case2-1 カフェ店員・芦田潤奈


「もしもし、つむくん?」


何のためらいもなく電話をかけてしまったから、スマホ越しに香澄さんの透き通る声が聞こえたことに、自分からかけておきながら驚いた。驚いたまま声を発せずにいると、ついに不審に思ったのか香澄さんが「あれ?つむくん?」と言った。



「あ、すみません。突然。」

「ううん、大丈夫。

どうした?」



別に、どうもしていない。

ただ香澄さんの声が聴きたかっただけだ。


と言いたいところだけど、そんなことを言う度胸は俺にはない。

でもこのまま黙っているわけにもいかないから、とりあえず乱れた気持ちを整えるためにも、一旦大きく息を吐いた。



「いや、何もないんすけど、

なんとなく。すみません。」

「ふふ。全然いいよ。」



香澄さんの声を聞いているだけで、なんだか気持ちが落ち着いてきた。

さっきまでほかの女とキスして欲情してはずなのに、男というのはどうしても下半身と上半身が別の生き物のようだ。



―――やっぱり好きなんだな、俺。



そんな風に自分の恋心に浸っていると、今度は香澄さんが「っていうか!」と声を荒げた。



「つむくん、敬語に戻ってる!」

「あ、そうだった。ごめん。」

「もう。

つむくん全然誘ってくんないし

会えてないから忘れちゃったんじゃない?」



何なんだよこの生き物、かわいすぎんだろ。

もうプログラムなんて忘れて、今すぐキスしてセックスでもしに行こうか。


そんなことを考えてはいたけど口に出せるはずはなく、俺は「ごめん」ともう一回謝った。



「誘って、いいの?」

「ねぇ、つむくん。」

「はい。」



ためらいがちに聞いた俺に怒るみたいに、香澄さんは言った。

やっぱり「お前が誘ってんじゃねぇ!頭が高いんだよ!」って怒られてしまうんだろうかと身構えると、香澄さんは次はとても優しい声で「私ね」と言った。



「私ね、

自分ばっか誘ってたから

寂しかったんだよ。」



はい、死亡~。


もう心臓が止まってもおかしくないくらいに高鳴るのが自分でもわかった。

やっぱりこの人といると、ただ話してるだけで死んでもいいって思うくらい幸せだ。どうして今の通話を録音していなかったんだろうと後悔しつつ、裏返ってしまいそうな声を呼び戻して、「ごめん」ともう一回言った。



「俺なんかが香澄さんを誘ってもいいのかって

ずっとためらってて…。」

「いいに決まってんじゃん!」



食い気味で、香澄さんが言った。

そう言えば朱音もそんなようなことを言ってたなって思い返しながら、今度は嬉しさに浸っていると、香澄さんが「で?」と言った。



「何に誘ってくれるのかな。」



もはやそれは香澄さんが誘ってくれてるようなもんだろ。


それに喜びながら俺は脳みそをフル回転させた。

デート、これはデートだ。どこに誘うかめちゃくちゃ大事だろ。俺が誘えるとこってどこがあるんだよ。



「え、えっと。」

「うんうん。」

「たまに仕事の空き時間に行く、

おしゃれな、カフェがあるんですっ。」



考えた勢いで、女子みたいなセリフを言った。

あんなキレイな人とデートするならおしゃれな場所にと考えた俺の頭が割り出したのは、あのカフェしかなかった。


出先で時間が空いた時、いつもはチェーン店とかにしか入らないんだけど、一つだけなぜか気に入っていてたまに行くおしゃれカフェがある。一度朱音を連れていったらおしゃれだって喜んでいたからあそこしかないと思ってそう言うと、香澄さんは楽しそうな声で「いいね!」と言った。



「週末どこかのタイミングで、

ランチでもしにいきましょう。」

「明日は?」

「へ?」

「明日、私空いてるよ。」



あ、あ、明日。

そんな急に香澄さんと、デ、デ、デート?!

しかも昼間?!初めての…。

ああ、どうしよう。何着ていこう。ロクな服がない。

もう少し時間をおいてプランをちゃんと考え…っ



「あ、ごめん。予定ある?」

「いや、大丈夫。」



考えがまとまらないうちに香澄さんに聞かれて、まだ考えがまとまらないうちに俺の口は勝手に"大丈夫"と答えていた。


やばい。やばすぎる。

そう考えつつもどこか嬉しい気持ちもおさえきれな自分がいる事に、俺はしっかりと気が付いていた。



「じゃあまた明日。」

「うん。

後で集合場所連絡する。」

「はぁい。

おやすみ~。」

「お、おやすみ。」



出来るならここで、永遠に寝てしまいたい。


俺はすっかりさっきまで朱音とキスしていたことなんて忘れ去って、香澄さんとデートが出来るという喜びにしばらく浸っていた。






ピンポ~ン♪



その日はふわふわした気持ちのまま家に帰って、着ていく服をどうしようと全力で考えているうちに寝てしまった。そのふわふわした気持ちにしばらく浸っていたかったのに、次の朝、休日だっていうのに俺は早朝にインターフォンに目覚めさせられた。



