第326話 326.あの料理センスは壊滅的・・?

<麗香>


銀座リリスヒルズ40階401号室

リリス、トリア、ナスティア、クリスにちゃんと服を着させてから真也のピーちゃんを8人で可愛がりながら女子会を開催し真也の中に居る『エロ爺』対策を話し合った。


兎に角


『エロ爺を消滅させるまでは真也の前では極力エロい事は避ける!!』


という事で一致団結する事になった私達。

真也は私だけの者だったのに~~~

私を入れて8人の嫁Sって有り?


って自分に思わず突っ込んでしまう私

唯一の幸運は皆私を立ててくれる?

アリシャ、アーネストって王女様なのに私に気がねしてる?


『気を使ってくれている』


多分、真也の嫁は私だけだったのに自分達の都合で真也の嫁になっちゃったから?

リリス、トリア、ナスティア、クリスの感じは異世界の慣習そのまま側室感覚に近い?


クララは?

真也をマスターって呼んでるし尊敬してるっぽい?

モノリス・ストレイアを愛するようにプログラムにより縛られていたクララは情報の齟齬を共有補完致する為に真也の記憶にモノリス・ストレイアの記憶を書き込むと同時にクララの仲にも真也の記憶を書き込んじゃった為にモノリス・ストレイアの施したプログラムの呪縛に気が付いて書き換える事に成功


一気に真也に対する気持ちが爆上げされちゃった?

それって


『愛?』



それとも


『崇拝?』

真也教?


そもそもアンドロイドって恋をするの?

今のクララの体はモノリス・ストレイアの残した亜空間庫に格納されていた5世代型最新鋭のジェーンの体に乗り換えたもの!!


クララの元のアンドロイドの機体は、今東〇大学病院で


『外科医 安城寺 麗香』


として働いている。


私の記憶と容姿を持ち私の代わりを完璧にこなしている存在・・


私達の間では紛らわしいので機体名ジェニーと呼んで居る。

ジェニーが私の代わりをしてくれているから、こうして私は真也達の傍に居れる。

連絡が無いって事は上手くやってくれているんでしょうね。


皆も疲れていたみたいで真也を真ん中にしてその周りを8人で円形に囲むように真也の体に触れながら・・・眠りについた・・・


・・・


・・・



・・・

私は肌寒さを感じて思わず


『ぶるっ』



っと身体を震わせながら目を覚ます。

当たりはまだ真っ暗


思わず時間を見ると・・


時間は・・


AM3:55分

まだ真夜中だわ

暑くてエアコンを付けたまま眠ってしまっていたらしい。

日本の夏ってどうしてこうも蒸し暑いのかしら

エアコン無しじゃ蒸し暑くて眠れたもんじゃないけれど、冷やしすぎちゃったかしら

そう思い私はエアコンの温度を少し上げる。


そして・・

真也の頬を思わずかる~く撫でてみる


『柔らかい』


うふっ

起きてるのは私だけ

『この寝顔は私だけのものよ』


そう思うと頬の筋肉が緩んでしまう

そして真也の寝癖が付いた髪を思わずなでなで~



「う~~~ん」

真也やっと気が付いたみたいだわ

アリシャ、アーネスト、クララにめちゃめちゃ強力な電撃食らわされてのびちゃったものね~

私が治療魔法で治療して睡眠魔法で眠らせていたから・・・





薄っすらと目を開ける真也


「真也おはよ」


って言うと


『きょろっ』


『きょろっ』


っと周りを見て一瞬考えて納得したみたい

「あ~またエロ爺が出てきやがったんだ」


「アリシャとアーネストとクララが速攻で飛んで行って電撃浴びせちゃったから私は回復役だったわ」

「すまないな」


そう言った真也は体を捩じって半身を起こし・・・


『ちゅっ』


っとくちびるを重ねて来た真也

そして私の手を取って引き寄せ・・・


一瞬淡く光ったと思ったら


私の左腕に歯可愛いブレスレットが付けられていた。

不思議そうにそのブレスレットを見ていると


「俺の亜空間庫と直結している。それを使えば俺の亜空間庫から食べ物とか自由に出せるだろ?麗香以外は料理壊滅的だからな済まないが食事とかこいつらに出してやってくれ」


って言って真也はまた体を横たえた。

「解ったわ。最初はそうしましょ。でも少しづつは料理も皆に教えながら作りましょ」

っていうと

「そ・・そうだな・・」


「あの様子じゃ前途多難だけど、真也もその方が楽しいでしょ?」


「あははっ・・」

私の提案に乾いた笑いを返してくる真也だった。

確かに

あの料理センスは壊滅的・・?

「真也の心配も解るけど、最初から出来る人なんて居ないわ。出来る所からやってゆけば良いのよクララのいうには私達には無限に時間は有るのだから」


そう言葉を返すと、私の手をそっと握って来る真也だった。

「料理する時は結界魔法掛けとかなきゃな」

「身体強化魔法もね」


「ふふっ」

「あはははぁ」

自分達の会話に笑いあう2人だった・・


つづく・・・

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