第332話 332.新首都トリステイン用地確保
<真也>
農業区画を作るにあたって問題が一つある。
『魔獣だ!!』
増え続ける魔獣の為に、この大陸の4分の3の場所は狂暴な魔獣の領域になってしまっている。
以前は国が討伐資金をギルドに出してギルド会員が討伐そして魔獣の肉や素材を納品していたが、リトリア王国ではジャクソン家がオーバードライブシステムを開発し簡単に魔獣が狩れるようになった為国から一括で魔獣討伐を請け負って討伐し肉や素材をギルドに納品するようになった。
オーバードライブを使った魔法陣による大出力の魔法はあっという間に各国の魔導士達の間に浸透、魔導士達の発言権が大幅に増大するとともに、莫大な富を貯め込んで次第に国家を乗っ取って魔導士主導の国家を作ろうと各国の魔導士達が画策しクーデターを狙うようになってしまった。
しかしオーバードライブは
『もろ刃の剣』
なにせ原初の魔導士モノリス・ストレイアは有能な人材を見つけだす為に見込みの有りそうな者達を次から次に弟子にし魔法陣による魔法の発動を教えた訳だが・・・
モノリス・ストレイアが教えた魔法陣は威力を『10分の1』にする練習用の魔法陣だったのだ!!
モノリス・ストレイアは有能な者達には正常な魔法陣を渡して仕事を任せるつもりだったのかもしれないが、結局無能な弟子達に失望し最後まで弟子達にこの秘密を教える事は無かった。
もしかしたら・・
『その位の魔法陣を読み解く知識位自分で勝ち取れよ?』
って感じでそもそも教えるつもりは無かったのかもしれないが・・
だが10年前オーバードライブを開発し大出力の大魔法を使う事が出来るようになった為事情が変わって来た。
今まで発言権の無かった使われるだけの魔導士達が結託して権力を欲しだしたのだ。
だが・・
大人数でオーバードライブを使って魔法攻撃する代償に使用した9割の魔力が空気中に拡散してしまう。
魔素を使用して発生した空中に霧散した魔力はその代償に強力な魔獣を育ててしまっていた。
最初弱かった魔獣は段々と強力な魔獣に成長し、魔導士達が大人数が掛かってオーバードライブで強化した魔法で魔獣を攻撃して何とか討伐できる程に強力な魔獣となってしまっていたのだった。
その為最初は疎らで『大陸の10分の1』程度だった魔獣も討伐出来ずに段々と強力な魔獣に成長し今現在のように大陸の4分の3が魔獣領域になり人間が住めなくなってしまっているのだ。
『全部魔導士が原因なのだが、魔導士達は魔獣が狂暴化したせいだと言い逃れしてきたのだった』
なので城壁で囲まれた街の中以外では結界石で保護された街道以外は殆ど魔獣の巣窟と化しているのが現状らしい。
西に新王都を作るっていってたけど・・・
東でも良いんじゃね?
『いっそ農業区画をひっくるめ東側に新王都を作ってしまえば一石二鳥?』
なので再度ヘンリー国王とエリザベス王妃にあって
新王都計画と農業区画開発計画を話?
いや・・
アリシャが一方的に話を勧めてくれた
『もう俺って必要無いんじゃね?』
もう俺って製造マシーン化しかけてるのかもしれない・・
うう・
なんかおバカな奴って思われない?
その内
エリザベス王妃の言葉を借りれば
『種馬?』
それだけは避けたい!!
やっぱり
『ピーは愛情が無ければ!!それが義務になったら苦痛にしかならない気が・・』
『顔とスタイルはアリシャが一番だし・・』
『麗香は地球じゃ美人だし、凄くきを使ってくれるし・・・』
『クララは有能で頭が上がらないし・・アリシャとアーネストの次位には超美人だし・・』
『アーネストはこの中じゃ一番年下で成長中の美少女って感じでアリシャの次に美人さんでお尻が性感帯でいった表情は一番?』
『リリス、トリア、ナスティア、クリスは大体同じような感じかな?貞操観念が崩壊してるっぽいもう子作りモードに全開で入っている・・そういやアリシャ、アーネストも子作りモードに突入してるな・・
エロ爺の事が無かったら確実に襲ってきてるなあいつら・・・』
突然右腕に
『むにゅぅ~』
っと柔らかな弾力の感覚がして
「ふふっ段々と凛々しい表情になってきましたわね」
っと俺に抱き着いて来る女性・・
エリザベス王妃だ!!
「お・・・王妃様・・」
「
うう・・言い直されちまった・・
まだ
「
「いいじゃありませんか、私達の間柄じゃないですか?」
うう~エリザベス王妃様~これってヤバいです・・
特に下半身が・・
「お母様揶揄うのはそれくらいにしてあげたら?真也困ってるわよ」
「あらちょっとやりすぎちゃったかしら~うふっ」
っとアリシャの言葉に俺の下半身のある一部を見ながら意味深な笑みを浮かべるエリザベス王妃
おい!!
揶揄ってたのかよ!!
結句億俺エリザベス王妃様に遊ばれてる気がするんだが・・
それにしても・・
貞操の危機?
って位に俺の下半身が狙われてる気がするんだが、それは・・気のせいなのか?
エロ爺の事が無ければ・・
って俺は一体何を考えてるんじゃ~~
落ち着け俺~~!!
暴走するんじゃない!!俺のピー~~
~~!!
『クソッ!!またエロ爺の奴、エリザベス王妃のデカ乳に魅了されて出てこようとしてやがる!!
出て来るんじゃねぇ~~エロ爺が~~!!』
そんなやり取りの後、首都トリステインの東門を出て北側に
クララにより平らに整地されてゆく地面に高さ5メートル幅5メートル厚さ50センチのコンクリート壁をコピー機能を使って設置、固定してゆく。そして東西南北一辺が40キロの区域にコンクリート壁で囲まれた。
つづく・・・
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