第376話 376.誰がこんな変態みたいなものを装着するんだ~~~

<真也>


ナストレーア王国の首都ナルノアールに新しく出来る商業区画『ナルノアールガーデン』には2つの問題が有る。


一つは転移門の運用だ。

今後導入するギルドカードによる転移門の認証チェックが導入されるまではノーチェックで転移門が通れてしまう。

なので運用ルールを作る事になった。


アリシャはリトリア王国側を担当

アーネストはナストレーア王国側担当


国王命令で『転移門使用令』なる物を作ってもらう事になった。


--------------------------------------------------------------------------------------

      <告>


         『転移門使用令』


リトリア王国の首都トリステインとナストレーア王国の首都ナルノアール間が転移門で結ばれる事となった。

使用に関しては転移門を操作する兵士の指示に従ってもらう。

もしも指示に背く者有らば、即時に切り捨てゴメンの死罪とする。


使用可能時間 朝8:00時より 夕方18時 時間厳守

開始終了時間の前後は危険な為に転移を禁止する場合有り


通行料金:


〇 1人のみ試用期間中により、暫くの間1人1日一回に限り無料。

〇 馬車1台毎に大銀貨1枚(試用期間中)


※料金徴収方法・転移門転移許可システムが出来次第、規定に基づく運用を開始予定である。


リトリア王国国王   ヘンリー・リトリア

ナストレーア王国国王 アンドリュー・ナストレーア


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そんな脅迫文紛いの告知板を設置して回ってもらった。

通行料金は人であれば今の所通行料無料


『お試し期間』



って感じで無料で使ってもらおうと思う。

流石に馬車とか持ち込まれると、変な商売に使おうと悪い事を企む奴らも出てきそうなので、馬車1台当たり大銀貨1枚の通行料金を取る事にし、告知板に記載しておく。



「守らなければ何人かは犠牲になってもらおう・・」

とはヘンリー国王とアンドリュー国王が言っていた言葉だ!!。


「ちゃんと出国、入国に関してはチェックしているぞ!!って意思表示をしなければ、不正に使用する奴らは必ず出て来るからな」

ヘンリー国王が笑いながら言った言葉だ。


誰でも無料で通すって事は無いという意思表示だな。


俺は転移門の設置、そして『不思議の国のアリス』としてリトリア王国の『オープンガーデン』で出店している


『雑貨屋』

『ランジェリーショップ』

『洋服屋』


の核店舗の販売商品の準備・・

ハッキリ言って


『濃縮魔素を使ったコピー能力全開で販売商品製造機』


と化していた俺

それに

明日からオープンするナストレーア王国の首都ナルノアールに新しく出来たネイアー湖を埋め立てて造った湖上の2キロメートル×2キロメートルの敷地の商業区画『ナルノアールガーデン』にオープンする『不思議の国のアリス』ハンバーガーショップ

そして


『雑貨屋』

『ランジェリーショップ』

『洋服屋』


それらの商品準備・・・


俺は馬車馬のようにクタクタになるまで働き続けたのであった。

流石に湖上に浮かべた『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』を明日から公開する事は無理なので停泊している全長362メートル全幅65メートルの


『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』


を見物してもらうだけになった。

だって運用も全然決まってないし、従業員の教育だって全然していない状態では明日からの運用は絶対に無理!!無理!無理!!


アンドリュー国王とキャロライン王妃は明日にでも運用を開始したいって迫ってきたけど、アリシャとアーネストの2人がかりで何とか説得してもらった。


兎に角、すべてが応急で始めてしまった殆ど無計画設置・・・

だってさ~


アーネストに上目使いで瞳をウルウルさせながら

『アリシャの居るリトリア王国首都トリステインだけあんな施設作って不公平です~~ナストレーア王国の首都ナルノアールにも作ってくださいませ~~旦那様~~』


ってお願いされたら・・


断れないよな~~


『ご利用は計画的に・・』


って何処かで聞いた言葉だと思うけど、衝動的にやっちゃうとダメなんだろうな・・

『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』の開店?公開?は従業員の教育とか運用ルール決めがある為に1か月後のオープンに決定


