第337話 337.砂糖工場問題発生?

<真也>


国王夫妻、それに第二王女グレース、そして第一王子のルイスを交えて俺達は朝食を食べたんだが・・・

女性陣の顔が赤いのは何故なんだ?

なんか俺の下半身に女性陣全員の視線がいってる気がするんだが・・気のせい?

全員俺の朝の生理現象に気が付いてる・・・・のかも・・・


『あまり気にしていたらこっちまでおかしくなってしまう・・・』



そんなこんなで、俺達は再度東西南北40キロ四方をコンクリート壁で囲まれた新王都候補地へとやってきていた。


「なんだこりゃ~この前来た時はこんな壁無かったぞ」

「いつこんな壁が出来たんだ?」

「なんでも昨日突然出来たらしいぞ」


・・・


・・・


首都トリステインの東門を出て直ぐの所に東西南北40キロ高さ5メートルのコンクリート壁が街道沿いに続く様子を見て旅人たちが驚いているよう


昨日は魔獣捕獲をしていて気づかなかったけれど、もしかして昨日も旅人達にめちゃめちゃ見られていたのか?

そりゃ~突然こんな高いコンクリート壁で40キロ四方の土地が囲まれたらビックリするわな~


首都トリステインの東門を出て50メートルくらい離れた所から新王都トリステインの農業区画エリアへの門を作りそこにコピー機能で作成したアイアンゴーレム2体を配置

モノリス・ストレイアが作り上げた魔導AIシステムにより自動制御されているってクララに聞いたけれど俺には未だに仕組みさえ解らない。


あのエロ爺、科学技術に関しては超~超~~天才なんだが、何でこんなエロ魔人になり果てたのか・・

モノリス・ストレイアってもしかして生まれつきエロエロ魔人だった?


ゴーレムが動く仕組みなんて、深く考えたら負けだ!!!

こういう物と思うしかない


俺達は出来た新王都への門を早速潜り、新王都の農業エリアへ足を踏み入れた。

門を潜った先は、今は未だどこまでも続く何もない草原

これからここが新王都トリステインになるなんてとてもじゃないが思えない。


「真也砂糖の生産設備作っちゃうんでしょ?ちゃちゃっとやっちゃいなさい」

草原をみてぼーっとしていた俺に麗香が声を掛けて来る。

「あ~ここで草原に見とれていても何も起こらないからな」


そう見ているだけじゃ何も起こらない!!

でもやる事って言ったらパクって来た植物園


『〇〇島熱帯植物館』


の建物を配置するだけなんだけどな・・

ある意味技術なんてへったくれも何もない、単純配置するだけの簡単お仕事



俺達8人は農業区画用地の上空に浮遊し農業用用地を眼下に見ながら



『真ん中に工場となる植物園の建物を配置』


『その工場となる植物園の周りに8個の植物園の建物を配置』


面倒な事は全部クララにお任せ!!

「クララ9つの建物を植物園のガラスと同じような透明な素材で繋いでくれないか?」

ってお願い

「お安い御用です。マスターお任せください」

ってクララちゃんあっという間に9つの建物を透明な通路で繋いでくれましたよ!!


簡単お仕事!!

こんなんで良いのか?


「真也建物が9つも有るのは何故?」


アリシャが早速俺に疑問をぶつけて来る


「あ~同じような建物が9つも有るなんんて不思議だと思うよな

真ん中の建物は砂糖精製工場だ

そして周りの8つの建物は一つ飛ばしでサトウキビの作物を育てる建物になる

そして残りの4つの建物は砂糖を作る為に絞ったサトウキビの残りを餌にして『カウ』と『アンゴラシープ』を育てる為の建物になる。


サトウキビを刈り取ったら、一つ前の場所の『カウ』か『アンゴラシープ』を移動させてきて一つ一つ場所を移動してゆくんだ」


そんな俺の説明に

「何で移動させるような面倒な事するの?」

って聞いて来るアリシャ

当然そう思うよな


「ふっふっふ~サトウキビは連作障害が起こって、同じ所に植えると病気で育たなくなるんだよ。だから連作障害を避ける為に場所を移動させるんだ」


俺が得意げに話すと


「真也~すご~~~い!!流石博識だね~」

「うんうん、もっと褒めて良いぞアリシャ~」

「じゃ~真也~早速砂糖作ってよ」

「そうだなじゃ~早速・・・・」

って言いかけて俺は言葉を止めてしまってた・・・



「真也、どうしたのお砂糖作ろうよ~~」

あ~

ヤバい・・

今気が付いちゃったよ~

「麗香サトウキビって生育にどれくらいかかるんだっけ?」

「えっとね~~刈り取りは1年に一度?って事は1年くらい?」

「そっか~そうだよな~」


・・・


「あのな・・アリシャ・・」

「なあに真也?」

「実はサトウキビって生育に1年近くかかるらしいんだ・・だから砂糖が出来るのは1年後なんだ~」

「え~1年も待たなきゃお砂糖出来ないの~??真也の力で案とかならないの~?」


うんうん、そういう反応になるよな~

植物が育つまでの期間を計算に入れていなかった俺のミスだ・・

今更気づくなんてな~


「阿保ですね」

「突然のクララの突っ込み


「う~傷口を抉るような言葉止めてくれない?」

「これは愛のムチですマスター!!M属し確保の一歩ですよマスター」

「おい俺をドMにしようとしてるのか?」

「ハイ」


うをぉ~めちゃめちゃハッキリ言ってくれるじゃないか

「それって俺を揶揄ってる?」

「良く解りましたねマスター」


はぁ~俺って弄られキャラ?


「うふっ~その表情可愛いですよマスタ~」


計画は完璧だった!!

だが・・サトウキビの生育までは頭に入れて無かった俺

しょうがないので地球の世界に転移してブラジルにクララの能力で飛んでもらいサトウキビをコピー能力でめちゃめちゃコピーしてきましたよ。


最近宇宙船を格納した亜空間の濃縮魔素を使い放題使ってコピーしまくりですね。



・・・



砂糖精製工場の機器は・・・

当然モノリス・ストレイアの亜空間庫に入っていたモノリス・ストレイア製の魔道具を流用させてもらいましたよ!!

もう物を作らせたらモノリス・ストレイアは天才

それだけは尊敬出来るよ


『人格的に正常な人間だったらもう最高なんだろうけど・・』


モノリス・ストレイアは残念ながら、エロエロ魔人だからな


『重力魔法を付与した魔道具により糖液を絞り出す』の魔道具


『絞った糖液から砂糖を生成』の魔道具


クララがモノリス・ストレイアの亜空間庫にあった物品の中から探し出してくれました。

もう万能検索機ですねクララさん!!

もうくららと合体したいくらいだよ!!


植物園のコピーした建物を一つ飛ばしに4か所にコピーして来たサトウキビをコピー機能で移植


砂糖精製工場に2つの魔道具を設置し砂糖精製テストを完了した頃には太陽が傾き地平線に落ちる頃だった。


つづく・・・

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