第350話 350.残党が持ち込んだとんでもない○○
<真也>
一キロに渡って森の中に出来た溶解した空間
ジャクソン家の残党がこんな兵器を持っているとは夢にも思わなかったぜ!!
「真也大丈夫?」
「真也~凄い砲撃だったけどアレは何?」
「マスターあの武器は何だったのでしょう?」
「あれが量産されるような武器であればこの世界は大変な事になりますね」
「「「「「旦那様~~」」」」
皆が一斉に俺の所に集まって来る。
俺はそんな中俺の周りに落ちて散らばっている赤く輝く破片が目にとまる
それは薄青い水晶の欠片のような形をしているっぽい
何か尋常じゃない色の為に、直接手で触るのが躊躇わされるような禍々しさ
俺は思わずズボンのポケットからハンカチを取り出してハンカチ越しにその薄青い水晶の欠片のような破片を拾い上げた。
俺の周りを確認すると、この破片と同じような破片が俺の周りに無数に落ちている事が解った。
「皆少しの間動かないでくれ」
ってお願いした後、手に持った薄青い欠片と同じ物を念じ亜空間収納
俺の亜空間庫を確認すると・・・
無数の薄青い破片が俺の亜空間庫の中に格納されているのが確認できた。
「成功だな。もう動いて良いぞ」
って言うと
早速クララが
「マスターが持っている物体は何なのですか?尋常じゃないオーラが駄々洩れのようで気色悪いです」
「解らないな。奴らが砲撃した閃光の中に有った物だ。俺の結界に当たって粉々に粉砕されたようだ。
もしも、俺に当たらなければもっと甚大な破壊をしていただろう。
こんな尋常じゃないオーラを出してるんだ!!
少なくともジャクソン家の魔導士達が作り出せるような物じゃない事だけは確かだな
こんな物質を作り出して武器に転用するような技術を奴らが持っていたなんて事は無い筈さ。そんな技術が有れば当の昔にこのリトリア王国なんて手中に収めているさ
この方角からするとコートレート聖王国辺りからこの武器を運んできたくらいだろう
まさかと思うが、ドストル帝国が絡んでるかもしれない
ジャクソン家の魔導士はナストレーア王国のオールデス家とも鶴んでたし、コートレート聖王国に仕えるキャンベル家とつるんでてもおかしくはないな・・・
クララにこれを渡しておくから成分分析をしてみてくれるか」
「はい承知しましたマスター」
ハンカチに繰るんだ薄青い破片をクララに渡し細分分析を頼む。
「それにしても、ジャクソン家の残党は 殆どホワイトウルフの群れに食い散らかされてしまったようだな。
それにあの砲撃でホワイトウルフの群れも森の中に散散ばらばらに逃げ込んだみたいだな」
「マスター向こうに馬車の残骸が有ります」
「行ってみよう」
俺達を砲撃しただろうバラバラに大破した馬車の残骸が散らばっているのをクララが見つけてくれた。
確かに!!
あれだけの砲撃を馬車の中からやったのならば、攻撃の反動の衝撃で兵器を乗せていた馬車があんな風にバラバラになったのも理解できる。
バラバラになった馬車に近づくと・・・
バラバラになった馬車の周りに5人程のジャクソン家の魔導士達が倒れていた。
その魔導士達に近づくと・・
『まだ息が有るよう・・』
骨折はしているだろうが死んではいないようだ。
今さっきの砲撃の衝撃で急激な負荷がかかり一緒に吹き飛ばされたんだろう。
クララが
「生き残った残党達は縛って奴属の首輪をしておきますね」
と提案
奴属の首輪ってモノリス・ストレイアが作った物だよな・・・
クララ魔道具を探す時、亜空間庫をの中にを全部確認したんだ
「あ~頼むよ、皆は残党を一応動けないように縛り上げてくれ」
「「「「「「「ハーイ」」」」」」」
俺は皆に残党の処理を任せ、馬車の残骸を漁る
馬車だっただろう残骸の前方には大きな大砲?みたいなのが馬車を引いていただろう3棟の馬と2人の残党だろう男の体を押しつぶして事切れていた
この大砲みたいなのが、俺達を攻撃して来た武器なんだろうな
厳重に梱包された箱?
何か貴重な物が入っているのか?
鍵?
そういや鍵を胸にぶら下げて倒れていた残党いたな
そう思い一人の男の所に駆け寄り首に下げていた鍵を取ってきて、その鍵穴に・・
「カチッ」
鍵が開く音がする
恐る恐る箱を開けると・・
箱の中には
『布に包まれた丸い物体が一個入っていた』
包まれている布と同じ布が無造作に一枚残されている所を見ると、今さっきの薄青い水晶のような破片の原型だった物を包んでいた布かもしれない!!
残された布に包まれた物体の布を解くと・・・
それは
『ゴルフボール程の大きさの赤風呂い結晶体だった』
つづく・・・
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