第381話 381.転移門ノセキュリティーを何とかしなければ!!
<真也>
リトリア王国首都トリステインの旧ジャクソン家魔導演習場跡地に作った自由市場『オープンガーデン』がオープンして4日
今日の目玉はやっぱり
リトリア王国首都トリステインの『オーオウンガーデン』とナストレーア王国の首都ナルノアールの埠頭に作った商業区画『ナルノアールガーデン』を結ぶ『転移門』
『転移門』の利用者数はリトリア王国側で1万1052人、馬車738台
馬車で約10日、徒歩で約半月の距離を一瞬で転移してしまえる優れもの!!
『転移門』の魔道具を開発したのは残念ながら俺じゃ無く、モノリス・ストレイアそうあの憎らしいエロ爺だ。
科学者としては超天才なのに!!
どうしてあんなにもエロ爺なんだ!!
今日一日『転移門』を運用してみて問題も出て来た。
〇.利用料金を払わず無理やり『転移門』に入っていこうとする者達
〇.大商人の権力を傘に馬車の転移代金を払おうとしない商人達
〇.何処に戦争に行くんだというような50人以上の武装した貴族
そんな輩をナストレーア王国へ転移させる訳にはいかない為に当然拒否
「何でナストレーア王国に行けないんだ!!」
当然その貴族は激怒して剣を門の警備兵に着きつけながら脅迫まがいの行動をとってきた。
それも当然想定済みで
「国王命令が聞けない者は告知板にも書いてあるように切り捨てゴメンとなっている。それでも通るおつもりか?」
そんなやり取りをすると渋々と引き下がっていった。
だって50人以上の兵を引いて他国であるナストレーア王国の首都ナルノアールに入ろうとしてるんだよ?
『碌なことは考えていないハズ!!』
後は・・・
18時までの『転移門』の使用表示をして18時30分に『転移門』の使用停止をして、リトリア王国側とナストレーア王国側の両方で20人近くが騒いでいたが
「時間厳守で動かせない。『転移門』を一度起動する費用は金貨50枚程になる。それを払うつもりが有るなら『転移門』を起動しますがどうされますか?」
当然フラフだ!!
金貨50枚を払っても『転移門』を稼働させてくれ!!
そうお願いされれば、それはそれで『転移門』を稼働させ転移してもらえば良いだけだ。
一回『転移門』を起動するだけで、金貨50枚は美味しい!!
起動なんてほんの少量の魔力で起動できてしまうのだから・・
今はクララが『転移門』の起動と停止をしないと動かないのがネックだ。
早急に『転移門』のセキュリティーチェックを稼働させないと国防上の問題に発展する可能性が大
今回リトリア王国のギルド本部が『オープンガーデン』内に移転して来た事で、『オープンガーデン』内でトラブル対応をしていた俺達は前からギルドに話していたギルドカードを使ったレンタル事業の事と絡めて『転移門』の通行もギルドカードを使用して、本人確認、通行許可、料金徴収すべてを自動化しようと思っている。
対応するのは全部クララだけど・・・
モノリス・ストレイア(エロ爺)の宇宙船のメインコンピュータを使用し構築したギルドシステム
そのシステムを使用し、ギルド会員登録により自分の血を一滴垂らし生体認証により発行されるギルドカード
今現在のギルドカードは個人認証機能とギルドへ魔獣を狩った死体の販売、採取した薬草や素材の取引、商業取引、土地取引、ギルドカードに入金した金額はギルドカードを使用して何処のギルド支部でも引き出しが可能。
旅に出る旅人や商人などは、旅の間に必要なお金を大量に持ち歩かなければならないが、ギルドカードならば最低限のお金をもっていれば旅の途中の街でギルド支部からギルドカードを使ってお金を自由に引き出し出来る。
この為旅人や商人の殆どはギルド会員になりギルドカードを発行してもらっている。
今回はそのギルドカードのシステムの追加案をギルドに相談する為ギルド本部に来ているという訳だ。
俺の名前を出してギルド長を呼んでもらうようにお願いすると、トリステインギルド本部のギルドマスターをしているラグアシェルがギルド事務所の奥から出て来てくれた。
ギルドマスターのラグアシェルの案内で俺達はギルド本部の2階会議室に案内され今回の要件であるギルド改革?について説明をする。
今回の要点は
ギルドカードによる
現代版の携帯電話機能
トイレ・水道・冷蔵庫の魔道具レンタル事業
身分証明機能を使った『転移門』自動認証システムと通行料自動徴収
ギルド機能の分割:現在ギルド一本の管理を商業ギルド、冒険者ギルドに分離
商業ギルド:商人の取引管理や土地取引
取引金額と信用度によりS・A・B・C・Dのランク付け
Cランクより資金貸付が可能
冒険者ギルド:採取者としての仕事していた者を冒険者と呼ぶ
冒険者の依頼達成難易度・回数に応じてS・A・B・C・D・E・Fのランク付け
Dランク以上で信用度〇だと2メートル×2メートルのアイテムボックスを低料金でレンタル出来るようになるとかの特典うを付けるとか?
そんなギルドシステム改革案をだしてギルドマスターのラグアシェルにギルド総本部に掛け合ってもらうようにお願いをしたんだが・・・
「真也殿、申し訳ないが私では即答出来んのじゃ、暫くまっては貰えぬかの~?」
とラグアシェル
「何かマズイ面でも有るのでしょうか」
と俺は思わず聞いてしまう。
「実は・・・」
とギルドマスターのラグアシェルは話し始めるのだった。
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます