case1-5 同僚・鎌田朱音


それから何もなかったみたいに、俺たちは仕事をした。

部長はもちろん俺が二人の関係に気が付いていることは知らなかったし、朱音とも最初は少し気まずい感じもしたけど、忙しく仕事をしているおかげもあって、俺たちはプレゼンの準備に奔走出来た。



今週は、いよいよ大事なプレゼンをする週だ。

俺は家を出る前に両手で両頬を叩いて気合を入れて、会社に向かった。



「はよざいま~す。」



いつも通り出社してすぐ自分のデスクに向かうと、なんだかオフィスが少し騒がしかった。先輩たちがみんな同じパソコンの前に固まっていたから、週明け早々なにかトラブルでもあったのかと思って、俺はみんなが固まっている方に向かった。



「どうしたんすか。

なんかトラブルっすか。」



俺が声をかけたのに驚いて、みんなこちらの方を見た。

そして次の瞬間には「トラブルどころじゃないよ!」と興奮していって、俺を手招きしてパソコンの前まで連れてきた。



「見てこれ!」

「え……。」



パソコンの画面に表示されていたのは、朱音と部長が手をつないで歩いている写真だった。写真は一枚だけじゃなくて中には一緒にホテルに入っていくものとか名古屋出張中に密着しているものなんかもあって、俺は全身から血の気が引いていくのが分かった。



「なんかショックなんですけど…。」

「ね…。」



みんなその写真をみて、口々にそう言った。

俺は全身の震えが止まらなくなって、もう何も言葉が出てこなくなった。



「誰が送ったんだろ…。」

「部長の奥さんらしいよ。」

「え、まじ?」

「うん。

部長のタブレットから送られてるから

多分そうだろうって…。」



片耳でそんな会話を聞きながら、俺は深い後悔に襲われていた。

どうしてもっと早く止めなかったんだ。こうなる前に、どうして何もできなかったんだ。



人の気持ちなんて止められない。

そう決めつけて何もできなかった自分が不甲斐ない。

もっと出来たことが、あったんじゃないか。



考え出したら後悔がどんどん湧き出てきて、思考回路がずっと停止したままだった。



「大丈夫?佐々木君。」

「あ、ああ。はい。」



俺より3つ上の女の先輩が、本当に心配そうな顔をして聞いてくれた。

その言葉でやっと我に返った俺は、「あの、朱音は」と言葉を絞り出して聞いた。



「写真ね、うちのチームだけじゃなくて、

総務のアドレスにも送られてたらしくて…。

朱音ちゃん、部長と一緒に

さっき専務に呼ばれたの。」

「ありがとう、ございます。」



それを聞いてすぐ、何もできないとわかっていても、俺は専務室の方に向かった。



どうか、どうか全てうそだと言ってくれ。

何度もそう心の中で繰り返してみたけど、湧き出てくる冷や汗の感覚が妙にリアルで、これが全て現実だと語りかけてくるようだった。



来たこともないのに、専務室の階にはすぐたどり着いた。

エレベーターを降りるや否や部屋のある方に向かおうとすると、ちょうど朱音が部屋から出てくるのが見えた。



「朱音!」



俺は場所も気にせず、そう叫んだ。

朱音は俺の声にびっくりしてこちらを見た後、片手をあげて悲しそうに笑った。



「おはよ。」

「おはよじゃねぇって、お前!」

「へへ。」



朱音は笑っていたけど、全然笑っていなかった。

今にでも壊れてしまいそうに見えて、俺は思わず両肩を支えた。



「バレちゃった。

つむつむの言う通りだったね。」



悲しそうな顔はしていたけど、朱音は泣かなかった。実感がないのか、泣けないのか、本当のところはよくわからないけど、とにかく俺は朱音を支える手を離せなかった。



「私、クビだって。」

「は?!」

「依願退職って形にしてくれるってさ。

懲戒解雇じゃないから、

次の仕事も見つけやすいよね。」



朱音はやっぱり泣かなかった。

俺が言葉を見つけられずそのまま見つめていると、朱音はにっこり笑って「部長は大丈夫だと思うよ」と言った。



「ほら、部長がいなかったら

会社が困るじゃない?

だからクビにはしないと思う。

チームは大丈夫だよ。」

「チームって…。」



朱音はこんな時も、チームのことを考えていた。

だとしたら不倫なんてすんなよと言いたかったけど、今言ったところで朱音をさらに傷つけるだけだって思った。



「ごめんね、プレゼン。

最後まで出来なくて。

悔しいな~。

あ、でも自業自得だから

しょうがないよね。」



息継ぎもせず、冗談みたいにふざけて朱音は言ったけど、全く面白くなかった。俺はやっぱり何もできない自分が不甲斐なくて、その場で固まってしまった。



「つむつむはほんと何も悪くないよ。

悪いのは全部私。

辛い想いさせて、ごめんね。」

「お前…っ。」

「ごめん、最後のお願いしていい?」


俺の言葉を遮るみたいにして、朱音は言った。俺がその言葉に静かにうなずくと、朱音はまた悲しそうに笑って「ありがとう」と言った。



「さすがに部屋に行きづらいから、

一緒に行ってもらえないかな?

荷物まとめなきゃ。」

「うん。」


俺が返事をしたのを聞いて、朱音はもう一回「ありがとう」と言った。

そしてそのまま振り返ることもなくまっすぐエレベーターの方に向かって、いつも通りではなくなった自分のデスクに向かった。



朱音がフロアに入ってくると、噂を聞きつけた人たちがこちらを見ているのが分かった。


そりゃ、噂としては面白すぎる話だろう。

朱音はそれも全部覚悟したって顔で強い足取りで自分のデスクに向かって、テキパキと自分のものを整理した。



「みなさん。」



しばらくして片づけが終わると、朱音は大きな声で言った。

今まで朱音の方を気まずそうに見なかった先輩たちは、その声に反応して朱音の方を見た。



「こんな形で裏切ってしまい、

大変申し訳ございませんでした。

皆さんとの仕事、

楽しかったのは本当です。」


朱音はすごくまっすぐみんなの方を見て、はっきりした口調で言った。みんなどんな感情なのかはよくわからなかったけど、とりあえず驚いた顔をしていて、誰も何も言わなかった。



「今まで、ありがとうございました!」



朱音は続けてそう言って、大きく頭を下げた。

しっかりと頭を下げるその姿はまさしく俺が知っている朱音そのもので、それを見て俺は朱音が帰ってきてくれたと、少しホッとしてしまった。



「それでは失礼します。」



顔をあげた朱音は、また大きな声でそう言ってフロアを去って行った。

複雑そうな顔はしていたけど、どこかスッキリしているようにも見えて、俺は心の中でこれでよかったのかもしれないと思った。






しばらくは朱音の話題で持ちきりだったけど、部長が帰って来るとみんな知らないふりをして働き始めた。その後部長もみんなに「悪かった」と一言謝ったけど、朱音の言う通り会社を辞めさせられることはなかった。



それから1週間くらいたつと、朱音がいたこともなかったことみたいに、職場は"いつも通り"を取り戻していった。朱音と一番仕事をしていた俺はいつまでたってもその違和感に慣れなかったけど、なんとか仕事をするしかなかった。



いつも通りは多分装えていたと思うけど、一人になった朱音のことは心配でたまらなかった。あの時すっきりした顔をしていたけど、もしかしてそれもすっきりしたフリで、毎日泣いてたら…。



そう思うと居てもたってもいられなくなって、俺は朱音にメッセージを送った。



"どっかで、会えない?"



