第366話 366.『刺激が欲しい?』

<真也>


ナストレーア王国首都ナルノアールのナルノアール城からリトリア王国のトリステイン城のアリシャの部屋に帰って来たのはもう夕方近くになっていた。

ナストレーア王国もリトリア王国も第一王女の部屋がそのまま移転部屋になっちゃってる?

済し崩し的に移転部屋になっちゃった感・・・・


アリシャとアーネストには悪いとは思ってる・・・

自分の部屋が移転部屋にされちゃってる現実

まぁ~アリシャもアーネストも全然気にしていないようでほっとしてるよ


アリシャの部屋に帰ってきた時はクララはまだAIシステムの変更作業の為クララの全機能を停止し魔導AIシステムを変更していた。




『魔法陣を使った魔法の制御が実はモノリス・ストレイアの科学技術を使ってされていた』



全くファンタジーな世界じゃ無かったなんてびっくりだよな!!

あ・・でも魔法陣を使ったシステムだけだよな・・・


自分が魔法を発動したり、付与魔法で作った魔道具を使った魔法発動はファンタジー?だよな


俺達はナストレーア王国からアリシャの部屋に転移して戻ってからテーブルと椅子を出して30分近くお茶会をしていたけれど、クララの処理は相変わらず終わりそうに無いと思ったアリシャが


「私達がここで待っていても手伝う事も出来ないわ。お父様達と今後の事について話し合いましょうよ」


って提案

確かに俺達がクララが再起動するまでここで待っていても何の役にも立たない

「クララだけに難しい仕事押し付けたまま何もしていない俺達が他の所に行っても良いのかなって思ってたんだよ」


「それなら今後の事を王様達と会議室で話し合っていますってメモおいていったら良いんじゃないのかな」

そんな提案を麗香がしてくれる。

「それならクララが再起動した時に居場所わかるから良いか」


って事でメモを書こうとしていたら

「魔導AI書き換え中、後5分で処理終了します。処理終了後再起動」

と機械音がアナウンス?

クララの声とは違う無機質の音声


「移動しようとしたら何かタイミング良く終了メッセージ来たみたいだな」

「ですね~クララさん置いて行かれるのが嫌だったんですかね~」

クリスが茶化してくる


クララの本体から発された終了メッセージのお陰で、俺達はそのままお茶会続行することになった。

何か~俺達って今日一日お茶会とか、お茶会とか、お茶会とか食べたり飲んだりばかりしてたような気がするんだが気のせいなのか?


「すべての処理終了しました。再起動実行中!」


「「お~みんなクララの処理が終わったみたいだぞ」

おれはそう言ってクララの傍に

クララが再起動したら一番に労いの言葉をかけてやらなきゃな!!



いつの間にか見開かれていたクララの瞼もいつの間にか閉じられている



お!!

クララの瞼が動いた!!

起動終了みたいだな

ここは印象良く


「お・つ・・」


と言いかけた俺は起動を終了し両手を俺に差し出して俺の頭を抱えたクララに一気に引き寄せられ



「ちゅ~~~~~~~」


っとキスして、俺の口の中にクララに舌が~~~~~~~

想定外の事態!!





「「「「「「「あああああああああ~~」」」」」」」





他の女性陣が一斉に想定外のクララの行動に声を上げる

俺だって声を上げたい!!

超~~ヤバい!!


クララのこの行動の後の女性陣の反応が怖い!!


特に


『アリシャの嫉妬が怖い』


アリシャの嫉妬は異常だ!!


その次が麗香・・


怖くて目が開けれない・・・



・・・



・・・



体感時間にして1時間近くキスをされ舌を絡められてた気が~~~~

実際はほんの数秒だったかもしれない?


クララの強制ベロチューが突然解放され

睨んでいる皆に向かって一言


「ふふっ、皆不服だって感じね。皆は一日真也と楽しい思いして来たんだから、この位私が我儘させてもらっても良いんじゃ無いの?」




クララの言葉に

皆一応に



「「「「「「「ううう~~」」」」」」」


「うふふっ~私は一日フル稼働で、ジャクソン家が持ち込んだ兵器の無効化する為に滅茶滅茶働いてたんだから当然よね~解ってくれたようでありがと


マスター皆も解ってくれたみたいだからご褒美に、


『えっち』


しましょう」


ってブラウスのボタンを徐に外し始めるクララ




「「「「「「「それはダメー」」」」」」」


ってアリシャ、麗香、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリスが一斉に叫んでブラウスのボタンをはずそうとしているクララを止めようと走り寄ろうとする7人


