第374話 374.問題は山積み

<真也>


自由市場『オープンガーデン』が開店して早3日

自由市場の契約は1人でも多くの人達が参加できるように1日毎の契約にしていたが、食品を扱う人達は仕入の関係や在庫になった物の処分が有る為1週間単位での借用が出来ないかとの声が当日終了時前には多数上がって多数声が上がってきていた。


確かに!!

個人ならば余った物を売るだけなら1日で事足りる。

毎週やってる日曜市とは訳が違うって事か・・・


なので当日終了前に10、000戸のプレハブを自由市場の反対側の空きスペースに設置

このスペースは1か月単位での貸し出スペースとした。


1人横3メートル×縦2メートルの販売スペースを一か月銀貨31枚で借りれるって事だ

土地は権力に物を言わせて確保していただだっ広い旧ジャクソン家の魔導演習場跡地

幾らでも空きスペースは有る!!


なので今までの自由市場6000戸は今まで通り1日契約

そして新しく自由市場の反対側に作った10、000戸の販売スペースは1か月単位での契約とした。


その10、000戸の販売スペースも他国からの行商をしている業者が詰めかけてあっという間に全てが契約済となってしまった。

馬車で地方を回り馬車で行商をしている商人達にとっては、店を1か月単位で借りれるような商売をしている所はこの異世界には無かったって事だ。


そもそも街の成り立ちが魔獣の被害を避ける為に、城壁を築いた中に家を建て次第にそれが大きくなってきたような街の発展の仕方だった。

現代社会のような公園のようなスペースなんて有るはずもない!!

だからこそ、『オープンガーデン』にこんなにも人が集まって来たのだと思う。


今度のスペースはプレハブの横に馬車を置けるスペースを作って馬車で寝泊まりが出来る仕組みも導入

その分設置スペース増とはなったが、そうでもしないと長期販売は無理だろ?

まぁ~それもリリスに


「長期間貸出すのなら、馬車を置くスペースを販売スペースの横に作ってそこで寝泊まりしてもらえば防犯と、他国からの行商の人の宿泊の問題も解決出来るんじゃないですか?」


って言われた結果なのだ。

リリスはアリシャの御付きで馬や馬車の手配なんかをしていたらしいから、結構そんな情報に詳しい。

こんな時は嫁候補が一杯居た方が助言が貰えて良いかも!!



それに馬車を停めるスペースでも馬の世話係や、飼葉カイバなどや水の供給の問題も発覚し即時に馬車と馬の預かり所を作って、馬の世話係もリリスの伝手で雇い入れた。



2日目終了時には、馬の預かり所が出来た為に乗合馬車の組合から集積所の話が持ち上がり即時に荷物の集積所の建物と倉庫をドーンと設置


それを聞いたギルドが馬車の駐馬場の便利も良いし、今のギルドの前は街道の傍で馬車を停めるにも苦労する事からギルド本部の移転も相談されて・・・


夜中にポチっと亜空間庫にギルド本部の建物ごと格納して『オープンガーデン』のギルドの魔物の肉売り場スペースの横にポチッと設置簡単お仕事!!



で3日目、アーネストの故郷ナストレーア王国の首都ナルノアールのネイアー湖の畔に立つ真っ白なシルエットを持つナルノアール城に転移してアーネストがリトリア王国の首都トリステインの旧ジャクソン家魔法演習場跡地を利用した『オープンガーデン』が盛況で連日凄い人が集まってきて、荷物の集積場が出来たりギルド本部も移転して来て巨大市場が誕生した事を話したものだから・・・






アンドリュー国王とキャロライン王妃が

「首都ナルノアールのナルノアール城の横のネイアー湖を埋め立ててリトリア王国の首都トリステインと結ぶ場所を作るといっておったではないか!!

ナストレーア王国の首都ナルノアールにもそのような自由市場が欲しいぞ~~!!」


ってなんで俺が攻められなきゃならないんだ?

そんな事を考えていたらアーネストが速攻俺に抱き着いて来て



「旦那様~お願いです~~ナストレーア王国の首都ナルノアールにもトリステインみたいな自由市場が欲しいです~~」


って上目使いに迫って・・

うをぉ~俺は何で心の弱い男なんだ~~!!


「はいっ・・・」



としか言えなかった俺でした・・

って事で自由市場オープン3日目は・・


『首都ナルノアールのナルノアール城の横のネイアー湖を埋め立て』


最近アリシャ、麗香、アーネスト、クララ、リリス、トリア、ナスティア、クリスが有能過ぎて怖い・・

「皆~ノール渓谷のデノアール山脈を削ってネイアー湖を埋め立て欲しいんだ手伝ってくれないか?」

ってお願い

あくまでも上目使いで可愛くはお願いして無いぞ!!

ただ・・

皆のほっぺたに


「ちゅっ」


っとキス・・はした・・

『サービスだサービス』

最近こうでもしないと、素直に動いてくれない。


『これって・・俺8人に調教されてきてるのか?』


クララが開口一番


「ノール渓谷のデノアール山脈ですが折角ですからデノアール山脈をぶった切って山頂を使って浮遊島を作りませんか?」


って提案


「クララ浮遊島ってあのアニメなんかで見たような空に浮かんだ島か?」


と思わず俺は聞いてしまったぜ!!

だって


『浮遊島』


だよ?

アニメとかじゃ普通に存在するけど、厳しいんじゃ?


「うわぁ~~凄い凄い空に浮かんだ島ですか~空の上に浮かんだ私達のお城欲しいです~」


アリシャ何言っちゃってくれてるの?



つづく・・・

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