なので


『回転木馬』


『コーヒーカップ』


『ウォータースライダー』


の遊具を設置し1人鉄貨1枚で乗れるように設置してアリシャ、麗香、アーネスト、クララ、リリス、トリア、ナスティア、クリスの8人に試乗してもらったら

アリシャが・・・


「リトリア王国の首都トリステインのオープンガーデンにも欲しい~~設置して!!ねえ~!ねぇ~~!おねが~~い♡」


ってアリシャのお胸をぐりぐり押し付けられながら俺はお願いされちゃって・・

俺の一部の所が異常反応・・


男は色々と反応するとヤバい物が起き上がる訳で・・・


「解った!!解ったから!アリシャ~~~~~」


って仕方なくリトリア王国の首都トリステインのオープンガーデン敷地にも遊具を設置



ううう~

『俺って段々と借金で首が回らなくなった多重債務者のような状態になってきてるんじゃ・・・』


それと

今回

『砂糖』と『塩』


この2商品を100グラムの容器に入れてテスト販売をする事になった。

砂糖は果物の果汁から精製する為に1キロ当たり金貨5枚

塩も海水を煮詰めて精製する為に1キロ当たり金貨1枚


非常に高価な商品となっている。

なので

『砂糖』も『塩』も100グラム鉄貨幣5枚でリトリア王国側と、ナストレーア王国側で同時にテスト販売する事になった。


今後リトリア王国の新王都敷地で『砂糖』と『塩』を製造して販売する為の布石としてこの世界に徐々に流して知名度をアップしたい・・


アリシャとアーネストの同時発案

王女様が2人も揃えばもう悪い微笑みが・・・

最近2人の王女様の裏工作が半端ない感じに感じるのは俺だけなのか?


俺は宇宙船空間を未だ解放して、宇宙船格納空間の濃縮魔素を取り込みながらコピー能力で販売商品を製造している訳だが・・・



クララが!!


「マスター宇宙船からの濃縮魔素供給装置がついに完成しました~マスター見てくださいこれです!!」



って満面の笑顔で俺に声を掛けて来た。


「おおお~~宇宙船からの濃縮魔素供給装置がついに出来たんだ!!これで危険な濃縮魔素の周囲への影響を抑えられるクララありがとうな」



って思わずクララを抱き締めてしまった俺

「へへへっ皆の前でやられると照れますねマスター」


って赤く顔を染めながらクララがちょっと困り顔

そんなクララが


「ジャーーーン見てくださいこれが濃縮魔素供給装置です」

って満面の笑顔で俺にその装置を差し出して来たクララ!!

俺はそれを見て・・


「クララこれは・・?」


その装置をみてちょっと引いてしまう・・俺・・


「濃縮魔素供給装置です。題して『濃縮魔素供給君1号』です」

「クララその『濃縮魔素供給君1号』って地球の世界で販売している大人のおもちゃ・・『デ〇ド』に見えるんだけど・・」


って言い及ぶ俺・・

だって外見大人のおもちゃマンマ・・だよ


「この装置をですねお尻にブスッっち差し込みますと、減った体内魔素を自動的に供給するんですよ!!バイブ機能と回転捩じり機能も入れてみました凄いでしょマスター、魔素を高速注入する為に魔素注入時には高速ピストン運動と高速振動機能がフル稼働致します。未体験の超体験がマスターを快感の世界に誘います~」

「誰がこんな変態みたいなものを装着するんだ~~~」

「もちろんマスターです」

「誰がこんな物装着するか~~!!」

「チェッ、マスターって恥ずかしがり屋さんなんですね~しょうがありませんね。そういうと思って本命はこちらです。このブレスレットを付けていてもらえば減った体内魔素を自動的に宇宙船の格納空間から濃縮魔素を供給してくれます。なのでこちらをどうぞ」


クララはそう言って宝石で飾られた綺麗なブレスレットを俺に渡してくる。

俺がそのブレスレットを装着しながら


「クララワザとだろ」


って言うと


「ふふっちょっとおちょくってみたくなりました」


と簡単に白状

俺がそのままあのデ〇ドを装着してたらどうするつもりだったんだ?

聞くのが怖い・・・


聞けねぇ~~



つづく・・・

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