会う事すら拒否られてもおかしくない。

きっと朱音にとってこの会社での思い出は忘れたい過去だろうから、俺もその一部かもしれない。そう思って少し心配はしていたけど、朱音からは"いいよ。"とあっさり返事が帰ってきた。



メッセージが返ってきたことにとりあえず安心してしまった俺は、早く顔を見てどんな風に過ごしているのか知りたくて、仕事終わりにさっそく朱音の家の近くまで行くことにした。




朱音に指定されたのは、古い居酒屋だった。

俺は送られてきた地図を頼りに先に店にたどり着いて、カウンターで座って朱音を待った。



「侑!」



このまま一生来なかったらどうしよう。

内心どこかでそんな心配をしていたけど、朱音はカジュアルな格好をして颯爽と現れた。今まできっちりした服しか見たことがなかったから、そのギャップに少しドキっとしている自分がいた。



「そんなに前じゃないのに、

毎日会ってたからすごい久々な感じするね。」

「確かに。」



何事もなかったみたいに朱音は爽やかにそう言って、俺に断りも入れず生を二つ頼んだ。そしてあっという間に運ばれてきたそれを俺に手渡して、半ば強引に乾杯をさせらた。



「意外と元気でしょ。」



豪快にビールを飲んだ後、一呼吸おいて朱音が言った。

なんて言い出そうか悩んでいた俺は、その勢いに少し押されつつ「うん」と答えた。



「落ち込んでるかも~?

って思った。」

「そりゃな。」

「だよね。

あんな修羅場、

人生で経験できるもんじゃないよね。」


「経験したくないけどね」と明るく言いつつ、朱音はまたビールを豪快に飲んだ。

俺は「あんまり飲みすぎんなよ」と制止しつつ、自分も豪快にビールを喉に流し込んだ。


「そりゃもちろん落ち込んだよ。

何より自分のバカさに落ち込んだ。」

「そっか。」


やっぱり朱音は、朱音だった。

俺の知っているまっすぐな朱音が戻ってきていることがすごく嬉しくなって、俺のビールはさらに進んだ。


「奥さんにさ、

慰謝料200万請求されたの。」

「に、にひゃ…っ。」

「うん。

でね、今日それ払ってきた。」

「払って…っ?!」


2万くらいの買い物をしたテンションで朱音が言うもんだから、俺は声が出なかった。そんな俺の反応を見て朱音は楽しそうに、でもすごく悲しそうに笑った。


「安いくらいだと思う。

私がしてしまったことに比べたら。

お金で解決できないこと

私はしちゃったんだよ。」

「まあ、そうだな。」



否定をしない俺に「励ましてよ」と言いながら、朱音はまた笑った。

そして次の瞬間には、今にも泣きだしそうなくらい悲しい顔をして、うつむいた。



「あの時…。」

「ん。」

「あの時、侑の言う事聞いてたら

何か変わったのかな。」



あの写真から見て、あの時やめていたからと言ってどうこうなる問題ではなかったとおもう。朱音もきっとそんなこと分かっていながら、そう言ってる。だから俺は何の言葉をかけることもなく、朱音の言葉に耳を傾けた。



「侑がね。」

「うん。」

「私のこと尊敬してるって言ってくれて、

本当に嬉しかったんだ。

頑張ってること認めてくれる人、

いてくれるってだけで本当に嬉しかったの。」


さっきよりも泣きそうな顔をしながら、朱音は無理やり笑顔を作っていた。心の中を整理できているようで、多分整理しきれてはないんだろうなと思った。



「見てくれてる人がいるんだって。

それなのに自分何やってんだって。

本当に自分で自分が嫌になったの。」

「うん。」

「侑にとってもきっと辛いことだったのに

本気で怒ってくれて、

本当にありがとう。」



俺が気が付いたころには、きっともう手遅れだった。

でも今こうして朱音が本当の笑顔でいてくれることが嬉しくて、俺も多分気持ち悪い顔で笑って「うん」と言った。


それから俺たちは、当たり障りのない話をしながらただ楽しく飲んだ。

これからのお互いの道が明るいことを祈る意味でも何回も乾杯をして、朱音はそんなに強くもないのにビールを飲み続けた。


しばらくすると朱音はベロベロに酔っぱらい始めていて、俺はさすがに朱音を止めた。会計を済ませたらそのまま一人で帰るって言ったけど、もう千鳥足になっているのが見てられなくて、家まで送っていくことにした。




「あっつむ~~~!

