第393話 393.油断

<真也>


俺は白目を剥いて倒れている男を見て一瞬で冷や汗が出る。

今までは魔獣狩りや、魔導士達との戦闘では必ず魔力を感じていた

殺そうと襲ってくる時に発せられる独特の感覚


異世界に来てからというもの、俺達は魔獣との戦闘しかしてこなかった・・

言い換えれば魔獣との戦闘には慣れていた俺達


ジャクソン家の魔導士達やオールデス家の魔導士達との戦闘は正面からの対面で魔法を撃ち込まれ戦闘する事が殆どで、今回みたいに隠蔽し気づかない間に後ろから刃物で暗殺を仕掛けられるなんて思っても見なかった。



完全に油断していた!!

今回の俺のミスは、魔力頼みの索敵をしていた為に、魔法を使わないで刃物を使った暗殺なんて全然装丁もしていなかつた俺だ。


「み・・皆守ってくれてありがとう。皆が撃退してくれるまで全然気が付かなかったよ」

「それにしてもビックリしたわ!!まさか刃物で襲って来るなんて思っても見なかったわ」

アリシャも全然気づかなかったようで自分の額に無意識に手を持って行って想定外だという表情をしている


「後ろに居た私も男が急に近づいて来ているのに気が付いた瞬間には刃物を出して真也を後ろから刺そうとしてたからビックリぢて電撃を浴びせたのよ」

「私の旦那様を殺そうなんて許せませんわ」

「真也様は誰にも殺させません」

「私達が居る限り真也様を守って見せますわ」

「この男一生歩けないように両足切断しちゃいましょう」

「この後全員でこの男は拷問ですね。指を一本づつ切り落として・・・ふふふっ」


リリス、トリア、ナスティア、クリス

言ってる事が凄くヤバくないか?

お前達怖いんだけど・・


リリス、トリア、ナスティア、クリスにこの男を任せたら確実にミンチ肉確定・・・だな・・



『うをぉ~~想像しちまったじゃねえか~~オエッ』


襲ってきた男は意識のないままに着ている物を身包み全部引っぺがされ全裸のまま、女性達にグルグル巻きにされ王城に連行


例の怪しい薬によって自白させられるらしい・・・


あ~~あ~

魔法に頼り過ぎた戦闘をしてきたツケが今頃回って来たって感じだ

魔法が便利だからバンバンと魔法をぶっ放して解決してたから、本格的な戦闘技術が身に着いていない!!


『魔物相手じゃ無く対人戦の訓練もやらなきゃな!!』



つづく・・・・

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