「おはようございます!」

「お前休めよ。休日だろ?」



週末だっていうのに相変わらずビシッとした格好をしてそこに立っている相沢は、にっこり笑って「私は不定休なので」と真面目な返答をしてきた。

もうツッコむ元気もない俺は手招きで相沢を家の中に招き入れて、あくびをしながら朝のコーヒーを淹れはじめた。



「まずは…

おめでとうございます!」

「はぁ。」



相沢は拍手をしながら笑顔で言った。

やっぱり、朱音の攻略は成功していたらしい。昨日のことを思い出すと興奮してしまいそうだったから、なんとかその気持ちは心にしまうことにした。



「絶対無理って言ってたのに、

出来たじゃないですか!

やっぱり佐々木様は優秀です!」

「あ、ありがとうございます。」

「それに本日は有巣様とデートまで…。

さすがとしか言いようがありませんね!」



やっぱり全てを"把握"しているらしい相沢は、輝くほどの笑顔でグーサインをこちらに向けながら言った。もはや感覚がマヒしてなんとも思わなくなっている俺は、「はいはい」とテキトーにあしらいつつ、相沢にもコーヒーを出した。



「ではさっそく、

二人目を発表させていただきます。」

「ええ…。もう…。」



せっかく一人攻略できたのに、一息もつかせてもらえないのかよと思った。するとそんな俺のセリフを聞いた相沢は、大げさに「はぁ」とため息をついた。



「当たり前です。

一人目を攻略されたとはいえ、

有巣様の前にあと3人もの女性を

攻略しなくてはいけないんですよ?!

ノロノロしていたら、

有巣様が誰かに取られてもおかしくないです!

それでいいんですか?!」

「す、すみません。

よくないです。」



相沢の勢いに押されて、俺はなぜか謝っていた。

すると相沢は「しっかりしてください」なんて言いながら、鞄からごそごそと資料を取り出し始めた。


「2人目の女性は、

芦田潤奈(あしだじゅんな)さんです。」

「誰。」


頭の中をどう検索してみても、その名前に聞き覚えはなかった。

職業柄顔と名前を覚えることに自信はあったはずなのに、相沢が出してきた履歴書みたいな資料にある写真をみても、見覚えは確かにあったもののそれが誰なのか思い出せなかった。



「やだな、佐々木様。

今日行かれるカフェの店員さんじゃないですか。」

「カフェの、店員…。」



頭の中をもう一度、詳しく検索してみた。

言われてみれば確かにいたような気もしたけど、でもはっきり「ああ~!あの子ね!」と言えるほど、記憶に残っていなかった。



「今回はまず仲良くなるところからスタートなので、

前より時間がかかると思ってください。

前みたいにノロノロとしていたら

本当に香澄さんが遠いところに行ってしまいます。」

「はぁ…。」

「早速今日から頑張ってくださいね!」



朱音を攻略しろと言われた時は、仲がいいから無理だって思ったはずなのに、今回は知らなさ過ぎてどうしたらいいのか全く見当もつかなかった。


頑張れって言われても、今日は香澄さんと行くから話しかけるなんて無理すぎるだろ…。


頭を抱えていると相沢は俺の気持ちを読むみたいにして、「大丈夫ですよ!」と言った。


「基本は鎌田様を攻略した手順と

同じように進めれば大丈夫です。」

「手順て…。」

「ではそろそろ私は失礼しますね。

お時間大丈夫でしょうか。」


いつもこいつは俺の気持ちを置き去りにする。

ほかのどの女より、こいつを攻略するのが一番大変そうだと思いながら時計を見ると、確かにもう準備を始めないとまずい時間になっていた。



「やっべ!」

「とりあえず、

デートも頑張ってくださいね。」

「とりあえず、な。」



相沢はその場で「それでは」と頭を軽く下げて、玄関の方に向かっていった。俺はそんな相沢を見送る余裕もなく、とりあえず着替えを済ませようと急いだ。



「あ、あと。」

「なんだよ、まだあんのかよ。」

「本日の服装は、

チェックのシャツより

ブルーのスウェットの方がいいと思います。」

「はぁ?!」


まだ自分自身も何を着るか決める前に、相沢が言った。

でも確かに何も言われてなかったら、チェックシャツを選んでいたかもしれない。そして相沢の言う通り、この間俺は店員の言われるがままに流行っているらしいダスティブルーのスウェットを買った。



