第395話 395.結局アーネストのお願いを聞かなきゃいけなくなるんだよな・・

<真也>


ミノムシ縛りに縛られた暗殺者はフレディ騎士団長の指示で数人の兵士に抱えられ連行されていった。

明日の朝には廃人になっている事だろう・・・

俺達を殺そうと襲ってきた奴の心配までする事は無いんだ!!

俺はそう心に言い聞かせ心の中に残った少しの罪悪感を払いのけるのだった。


暗殺未遂事件のせいで中途半端に時間が空いてしまった俺達

「旦那様、ナストレーア王国の首都ナルノアールの湖に作った『ナルノアールガーデン』事が気になるので一度ナルノアール城に戻りたいのですが送って頂けないでしょうか?」


アーネストがアリシャと麗香に両脇から抱き締められた俺の後ろから控えめに声を掛けて来る。

首都トリステインの事で手一杯で、アーネストの故郷のナストレーア王国の首都ナルノアールの事をしっかり忘れてたよ・・


『不味いな・・』

首都トリステインがこんな状況じゃ・・

『ナルノアールガーデン』を作ったナストレーア王国の首都ナルノアールもこの首都トリステインと同じように交通渋滞起こしてそうなんだが・・・


「アーネスト首都トリステインの事で手一杯でナストレーア王国の首都ナルノアールの事まで気が回らなくてゴメン。俺もナストレーア王国の首都ナルノアールの事が気になるから皆、これからナストレーア王国の首都ナルノアールに行っても良いかな?」


って皆にも聞いてみるが・・有る意味・・

『来てくれるよね?』


っていう強制?かも・・

心苦しいが、交通渋滞を起こしているかもしれないナストレーア王国の首都ナルノアールを放ってはおけないもんな!!


「水臭いわね。シュンとなっていないでナストレーア王国の首都ナルノアールに行くわよ!!」

アリシャが俺に早速要求

これって?


ツンデレですか~~?

「お・・おお~ありがとう」

ってお礼を言うと


「フンッ」


っと真っ赤に頬を染めアリシャは顔を俺から背けてしまう

「ハイハイ~みんな行きますよ~真也もじっとしていないで転移よろしく~」

麗香が俺の腕に胸をグリグリと押し付けながらそう言って


「ちゅっ」


っとキス

最近大胆になって来た麗香

7人も一気に増えちゃったもんな・・

大胆にもならざるを得ないか・・・


「悪いな麗香」


って言うと


「ん?」


っと疑問形?に考えるように首を傾けた麗香

何を誤られたのかが解らないのかもしれないな



リアルでこんなに一気にハーレム化してしまうと彼女達との付き合い方に迷ってしまう俺だ


だってさ~


『1人だけ優遇する訳にはいかないじゃん?』


誰でも自分を一番に考えて欲しいって思うじゃん?

俺だってそう・・


思う!!

その典型がアリシャ


『ヤンデレ気味になってきてるもんな~』


エロ爺が有る意味ストッパーになってくれてるから、まだ我慢してくれてる方なんだ

有る意味


『エロ爺の人格の問題が無ければ滅茶滅茶ヤバい状況なんじゃ?』


でもエロ爺には感謝なんてしないぞ!!

エロ爺に殺意を覚えながら俺はナストレーア王国の首都ナルノアールのアーネストの部屋に転移するのだった・


つづく・・・

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