ばかやろぉおお~~~!」

「はいはい。」



大きな声で叫んでいる朱音の肩を支えながら、暗くなった道をトボトボと歩いた。何人かの通行人には不審な目で見られたけど、そんなことはあまり気になかった。


「私はぁ~~~

ニートだぁあああ!」

「分かったから。

ちょっと静かにしろ。」


どんな目で見られようが、言いたいことを聞くのが今の俺の仕事だと思った。でも止められないことをいいことにヒートアップした朱音の声がどんどん大きくなっていって、さすがに俺は一旦静止した。


「迷惑ばっかりかけて

ごめんねぇえ。」


すると朱音はそう言って両手で両眼を覆って、なんとか前に進めていた足を止めた。そしてその後すぐに、その場にしゃがみこんで動かなくなってしまった。



もうだめだと思った俺は、朱音の前に回り込んで自分の背中を向けてしゃがんだ。


「ほら。のって。」


そして朱音の方を振り返って、マイカーにでも乗せるみたいにそういった。

朱音もまさか同期の背中に乗る日が来るとは思っていなかったのか、一瞬は目を見開いて驚いた。でももう自分でも歩けないって判断してくれたみたいで、反抗することなくおとなしく俺の背中に乗った。


「ごめんね、侑。」

「わかったから。

この道どっち?」

「左ぃいい~っ。」


朱音はもう情緒を見失ったみたいに、落ち込んだり叫んだりを繰り返していた。職場では最後まで冷静なやつだったけど、きっと感情を押し殺していただけだったんだろう。今まで仕事をしていても、もしかしてこうなりたい日だってあったのかもしれないと、少し反省した。



「つむつむ?」

「ん?」

「私、バカだよね。」

「そだな。」



落ち着いた様子の朱音の声に俺も落ち着いてそう答えると、「少しは否定しろ~!」と言って怒られた。理不尽だなと思ったけど、一応「ごめん」と言って謝っておいた。



「バカだった、分かってる。

最低なこと、した。」

「うん。」

「でも…っ。」



気が付くと朱音は大粒の涙を流していたけど、それに気が付かないふりをして俺はただ前に足を進めていった。



「大好き、だったんだぁああああ~~~!!!」



分かっていても、感情が止められないのはどうしてなんだろう。

朱音は俺が知っている人の中でもすごく冷静な方だし、頭もいいやつだとおもう。それでも感情が止められなくなってしまうなんて、人間ってなんか恐ろしい。


朱音は気が付くと声をあげて泣き始めていて、俺は家までの道を聞いて、足を前にすすめることだけに集中した。


こんな日が来るなんて、誰が想像したんだろう。

背中に伝わってくる朱音の体温はとても暖かくて心地よかったけど、そんなのは"ただの同僚"の俺が、知らなくてよかったことだったと思う。



「家、ここ。」

「うん。」



しばらく歩いていると、朱音は知らないうちに泣き止んでいた。

そしていつも通り冷静な声に戻った朱音は、遠慮がちに指をさしながらそう言った。朱音のマンションは、俺のおんぼろマンションとは違ってこぎれいなところで、同期のはずなのにどうして差が出来ているんだろうと思った。