「冗談よ~じょ・う・だ・ん!!貴方達冗談も解らないの?」

って突っ込むクララ


「へ?冗談なのか?」


俺クララの言葉に思わず反応してしまい聞き返してしまう俺


「マスター本気にされてました?私は何時でも押し倒されてイロイロエロエロ色んな事されても良いですよ?」




「「「「「「「ダメー」」」」」」」


クララのその言葉に7人が一斉に叫ぶ。

「あ~皆と色々としたいのは山々なんだが、エロ爺に体乗っ取られるから今はダメだな」

「ふふっマスターならそう言うと思ってましたわ」


何処までもクララに弄ばれている感じだな・・・

「クララ再起動してから俺を弄るの激しくなって無いか?」

「マスターこれは愛ですわ」


うわ~ハッキリと言っちゃってるよクララ・・・

これは永遠に無限ループになるパターンだな


そう思いそれ以上突っ込まない事にした俺

「あれマスター、素直に引き下がられるのですね」

「これ以上何か言うと無限ループになりそうだったからな」

「良くお分かりですねマスター」


ハァ~何処までも弄られるな・・・

それがクララの愛の表現?


イヤイヤ!!

ダメだダメだダメだ。そんな俺を誘うような視線で見ないくれクララ~~

『今までクララの機体を停止してまで処理に全能力を回していた反動がきているのかも!!』


そんな無限ループに陥ろうとしていた俺達の部屋にヘンリー国王とエリザベス王妃、第2王女のグレースと第一王子のルイスが入ってきて


「婿殿、今日も婿殿の食事を食べにしたぞ。今日も家族団らん皆で食べようではないか」

ヘンリー国王が開口一番に声を掛けて来た。

「真也今日も美味しいお料理期待していますわよ」

エリザベス王妃、俺の呼び方変えました?

グレースとルイスは・・・

涎今にも出しそうな感じにお腹空かせてるようだな・・



どうもこのアトランテ大陸は魔獣のせいで美味しい物が魔獣の肉しかないせいか、俺達の世界の料理がめちゃめちゃ美味しく感じるようだ。


このアトランテ大陸では、4分の3の領域を魔獣領域に侵食され、農作物は殆ど壊滅と言っていい。

街の周りで栽培される小麦や野菜は相当に高価な作物で庶民の手には中々届かない。


一般庶民は大陸の4分の3の領域を占める魔獣を狩って魔獣の肉を食べるのが一般庶民の生活と言っていい。

ここ10年の間、魔導士達がオーバードライブを使用した為魔獣が強く進化した為に、魔導士達ではなかなか魔獣が狩れなくなり、その為『バリスタ』という武器が考案されたそうだ。

この『バリスタ』を使用し大人数で魔獣を囲み魔獣をフルボッコにして狩る方法が考案され、その肉が市場に流れるようになった為魔導士頼みだった魔獣肉供給の流れが変わり、魔導士不要論が出始めた為に魔導士達が焦って国家転覆を狙ったのかもしれないと言われている。


そういう意味でこの異世界では野菜や、小麦はめちゃめちゃ高価な食べ物なのだ。


って事で・・・

なんろ今日は地球の世界のジャンクフード


唐揚げ

カレーライス

ハンバーガー

サンドイッチ


etc・・・

そして炭酸系清涼飲料水


もうジャンクフード祭り!!





『何でこうなった?』



皆の要求聞いて次々に出していたら・・・こうなってしまっていた

刺激の強い飲み物や食べ物に指向が向いている感じなのかもしれない


『刺激が欲しい?』


色々な意味で?

うう・・

止めよう


変な妄想をしてしまう


今日も家族全員?で食事

『大家族だな』


まあ~楽しい事が一番だ!!


食事をしているとヘンリー国王が


「そう言えば婿殿にお願いせねばいけない事があったのじゃ。トリステインの東に新しく作っている新トリステインの土地じゃがの~新トリステインの土地を囲んだ壁を登っていた男を見かけたという物が追ったのじゃ


すまぬのじゃが、一度あの新トリステインの塀の中の状態を見てきては貰えぬかの?」


と想定外の情報を告げて来たのだった。



つづく・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る