第346話 346.一路ラクシャの森へ

<真也>


食事を終わった俺達はジャクソン家の残党が盗賊化をして10台余りの商隊の馬車が襲われた場所は首都トリステインから北のレデオンとうい人口5000人あまりの小さな町に向かう街道の40キロ余りの距離の間の岩山が点在し岩山の間を縫うように通っているラクシャの森の中で起こったらしい。


距離も首都トリステインからラクシャの森まで北西に20キロ離れているだけらしいので首都トリステインの北門を出て少し進んだ平原から一気に飛行してゆこうと思う。


王城を出ると『不思議の国のアリス』ハンバーガー移動販売車が次々に『不思議の国のアリス』から出てゆく所でうさ耳アリスちゃんが俺達を見て


「ご主人様~♡」


「ご主人様~♡」


「ご主人様~♡」


「ご主人様~♡」


「ご主人様~♡」


「ご主人様~♡」





っと次々に手を振ってくれる。



俺も笑顔で手を大きく振って皆の笑顔にこたえるのだった


うんうん~すんげ~~~良いわ~~


うさ耳カって男のロマンだよな~

そういう意味ではあのうさ耳アリスちゃんは俺の趣味全開って事なのか?

やっぱあのうさ耳カチューシャ付けさせたのは正解だったな!!

皆抱き締めてしまいたい位可愛いな~


う・・何か一気に寒気が・・・

うをぉ~皆の冷たい視線が痛い・・


命の危険が危険信号を出している!!!


「じゃ・・・じゃ~~俺達も急ごうか」

って話を逸らす

危ない


危ない


危ない


最近皆の嫉妬が半端ねぇ~


あ~歩くの面倒だ~

目視範囲でテレポート!!

俺は遠くに見える北門の上空に転移


「きゃっテレポートするんならテレポートするって言ってよね」


全員から一気に非難が俺に集中

確かに一気に空中に放り出されたらビックリするわな~


「ご・・ゴメン・・でも全員に重力魔法掛けてただろ」


うん落ちないように全員に重力魔法を掛けていたんだが・・

何も言わずに一瞬で空中に放り出されたことが結構恐怖だったみたいですね

当初俺が使っていた魔法は無意識に発動出来るようになっている為にエロ爺の影響は出ないようだ


多分新規に魔法とか構築しようとしたり、エロ爺の記憶や知識にアクセスしようとした時にエロ爺の人格が顕現してくるみたいなのだ。

悔しいかな知識や未来技術の情報は有るがその情報にアクセスするとエロ爺の人格が顕現し最終的にエロ爺にこの体を乗っ取られてしまう?


『もしかして俺のこの体が目的で未来視によりエロ爺により最初から仕組まれていた?』


超~天才だったモノリス・ストレイアがそこまで考えていたとしても不思議ではない。

それよりも今はジャクソン家の残党の事に集中しよう!!


首都トリステインの北門からラクシャの森まで北西に20キロというと歩いてゆけば結構な時間が掛かるが、飛行すると数分の距離!!

地球の世界じゃ地平線までの距離は最大40キロ程度らしい。

あくまでもこの異世界が地球と同じ大きさならば見える景色の中間位の位置にラクシャの森が見えるハズ・・・


「真也岩山が所々に点在する森がみえますよ!!」

早速アリシャが森の方向を指さしながら俺に声を掛けてくれる。

上空からだと距離的な感覚が狂ってなかなかに解りにくい。

アリシャは何回かラクシャの森を通った事が有るのかもしれないな


「アリシャありがとう」

「いえいえどういたしまして」


俺が言ったお礼の言葉にアリシャが満面の笑顔で返してくる。

「アレがラクシャの森か、森は深いし岩山が森の中に点在しているから山賊達やジャクソン家の残党が隠れるには最適の場所だよな」


「リトリア王国とナストレーア王国の領地は上空を飛んで一度確認した方が良いのかもしれませんね」


アーネストがシレッっと自分の国を含めて意味深に提案してきているよ


「色々とやる事があるから少しづつな」

「そ・・そうですね。ナストレーア王国もオールデス家の残党の被害が増えていますからなるべく早くお願いしますね」


そうだよな~アーネストが言うようにナストレーア王国もオールデス家の残党がまだ居たもんな~

リトリア王国はジャクソン家の残党

ナストレーア王国はオールデス家の残党

なんかゲリラ戦の様相・・

どうすりゃ良いんだ~~?


・・・

今はジャクソン家の残党だな!!

「レデオンの人口5000人あまりの小さな町から首都トリステインに向け10台の商隊の馬車が出て襲われたのはラクシャの森に入って少し進んだ所って言ってたな」


「はいレデオン側のあの高い岩山の当たりじゃないでしょうか?」

アリシャが指し示してくれているように岩山を縫うように街道が蛇行していて見通しが効かない感じの所だな


つづく・・・

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