第363話 363.ミニスカートは危険な香り
<真也>
『アストリエ永久無料VIPカード』
ケーキ屋さんの永久無料VIPカード
しっかり忘れちまってたよ
女の子って甘い物が好きって言うけれど・・
俺達7人の美少女プラス偽娘一人
その7人がめちゃめちゃケーキをたいらげる姿は相当に目立っていた。
「わ~この写真の人達だ~」
「凄い美少女ばかりだよね」
「あの子の足綺麗だよね~」
「うんうん羨ましいよね~あんな綺麗な足って反則よね~」
なんて声が飛び交って・・
凄く居心地が悪い
少しじゃ無く!!
『凄く!!』
『滅茶滅茶!!』
こんな中で皆良くケーキを食べれるもんだ・・・
俺なんて・・
女装させられ
おまけに
超~短いスカートだし・・
『何で俺だけスカート丈短いんだ?』
って声を大にして叫びたい!!
皆さ~
「コレ良いんじゃない?」
「こっちの方が可愛いわよ!!」
「この上の服とのコーデだったらちょっと合わないんじゃない?」
「じゃ~このスカートなんてどう?」
俺はアリシャや麗香が中心になって俺の服を選ぶ間ブラジャーとショーツだけの格好で待たされるなんて、何のバツゲー?
めちゃめちゃ恥ずかしかったんだけど~~
ってこんなにも短いふりふりのミニスカートになった訳で・・・
めちゃめちゃ視線が気になる!!
特に男の視線が!!
視線の先は当然ながら!!
『俺のミニスカートの中』
美少女に見られるんなら嬉しいが
『何で俺が男に視姦されなきゃいけないんだ~~~!!』
気持ち悪い!!
止めろ~~イヤらしい視線を向けるのは!!
俺の心の声がそんな叫び声を上げる
「パシンッ」
そんな中大きな音が店内に響いた
一斉に皆が音のした方向を振り向く。
音がしたのは俺の真正面
向かい合わせに座っていた2人の若い男女のカップル
その少女が立ち上がって男の前で手を振り抜いていて
『男はその美少女に平手打ちを食らっていた』
右頬が赤く染まったイケメン男子
そしてその男に向かってその少女は
「最低!!」
と言ってそのままお店を出て行ってしまった。
残ったイケメン男子は気まずそうに周りを見て・・・
居たたまれなくなりそのままイケメン男子も店外に逃げるように退出していった。
その瞬間
アリシャ、麗香、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリスが一斉に俺を見て
「その姿は凶器ですね」
「うふっこのカップル殺し~」
「このまま押し倒してしまいそうになりますわ」
「帰ったら皆で押し倒しちゃいましょう」
「そのミニスカートは危険な香りがします~」
「そのミニスカートか見える太ももは凶器ですね~」
みんな酷い言いぐさだ!!
俺のせいじゃね~~!!
「あのね~このミニスカート私に着させたの皆だよね?」
「「「「「「「だって可愛いでしょ」」」」」」」
うわ~皆一斉にそれ言うか?
その日ケーキ屋さん『アストリエ』では6組のカップルが悲惨な運命を辿ったらしい・・・
つづく・・・
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