「ズボンはスキニーがいいです。

佐々木様は思ってるよりスタイルがいいので

ボディラインが見えるものを着た方が

好印象だと思いますよ。

あ、トップスは白Tシャツを重ね着してください。」

「は、はい。」

「それでは。」



委員会はどこまで俺のことを"把握"しているんだろう。

少なくとも持っている服は把握されていそうだったし、もしかして貯金の金額とかそういうものまで把握されてたりして…。


考えたら本当に怖くなりそうだったから考えるのを一旦やめて、とりあえず準備を急ぐことにした。






今日は前回の反省を生かして、集合場所に指定した駅に30分前に到着した。さすがにまだ香澄さんの姿は見えなくて、とりあえず近くのベンチで座って待つことにした。


結局相沢に言われた通りの服を着てきてしまった。

っていうか、今までの人生でカフェの店員とまともな話をしたこともない俺が、どうやって"キスしてほしい"って言わせられるんだろうか。


朱音の時だって最初はどうすればいいのかと頭を抱えたけど、今回はその比ではなかった。確かどんどん難易度が上がるって言ってたけど、香澄さんまでたどり着けたとして、香澄さんはどんな難易度してんだ。



まあ香澄さんレベルの人を簡単に攻略できるなんて夢にも思ってないけど、そこにたどり着くまでまだ難易度の高い人たちを3人も攻略しなければいけないという事実を目の当たりにして、俺はまたこのプログラムに参加したことを後悔し始めた。




「つむく~ん!」



頭をかけている俺の耳に次の瞬間入ってきたのは、この声があれば世界中の汚染がクリアになるんではないかってくらいキレイな香澄さんの声だった。スマホをかまっていた顔をあげて声の方を見てみると、声の数段キレイな顔がこちらを見ていた。



尊い。



「ごめん、待った?」

「いや、今来たとこ。」

「うそつき。」



テンプレートみたいな会話をして、俺たちは笑った。

思えば最近殺気立った空気ばっかり感じていた俺は、その穏やかな空気に心底なごんでいた。



「それじゃ、行きましょうか。」

「うん。いこ。」


心なしかうきうきした香澄さんがそう言った。

チラっと横を歩いている香澄さんを見てみると、ふわっとしたブラウスの上からでもわかるお胸のふくらみが、無意識に目に入ってきた。



うわぁ…。

揉みてぇ。



少しは申し訳ない気持ちを抱えつつ、昼にふさわしくないことを考えた。

今までは遠すぎてそんなこと考えもしなかったけど、こんな風に人間らしいことを考えられるようになったってことは、もしかして少しは香澄さんを近くに感じ始めた証拠なのかもしれない。


俺がそんな邪悪なことを考えていることもしらず、香澄さんは歩きながら「今日はあったかいね」なんてほんわかした話をしていた。



ほんと、ごめんなさい。



「公園の中にあるの?」

「あ、うん。」



香澄さんはそのまま、ほんわかした話を続けた。

中学生みたいなことしか考えないまま無意識にカフェに向かって歩いていたことにそこでやっと気づいて、俺は今から行くカフェのことを少し紹介することにした。


「この近くにお客さんの会社があるんだけど、

時間が空いた時たまに行くんだ。」

「そうなんだ。」

「うん。

公園の中にあるから

何となく静かで落ち着くんだよね。」

「確かに。東京とは思えないね。」


駅前は割と都会チックだけど、この公園だけは自然がたっぷりでなんだか落ちつく。いつもチェーン店にしか行かない俺があのカフェに行くのは、多分気持ちを落ち着けたいからなんだと思う。



いつも落ち着く場所ではあるんだけど、香澄さんがいるってだけで数段特別な場所に思えた。

気温が暖かいってのもあったけど、こうやって二人で自然の中をゆっくり歩いているだけで、なんだかすごく幸せで気持ちまで暖かかった。香澄さんも多分同じ気持ちでいてくれるみたいで、吹き抜ける風を感じながらとても穏やかな表情をしていたので、咄嗟に選んだけどここで良かったと思った。




「あそこです。」

「わ、ほんとだ。カフェだ。」



そのカフェは、木々の中に隠れているみたいに立っている。俺は何度も来ていてそこにカフェがあるって知っているから驚かないけど、香澄さんは近くまで来てやっとその建物が目に入ったみたいで、ちょっと驚きつつも嬉しそうにしていた。


そしてそのままのテンションで「何食べようかな」とはしゃいでいる香澄さんを連れて、俺はいつも通りそのカフェに入った。プログラムのことがあったから少し緊張気味で入ったけど、出迎えてくれた店員さんはあの写真に写っていた人とは別の人だった。



「2名様ですね。

こちらへどうぞ。」



いつも平日に来るからあまり込み合ってないんだけど、休日の昼という事もあって、その日はいつもより混雑していた。それでもその店員は俺たちを偶然空いていた眺めのいい窓側の席に案内してくれて、香澄さんもその席がとても気に入った様子だった。



