第352話 352.報告そして・・・

<真也>


ラクシャの森でのジャクソン家残党の捕縛

人間よりも少し大きい位のホワイトウルフの群れの暴走により半分以上が自滅

俺が膨大な濃縮魔素を瞬間的に放出し意図的に強力な魔獣が居るとご認識させた結果なんだけど・・・

『毎回魔獣を暴走させている?』

そう考えてみると俺達って結構エグイ事をやってるんじゃ?


15人近く居ただろうジャクソン家の魔導士達残党は、結局残ったのは5人の残党のみ

早急にジャクソン家の残党から詳しい情報を聞き出さないといけない為に急遽トリステイン城に転移・・

と思ったんだがジャクソン家の残党に転移を見られる訳にもいかず


「ギャーーーー」

「助けてくれ~」

「降ろせ~~~」

「高い所は苦手なんだ~降ろしてくれ」

「ギャーーーー」


まあ~うるさい奴らだ!!

現在地上から100メートルの上空をジャクソン家の残党を縄で縛って吊るした状態で俺が5人を運んでいるって状態だ。


だってアリシャ、麗香、クララ、アーネスト達にやらすと


『パン ツゥー 〇 ミエー』


何だぞ!!

そんな美味しいシチュエーションを奴らに堪能させる訳は無いだろ!!

8人のあられもない下着姿を見て良いのは俺だけなんだ!!


そんな騒がしい奴らを空中に吊るしたまま王城の前に着いた俺達

俺達が報告に行くまでもなく、こんな煩いヒーヒーギャアギャア悲鳴を上げて騒いでいれば地上に居る皆には筒抜けで、地上に降りると直ぐにヘンリー国王とエリザベス王妃、


そして

ジェード宰相

フレディ騎士団長

アディー副騎士団長

が門の前まで出迎えてくれていた。

俺達がジャクソン家の残党を捕縛する為にラクシャの森へ行って帰って来て、空の上から悲鳴が聞こえて来た為に皆一斉に門の前まで出迎えてくれたんだろう。


「お父様只今戻りました。ジャクソン家の残党はこの通り5人は捕縛、残りのジャクソン家の残党はホワイトウルフに喰われたようです」


「おお~そうだったか、よく捕縛してきてくれた」

「お父様、その件で至急お話したい事があります。此処では皆が聞いておりますから内密にお話したいので主要な物を集めていただけますか」


「解った直ぐに準備させよう」


あちゃ~全部アリシャが仕切っちゃったよ

俺って要らない子?

兎に角、お城の中に皆で付いて入りジャクソン家の残党は地下牢に投獄


ヘンリー国王

エリザベス王妃

ジェード宰相

フレディ騎士団長

アディー副騎士団長


そして

ジャンドル兵士長

ローガン副兵士長


があとから合流し会議室でラクシャの森で起きた事を報告


奴らが持ち込んだ大砲?を亜空間庫から出すと

一同が


「なんじゃ此れは?」

「この材質は何で出来ているのでしょう?」

「この材質は・・・ミスリルですな」

エリザベス王妃の疑問にジェード宰相が予想を述べる

ジェード宰相は鉱物の情報に詳しい?


「クララあの大砲みたいな武器の材質はミスリルなのか?」


万能なクララに聞くしか無いですね

もうクララ無しでは生きられない体にされてきている俺?

ヤバいかも・・


「成分光学分析の結果は99%の確率でミスリルと判断されます」

「やっぱりミスリルか、ラノベでは魔力流動特性が最高って感じだったもんな!」


って俺ラノベの世界に毒されてしまってる?


「ラノベって何?」

アリシャ、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリスの異世界組が揃って不思議そうに聞いて来る

麗香は・・

頭を抱えて


『残念な奴って感じで俺を見ているよ・・・』


そんな空気を無視してクララが

「これを見てください」


って壁にラクシャの森でジャクソン家の残党がこの大砲で砲撃した時の映像を再生


うっそ~

こんな事が出来たの?

これってクララとえっちしたら全部映像として記録されちゃう?

うわぁ~めちゃめちゃハズイじゃん


「マスターマスターとの秘め事は内緒にしますから大丈夫ですよ?」

って俺の耳元で囁いてくるクララ

しっかりアフターケアーも完璧?


「これは大問題ですぞ。こんな兵器が量産されれば、一発の攻撃で一つの都市が無くなるやもしれませんぞ」


ジェード宰相が一気に顔色を変え立ち上がり恐怖する

「こんな武器が簡単に作れるならば、一発の砲撃で確実に戦況が変わるでしょうな」

フレディ騎士団長も腕を組んで唸り込む


「情報として聞いて欲しいのですが砲撃する時、『隊長~あれは一発金貨100万枚以上します、こんな所では使えません』と言っていたのをジャクソン家の残党から聞きました。ここにその砲弾だろう物体が有ります

砲撃した1発を入れて奴らが持っていたのは2発

そう簡単に作れる品物では無いのかもしれません


その為にも、捕らえたジャクソン家の残党から情報を聞き出さなければなりません」


そう言って奴らが持っていた砲弾だろう物体を来るんだ布を開けて全員に見せる。


「お父様、あの薬を使うべきです」

アリシャが意を決してヘンリー国王に進言する

「あの薬は人道的には使うのは難しいのじゃが・・」

ヘンリー国王が躊躇しているって事は普通の薬じゃ無い・・んだろうな


「お父様、これはリトリア王国の一大事です。手段を選んでいる場合では無いのですか?」

「そ・・・そうだな。奴らはこの国にとって危険な存在だ。その身をもって償ってもらおう。フレディ騎士団長ジャクソン家の捕らえた残党の食事に例の薬を混ぜて出すように指示を頼む」


「ハッ仰せのままに」


そう言ってフレディ騎士団長は颯爽と部屋を出て行った。


つづく・・・

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