ出して別れさせたほうがいいのかもしれない。でも不倫しているのは旦那だし、本人がそれを分かっていて許している以上、俺に出来ることはなにもなかった。



「本人が納得してる風のうちは

見守るしかないけど…。

助けを求めてきたとしたら、

また力になってあげてね。」

「おせっかい代表選手だしね。」

「潤奈、うるさい。」



でも潤奈の言う"おせっかい代表選手"を、俺は自信を持って否定することが出来ない。今だってプログラムが進行中とはいえ、頭の中では凜香をどうにか沼から救ってあげられないかって考えていて、こんな自分が少し嫌にすらなる。



「そこが侑君のいいとこでしょ?」

「まあ確かに。

私たちそれに救われてるし、

文句は言えないよね。」



今まで深刻な話をしていたのが嘘みたいに、環希さんと潤奈は楽しそうに笑ってほぼ同時にビールに口を付けた。

確かに俺はおせっかい代表選手だけど、そのおせっかいで少しでも救える人がいるのであれば、"いいところ"って言ってくれるところをどれだけでも伸ばしてみようと、自分の都合のいいように解釈した。



「んで?

あの美人さんとはどうなったの?」

「う~ん。

連絡は取ってるけど、

それ以外何もない。」

「もう!

元カノに手を焼いてる暇があったら

デートにくらい誘いなさい!」

「そう、ですよね…。」



それからしばらく、酔っ払い始めた二人に説教をされた。

その説教が全て否定できない内容だったから、おとなしくそれを聞きつつ、言われた通りそろそろデートに誘ってみようかなと頭の中でシミュレーションを始めた。

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