第373話 373.自由市場オープン
<真也>
ジャクソン家のクーデターの影響で至る所に影響が出て構造不況に陥りかけている首都トリステインを再度活気のある街にしたい。
ヘンリー国王とエリザベス王妃の願いで前倒しで進めるようになった
『王都トリステイン再開発』
その目玉が
東京ドーム20個分の旧ジャクソン家魔法演習場跡地を使った全ての物が揃う新繁華街構想
その敷地の名前を
『オープンガーデン』
と決定
『オープンガーデン』の敷地の入り口は色とりどりの花で飾られたアーチが設置され、入り口には敷地を管理する案内所兼自由市場受付所の建物が設置された。
地球の世界のイタリアの教会の建物をコピー能力でポチってきて設置しただけの簡単お仕事だ。
『何故に教会の建物?』
なんて言わないで欲しい!!
単に建物が可愛かっただけだ!!
他意は無い!!
『可愛いは正義』
間違っても、可愛い物好き・・・って言わないで欲しい
今日はその自由市場のオープン日
王都中からめちゃめちゃ人々が集まってきて『オープンガーデン』の敷地には人が溢れかえっているが、敷地自体は東京ドーム20個分もある広大な敷地
その中で自由市場の貸し出し店舗6000戸が今日はメインだ。
1日の店舗使用料だけで金貨60枚
31日運営すれば金貨1860枚
この『オープンガーデン』を運営する為にリリス、トリア、ナスティア、クリスの伝手で20人を運営要員として雇った。
一か月1人に金貨2枚を払ったとしても人件費は金貨40枚だ。
6000戸に及ぶ自由市場の建物には色々な物が並べられ思い思いに販売を開始している。
要らなくなった子供服
着なくなった洋服
包丁や農具
馬車や荷車
各種食べ物屋
魔物の素材や肉、干し肉
そして最近流行り出したゴブリンの唐揚げ『ゴブカラ』
激マズのゴブリンの肉を地球のひまわり油を使って揚げたゴブリンの肉は化学反応しめちゃめちゃ美味しくなる。
最初はそれが解らず、獣油を使って見様見真似で『ゴブカラ似』の偽物を作っていた者達は当然ながら人々の恨みを買って二度と商売が出来なくなったらしい。
『激マズのゴブリンの唐揚げを食べさせられたら当然そうなる』
ひまわり油は俺が1リットル1本鉄貨1枚日本円にして100円でギルドに納品
末端価格鉄貨2枚で販売されているらしい。
自由市場の近くにはトイレブースや水が自由に飲めるように噴水を設置し、公園風に木々を植えた広場には500組の椅子とテーブルを設置し自由に寛げるスペースを作った。
そんなスペースの近くでは大道芸を行う複数の芸人や楽器を使い歌や話を聞かす吟遊詩人的な人達が集まって芸を披露していた。
「今は良いですが、今後此処が発展して色々な物が出来てくれば規制しなければいけないかもしれませんね」
そんな話をしてくるアリシャ
「今後は此処を運営する人達を揃えて、此処の場所を管理する者達に管理させるのが良いかもしれないな」
「私達が全部は管理出来ないものね。それが良いわね」
そう全部は俺達だけでは管理出来ない。
そもそもそんな管理までするつもりはサラサラ無い!!
俺はこの異世界でのんびりと楽しみたいだけだ!!
最初は!!
『起業して一代で従業員1000人以上の会社を起こす事!!夢は、誰も考えつかない物を作り出し世界制覇!!』
って考えんだけど・・・
お金はやりたい事が何でも出来る程幾らでも有る!!
異世界に転移してアリシャとアーネストを助けた為にリトリア王国とナストレーア王国の両方を見なくちゃいけなくなって地球の世界で何かをする時間が全く無くなってしまった。
今の俺はリトリア王国とナストレーア王国の事をするだけで、体が幾らあっても足りない状態なのだ!!
それに・・最高に可愛い美少女ばかり8人も傍に居るから不満が出ないように平等に皆に対応しているだけで俺の全体力が消耗されてしまっている・・・
『早くえっちがした~~~い!!』
うをぉ~~
欲求不満だ~~!!
『エロ爺の奴がすべて悪いんだ~~!!』
一エリアを小銀貨1枚で貸し出すこの自由市場企画
毛茶滅茶盛況のようだ。
今まで商売をしたくても商売をする場所がこの首都トリステインには無かった。
今回その場所を作った事で、街の人々が集まって自由に使える場所が出来た為に家族で一緒に出掛ける場所が出来た感じなのかもしれないな。
そんな自由市場に出された品物を見ながら
「こうしてみると、俺の知らない商品や品物も結構有るな」
って言うと
「ですね。私も初めて見る品物が沢山あります」
「地球の世界じゃ見ない物が沢山あるわね」
アリシャも麗香も俺と同じような感じだ。
リリス、トリア、ナスティア、クリスの4人は食べ物のお店を回り立ち食いで次々に食べ漁っている。
「リリス、トリア、ナスティア、クリスあまり食べるとお腹を壊すぞ」
って注意
「食べるのがとまりません」
「お腹痛いです~なんとかして~」
「おいひい~」
「止まりません~~」
あ~こいつら確実に腹痛コースまっしぐらだな・・・
と言いながらも
アリシャも麗香もアーネストも
「これたべた~~い」
「此れも美味しい~」
「最高です~」
って次々に買いあさっているが・・
『その代金は俺が全部払っている』
こいつら食べるのに夢中でお金を払う事まで気が回っていない・・・
『アリシャも麗香もアーネストも腹痛コース間違いなしだな』
もう皆お祭り気分だ。
砂糖や塩や香辛料が高価で使えない分この世界の人々は工夫して下味を付け、それなりに食べ物を美味しくする技術を編み出しているみたいだ。
こんな風に色々な物が集まると、見えなかった物が見えて来るって感じかも!!
つづく・・・
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