第361話 361.ジャクソン家残党が持ち帰った兵器の『無効化』をしよう
<真也>
「クララ今まで無理だって言ってたのに急に何とかなるってどうしたんだ?」
「マスターがエロ爺を消滅させる事が出来ないのかって言われてたじゃないですか」
「あ~確かに言ったな」
確かにそう言った
「でも消滅する為には居場所を特定しなきゃいけない訳です」
「でもクララはエロ爺の本体は俺の体の中を移動しているって言ったよな」
「そうです。エロ爺の人格は本体を複数の場所に分散させながらマスターの体の中を動いているんです。
『特定できないから駆除が出来ない』
その事を考えていてふと思ったんです。
この世界のエロ爺の作った魔法陣は全てエロ爺が異空間に作ったAIシステムによって魔法陣が起動された場合、その魔法陣から情報を読み取って投入された魔素を使ってこの世界に魔法陣に込められた現象を実体化させるのです。
このAIシステムは善悪は無く与えられた情報に基づいて現象を現実化させるだけのシステムです。
このAIシステムにジャクソン家残党が持ち帰った魔法陣を登録し『エーテリラート』を使用する魔法を発動しようとした場合その魔法を『無効化』する仕組みを変更すれば可能だと思われます。
確実に出来るとはお約束出来ませんが1日頂ければ答えが出せると思います」
AIシステムってそんな事が出来るの?
めちゃめちゃ優秀じゃん
「クララ今日一日で出来そうなのか?」
って思わず俺クララに聞いちゃったよ
「AIシステムを変更しなければならない為、AIシステムに私の意識を直結したままAIシステムを変更しなければならない為に私の機能を一時停止ししなければいけません。
AIシステムを変更終了するまでは私は何が有っても動けなくなります
マスターどうされますか?」
今の段階でジャクソン家の残党がまた襲ってくる事は無いだろう・・
変更中はクララの助けが受けれ無くなるのはつらいが・・・
「皆クララがAIシステムを変更してくれるっていうんだ。
もしそのAIシステムの変更が出来たらジャクソン家残党が持ち込んだ兵器を無効化出来る可能性が有る。
クララが機能停止している間はクララのサポートを受けれない
皆はそれで大丈夫か?」
取り合えず皆に聞いておかなきゃいけないよな!!
「良いんじゃない」
「良いですよ」
「私ものんびりしますからかまいません」
「旦那様と一緒に今日は遊びたいです~」
「さんせ~~い」
「何して遊ぶ?」
「何か普段出来ない事が良いな~」
皆クララが作業に入る事は三星みたいだな
「じゃ~クララシステム変更お願いしても良いか?」
「ハイ。マスター了解しました。ではこれから体の機能を停止、AIシステム変更モードへと移行致します」
ってクララが言って椅子に座った瞬間に
「キーーーーーーンーーーー」
っと音がした瞬間、その音は次第に小さくなりクララの体は停止した。
タダ・・・
開いたままの見開かれたブルーの瞳だけが明るく光り、小さな文字の羅列が上に向かって物凄いスピードでスクロールされてゆく。
麗香が
「私達は一日何もする事が無いわね~今日は一日のんびりとファッションショーでもしましょうかしほちゃん」
って俺に迫って来る。
しほちゃん?
え?
ええええええええええええええええええええ?
「麗香今しほちゃんって~~言ったよね?」
「ふふっ言ったわよ真也が名付けた名前でしょ?」
意味深に俺に抱き着いてくる麗香
『しほ』
盲目の少女だった山崎静江を麗香が回復魔法で治した女の子がたまたま俺と麗香が食事している所に来て自己紹介した時・・・
麗香によって女装させられていた俺が苦し紛れに言った
『俺の名前』
俺がそれを思い出して青くなっている状況で麗香は
「じゃ~皆~地球の世界に戻って全員ケーキバイキング行きますよ~」
「「「「「「「ケーキ~」」」」」」」
麗香~嵌めやがったな~
「ふふっさ~『しほちゃ~ん』可愛くしてあげるから帰って皆でドレス姿でケーキバイキング行きましょうね~」
「恥ずかしいじゃねえか~止めてくれ~!!」
俺のそんな叫び声も空しくドナドナされ可愛いドレス姿へと変えられてゆくのであった・・
つづく・・・
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