第344話 344.ワサビは沢山付ければ美味しいって訳じゃないよね
<真也>
王宮の厨房に持ち込んだ大量の魚を料理長が色んな料理法で調理して夕食に出してくれた。
俺のお願いしていた10メートルを超えるマグロ似の魚も刺身として調理してだしてもらい食べ方をレクチャー
一口食べて大絶賛されたよ!!
当然地球産の大根を千切りにした『大根のつま』
そして地球から持ち込んだワサビ
やっぱり刺身にはワサビだよな!!
あのツーンとする感覚がたまらないよな
最初は俺がレクチャーした通りに恐る恐るマグロ?の刺身を口にした全員が
「「「「「「「「「「うま~~~~い!!」」」」」」」」」」
と大合唱
美味い物を口にすると
大概の人間は
『やはりどうしても、美味しい物は沢山つける方が良い!!』
と考えるようだ
当然マグロの刺身にワサビをコッテリと塗した異世界組
「ぶふぉぶふぉぶふぉ げふぉ げふぉ」
「ぶふぉぶふぉぶふぉ げふぉ げふぉ」
「ぶふぉぶふぉぶふぉ げふぉ げふぉ」
「ぶふぉぶふぉぶふぉ げふぉ げふぉ」
「ぶふぉぶふぉぶふぉ げふぉ げふぉ」
・・・
・・・
・・・
ワサビ塗れにしたマグロの刺身を口にした全員が鼻水と涙をダラダラと流しながら盛大に咽ていた。
『うん!!どこかのテレビ番組で見たような罰ゲーム風景だな』
思わず笑いそうになるがなんとか踏みとどまった俺
全員にハンカチと水の入ったコップを渡して収まるのを待った。
うんうんあれは経験した事が有る人じゃ無いとあの辛さは解らないだろうな・・
「皆さんワサビはほんの少し付けるのが良いんですよ、沢山付けたからさらに美味しくなる事はないですからね」
って言うと
「婿殿それは先に言って欲しかったぞ」
「そうですわ」
ヘンリー国王とエリザベス王妃が涙目で何気に抗議のまなざしを向けて来るがそれは一瞬
気を改め直ぐに俺が最初にやったようにマグロの刺身をワサビしょうゆに付けて口に運び
「「おいしい~~」」
を連発
10メートルを超す巨体のマグロだったから王宮の冷蔵庫にめちゃめちゃ入っている。
暫く王宮はマグロの刺身三昧だろう。
料理長に聞くと厨房の裏に王宮で使う野菜などを育てる温室があるそう
そこで日本で言うバジルなどのハーブ類や香辛料などになる植物を見つけてきて植えているらしい・・・
無くなりそうになると、ギルドに依頼して採取依頼をだして根っこから引き抜いて持って帰ってもらうそうだ。
今回提供したワサビも栽培方法を伝授したが日本と結構違う気候なので育つかどうかは解らない。
そんな笑い話のような夕食を無事に終えた俺達
夜はやっぱりエリザベス王妃と第二王女のグレースちゃんが俺達の部屋に入るなりネグリジェを脱ぎ捨てて俺の所に突撃してきましたよ!!
当然エリザベス王妃に抱き着かれた俺はエリザベス王妃の爆乳を顔に押し付けられてた瞬間
「ふぉっふぉっふぉ~~ぱふぱふじゃ~~たまらんの~~」
やっぱりエロ爺の人格が禍々しいオーラと共に浮上してきた途端
「バリバリバリバリバリーー」
「バリバリバリバリバリーー」
「バリバリバリバリバリーー」
「バリバリバリバリバリーー」
・・・
と高齢になったエリザベス王妃を含む全員の電撃を浴びせられた俺は朝まで意識を手放すのであった。
俺・・・
此処の所、電撃無しで眠った事無いんじゃ?
『その内全員の電撃が快感になったらどうしよう・・・』
つづく・・・
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