「おろすよ。」

「うん。」


背中から朱音を下すと、朱音は降りてそのままマンションの入り口にある石垣みたいなところに座った。

泣き止んではいるけど、まだ感情は落ち着いていないのかな。そう思った俺は、静かに朱音の横に腰掛けた。



「はぁああ~~~。」



しばらくそこにすわって、二人でボーっとしていた。

でも朱音がたまったものを一気に吐き出すみたいにしてため息をついて、その沈黙を破った。



「侑?」

「ん?」



そしてそのまま、朱音は優しい声で俺を呼んだ。俺もその優しい声を壊さないように

出来るだけ優しく返事をした。



「私、何もかもなくなっちゃった。」

「うん。」



いつもの冷静な声で、朱音は言った。

酔っていても酔いきれないときってある。多分今朱音はそういう状態なんだろうなと思った。



「大丈夫かな、私。

これから生きていけるのかな。」



泣いてはいなかったけど、朱音の声は震えていた。

いつもたくましい朱音の声がすごく弱々しくて今にも壊れそうで、なんとか助けてやりたかった。


それでも俺は、自分がなんて言ってあげるのが正解なのか分からなかった。しばらく考えてみたけど一向に正解が出てこなくて、俺は何も言わないまま手を朱音の頭の上に置いた。


「大丈夫。」


そんな時、香澄さんに言われた"大丈夫"を思い出した。

何の根拠もないけど、何を言っていいのかも分からないくらい俺は不甲斐ないけど、でも確かにこいつが"大丈夫"だって、俺にはよくわかる。


「お前は、大丈夫。

俺が一番よくわかってる。」


そう言うと朱音は驚いた顔で俺を見た後、一瞬泣きそうな顔になった。でもそのままにっこりと笑って、「うん」と言った。


「ね、侑。」

「うん?」

「ほんとに最後の最後の、お願い。」


朱音はうるんだ目で俺を見て言った。

不覚にもその顔にドキッとしながら、なんとか冷静なフリをして、「なに?」と言った。





「キス、してくれない?」

「え?」




え…、え?!?!

これ、これってぇ?!?ええぇ?!?!?



そのセリフを聞いて、俺はようやくプログラムのことを思い出した。

心の中はマックスに動揺していたし、どうしていいのか全く見当もつかなかったけど、うるんだ目で見つめられて「キスして」なんて言われて、しないなんて道は俺にはなかった。



俺は自分の欲望に任せて、俺を見ている朱音の頬に右手を置いた。

すると朱音は目をつぶってキス待ち顔を俺に向けてきて、もういよいよ引き下がれないところに来てしまった。




―――香澄さん、ごめん!!




なぜか心の中で香澄さんに謝りながら、俺は何年振りかも分からないキスを、朱音にした。



やっわらか。んで、あったか…。



俺も酔っているせいかもうこのまま深いキスまでしたくなったけど、頭の中に浮かんでいる香澄さんの笑顔が、俺にそうさせてくれなかった。名残惜しくもゆっくり顔を離すと、朱音は少し照れた顔でうつむいてにっこり笑っていた。



うっわ、ヤりてぇ。



「あり、がとう。」

「お、おう。」

「それじゃあ。」



まるで何事もなかったかのように、朱音はもう一回お礼を言ってマンションに入っていった。その場に取り残された俺はすごく欲求不満な気持ちになって、キレイでもない都会の空を見上げた。




~♪



その時、日常過ぎて腕につけていることすら忘れていたスマートウォッチが、小さく音を立てた。少しそれに驚いて見てみると、そこには"congratulations!!"という表示がされていた。




もしかしてこれ、成功なのか。



最初は無謀だと思っていたけど、どうやら俺は1人目の攻略を成功したらしい。

だからと言って喜ぶ気分になれなかった俺は、そのまま空を見上げた。



なんだかこういう微妙な気分になったときは、香澄さんに会いたくなる。

そう思った俺は、酔っているおかげもあってか、何のためらいもなくスマホで香澄さんの連絡先を表示した。そして気が付けばそのまま、指が勝手に香澄さんに電話をかけていた。

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