第397話 397.ナストレーア王国の首都ナルノアールの渋滞対策

<真也>


殆どの男女が全裸でウォータースライダーを滑っていた事に気を取られていた為に、ナストレーア王国の首都ナルノアールの状況に気が付かついていなかった。


「ナストレーア王国の首都ナルノアールも予想通りリトリア王国の首都トリステインと同じように道が渋滞してますね。ナストレーア王国の首都ナルノアールの方が首都トリステインと比べて道が狭い分混雑が酷いようです」


アーネストはそう言って王都ナルノアールの混み具合をみてため息を付いている。

確かに!!

リトリア王国の首都トリステインは東西南北40キロの円形に広がりながら発展した商業都市の為に道幅が広い。

だがナストレーア王国の首都ナルノアールは10キロ四方のネイアー湖の湖畔を中心に湖の周りに発展した観光都市の為、必然的に道幅が首都トリステインよりも狭い!!


ネイアー湖の湖畔の2キロ圏内に家々が視線発生ぽい感じで取り巻いて、10キロ四方のネイアー湖畔を取り巻きながら発展した都市って感じだからなんだろう・・・


「旦那様~何とかならないですか~これじゃお城から出られませんよぉ」

「アーネスト~落ち着け!!落ち着け!!」

俺は興奮気味に俺におねだりしてくるアーネストを慌てて宥める。

アーネストは無自覚だろうが・・

あの凶悪な双丘を俺の体に押し付けられてきたら、俺の理性が持たないんだよ~~!!


都合の良い事に、エロ爺の人格は、クララの作った『エロ爺撃退試作品1号君』に本体を結構捕食されたっぽいから暫くは出てこれないみたいだからエロ爺に俺の体が今すぐ乗っ取られる心配は無い事だけはラッキーだが!!


『俺の理性は別だ!!』


皆の前じゃ無きゃ確実に押し倒して美味しく頂いていた事だろう!!

俺が保証しよう


『俺は健全な思春期のエロ大好きエロエロ魔人なのだ~!!』


でもさ~8人も同時にするってどうしたら良いと思う?

やっぱ、愛し合うって1対1?が普通だろ?


結局、それが解らないから、未だに手を出せていないんだが・・・


イヤイヤ!!

今はそんな事を悩んでいる場合じゃ無いんだ!!

今のナストレーア王国の首都ナルノアールの街の混雑解消と対策だ!!


「皆~ナストレーア王国の首都ナルノアールの渋滞の解消ってどうやったら良いか良い案って無いか~~?」


こんな時は


『文殊の知恵』


っていう位だから、これだけ居れば誰か一人くらい凄い発想してくる奴もいるだろう!!

だってこの混雑だよ!!

どうしろって言うんだ?


『普通に考えたら絶対に無理!!』


「あのさ~真也、日本なんかじゃ筏で人を運んでた所も有ったでしょ?此処ってさ~湖だし、『ナルノアールガーデン』って湖上に作った埠頭の市場なんだからやっぱり水上輸送が一番なんじゃないかな?真也はどう思う?」

「麗香、それ良いな自走式の浮き桟橋を導入して『水上バス』っぽい使い方をして『ナルノアールガーデン』まで往復させるようにしたら転移門よりもよっぽど効果あるよ」


「自走式の浮き桟橋ってどんなものなんですか?」

「それ良いですね」

「うんうんそれ良いかも~」

・・・


・・・

色々いろんな意見が出てきて、皆で話し合った結果


『ネイアー湖の湖畔数十か所に『自走式の浮き桟橋』の停留所を作成しそこから『ナルノアールガーデン』の自由市場に直接乗り込めるようにする』



って案が採用された。

因みに、『自走式の浮き桟橋』はナルノアールガーデン』の埠頭を作る時に参考にする為に日本国内色んな所を回った時にコピー能力でポチッてきた物をそのまま採用!!


動力源はそのままディーゼルエンジン!!

燃料は残念ながら、俺のコピー能力で生産?・・・ですね!!


って事で速攻でアンドリュー国王とキャロライン王妃に相談

速攻で兵士をお借りして運用開始!!


いや~まさか・3時間以内にナストレーア王国の首都ナルノアールの渋滞が解消されるなんて思ってもみなかったよ!!


余った時間で『ウォータースライダー』の全裸対策もやりましたとも!!

そういやこの世界って、下着文化が無かったもんな・・・

「着替える所も作っていなかったしな!!今日中に男性用、女性用、子供用の水着を用意しよう。明日からは全裸禁止にしよう」

って事で『ウォータースライダー』の乗り場の前に立て札を立てて注意勧告!!


『ウォータースライダー』乗り場の前に水着売り場を新設し水着1枚小銀貨1枚で販売

そして荷物預かり所も併設(預かり料金は一回1日預かりで鉄貨1枚)


『ウォータースライダー』入場券を買う場合、水着1枚鉄貨5枚で購入可能として販売した事により利用率100%

流石割引セット販売!!

水着1枚小銀貨1枚じゃ~正直原価割れだんだけど、俺には膨大な魔素使用によるコピー増産能力により原価は限りなくゼロに近くなる。


『地球の生産者の皆さん御免なさい<(_ _)>』


当然同じ仕組みを取っているリトリア王国の首都トリステインの自由市場『オープンガーデン』でも採用


自由市場にゆき水着を入場券込みの半額で購入し

『回転木馬』


『コーヒーカップ』


『ウォータースライダー』

で遊んだ後、そのまま一日水着で自由市場を散策するのが一般的になっていった。



その日の終わりには、ナストレーア王国の首都ナルノアールの渋滞が解消対策で導入された『自走式の浮き桟橋』と数十か所の『自走式の浮き桟橋』停留所は其々に場所名が付けられ停留所を回る航路が新設されナストレーア王国の首都ナルノアールの新たな交通手段になった。


最近俺ってブラックな作業環境になってきている感じなんだが・・

馬車馬のように異世界発展の為に作業する俺・・・


つづく・・・

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