第331話 331.現実は厳しい
<真也>
ジャクソン家残党による仲間の奪還
奪還されたオールデス家の魔導士残党達の体の中にはクララにより位置把握用のナノマシーンが撃ち込まれている。
クララの話によると奪い返されたジャクソン家の魔導士の残党を乗せた鉄檻の馬車は順調に北西の方向に移動をしているっぽい。
ナストレーア王国の首都ナルノアールからドストル帝国の首都ノースラサトニアまでの距離は凡そ1000キロ
アリシャに聞いた話では馬車は1日の移動距離が50キロから60キロ位だと言う
なのでもしもオールデス家の残党の行先がドストル帝国の首都ノースラサトニアだとしたら向こうに着くのは少なくとも20日前後はかかると思われる。
もしも移動しているオールデス家の残党に歩きの者が居れば悪くすると1か月以上かかりそうだ。
なので俺達には今の所やれる事は何も無い。
なのでナストレーア王国では今後の襲撃に備え
俺の作った
火属性の『火炎弾』の剣と氷属性の『アイスニードル』の剣の製造を本格化し魔導士達が次に攻めて来た時の為に準備してゆくそうだ。
本当に魔導士達は余計な事ばかりしてくれるもんだ。
俺もこんな魔導士の対応をしていなければ、ギルドのレンタル事業計画や異世界改造計画をもっと進めれていたのに全然進めれていない!!
『ぬぐぐぐっ!!』
って
俺最初はのんびりと異世界旅行をしたいって思ってたよな?
何でこんな苦労事ばかりに足を突っ込んでんだ俺?
『どうせ突っ込むんならもっと他のむふふな所に突っ込め』
って過去の自分に言ってやりたいぜ!!
昔?
以前やったゲームで
『〇〇シティー』
とか
『○○タウン』
なんてゲーム有ったよな?
あんな風に
『ぽちっ』
『ぽちっ』
ってアイテムを設置するだけで自動的に発展してくれないかな~
そうしたら俺は悠々自適にこの異世界を楽しめるんだけどな・・・
そんな夢物語?みたいな思考は脆くも打ち砕かれ現実は難しい!!
・・・・
オールデス家の残党達の件で思わぬ時間を取られてしまった俺達は当初の目的だったリトリア王国東門を出てすぐ北の方向に農業区画を作る為リトリア王国首都トリステインへと俺達は帰るのだった。
つづく・・・
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