「ほんといい雰囲気。」

「よかった。

気に入ってくれたみたいで。」

「うん、すごい好き。」



香澄さんはそれから、運ばれてきたメニューをとても楽しそうに眺めて何を食べるか悩んでいた。悩んでいるのが可愛くてしばらく見ていたいなと思ったのは、香澄さんには秘密の話だ。



「何で迷ってるの?」

「えっとね、パスタかグラタンかで…。」

「どっちも頼もうか。

香澄さんが嫌じゃないなら

シェアして食べよう。」



イケメンみたいなセリフを言うと、香澄さんは一瞬固まって「いいの?」と聞いた。いいに決まってると思って大きくうなずくと、香澄さんが爆裂スマイルをこちらに向けてきた。



「ありがとう。

そうしたい。」



もう好きなもの全部食べてくれ、残りは俺が食べるからと、本気で思った。でもいたって冷静なフリをした俺はスマートに片手をあげて店員を呼んで、パスタとグラタンを注文した。



「こんなお店どうやって見つけたの?

もしかして、女の子?」

「違うよ、歩いてたらたまたま。」

「ほんとかなぁ?」

「ほんとだよ。」


若干ムキになってこたえると、香澄さんは「冗談冗談」と言って笑った。仲良しのカップルの会話みたいだなって思って、思わずにやけてしまった。



「そう言えばこないだの子、

どうなったの?」

「ああ。色々あったけど、

結局大丈夫になった、と思う。」



本当に大丈夫になったのか分からないけど、今日の朝朱音から「昨日はありがとう」という連絡が入っていたから、多分アイツは大丈夫だ。

そしてこれだけあっさり「ありがとう」の連絡がくるってことは、やっぱり俺とのキスは"夢落ち"になってるのかなと思うと、少し寂しい気もした。



「つむくんが助けたんだね。」

「俺は何もできなかったよ。」

「そんなことないよ、きっと。」



香澄さんは何も知らないはずだけど、この人の根拠のない励ましはなぜかすごく効果を発揮してくれる。大丈夫だと思っているというより大丈夫だと信じたいと思って少し曇っていた俺の心が、香澄さんの一言で晴れていくのが分かった。



「ありがとうございます。

話聞いてくれて。」

「ううん、そんなことないよ。

私もたくさん聞いてもらってるしね。」



香澄さんの話であれば、「今日テーブルから箸を落としたよ!」レベルのことでも聞けるって思った。これだけ美しいことで香澄さんが日々抱えるであろうストレスを、俺が話を聞くことで一ミリでも解消できるんだとしたら、24時間寝ずに聞いてもいいよと言いたいくらいだった。



「香澄さんは最近どう?

また変な親父に絡まれてる?」

「まあね。それは相変わらず。

でも私だけじゃないししょうがないよ。」



しょうがなくないんだろうけど、割り切っている様子で香澄さんは言った。きっとそんなセクハラにも慣れてしまったんだろうなと思った。そんなことに慣れる必要なんて全くないのに。



「なんでも、言ってくださいね。」

「うん。ありがとう。

今日だってすごい癒しだよ。」



なんで香澄さんが俺にこんなことを言ってくれるのかは全くわからなかったけど、お世辞であったとしても喜んでいる自分を隠し切れなかった。香澄さんと自分が二人でご飯を食べてること自体奇跡に近いのに、こんな穏やかな会話をしているのはもっと奇跡で、一瞬一瞬かみしめたい気持ちだった。


でも俺がこの瞬間をかみしめているうちに出来上がった料理は運ばれてきて、俺たちはそれをシェアしながら味わった。いつも食べているはずなのに香澄さんと食べているだけでどんな高級なフレンチよりもおいしい気がして、多分はたから見たら気持ち悪い顔でにやけながら、俺はご飯も香澄さんも同時に楽しんだ。




「はぁ、美味しかった。」

「よかったです。」

「また来ようね。」

「うん。」



ああ、尊い。

またここに、二人で来れる日が来るかもしれないのか。


そんなことを考えながら、俺は出来るだけスマートに伝票をもって、そのままレジに向かった。



「つむくん、私も…。」

「いや、これくらい払わせて。」



そして自分の知っている中で一番スマートなセリフで香澄さんが払おうとするのを断っていると、レジの向こう側から「ありがとうございます」という声が聞こえた。



「お会計ご一緒でよろしいでしょうか。」



レジの向こうから問いかけられたから、自然と顔をあげて「はい」と答えた。




「あ。」





そこに立っていたのは、まぎれもなくあの写真に写っていた、あの女の子だった。


この子が、芦田潤奈だ。

俺はいつしかプログラムのことなんてすっかり忘れて純粋に香澄さんとのデートを楽しんでいたことを少し後悔して、財布からお金をだすこともなく、目の前で不思議そうな顔をしている女の子を呆然と見つめた。

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