第324話 324.私の憂鬱

<麗香>


あ~何でこうなっちゃうの~

ダメ親父の借金のせいで危うく政略結婚の道具にされかけた状況を覆し、父親からこのリリスヒルズを分捕ってこれから真也と・・


真也と・・



真也と・・



真也と・・


えっと~


言葉にすると~凄~~~くエロいわね


要するに~~


『結婚生活をエンジョイ!!』


って思ってたのに~~~~!!

何でこうなってるのよ~~!!


アリシャを許した段階で最終的にこうなる事は解っていたのよ・・

アリシャはオールデス家の当主グラノラの強大な権力に屈し危うく政略結婚されかけたけれど、何とか画策してジャクソン家を排除しようとしたアリシャをグラノラはオールデス家の召喚魔法により呼び出されたオークの群れに襲せたけれど、真也に危うく殺されかけてる所をリリス、トリア、ナスティア、クリスと共に助けられた。


アリシャ達を助けなし崩し的にジャクソン家のゴタゴタに巻き込まれた真也はジャクソン家の魔導士達を壊滅させちゃった。


しょうが無いわよね・・・

私と同じように政略結婚の道具にされかけて、真也に救われたアリシャ

そして同じように救われたリリス、トリア、ナスティア、クリス


『真也はあの子達にとって『夢にまで見た白馬に乗った王子様』って思われてもしょうがない』


どうせ何れは政略結婚の道具にされるなら・・・


今!!

目の前に居る大好きになった・・


『好きになった人と一緒になりたい!!』


そう思ってもしょうがないわよね・・・

アリシャも救われ

ヘンリー国王、エリザベス王妃、第二王女のグレース、第一王子のルイスとアリシャの家族全員が真也に救われたアリシャは真也との結婚を国王夫妻に当然のように許された。

アリシャとしては一緒に救出されたリリス、トリア、ナスティア、クリスを放っておいたまま自分だけが幸せになる事に引け目を感じちゃってたんでしょうね。


アーネストも同じような感じ

なんでこの異世界はこんなにも自由にならない世界なのかしら!!



『女は政略結婚の道具』


まるで中世のヨーロッパの世界みたいじゃない!!

貴族・王族にとっては結婚の自由何て無い!!

アリシャに


「何でもするから真也の傍に居させて」



って言われたら同じ政略結婚の道具にされかけた私は断れるハズないじゃない!!

それに・・

事前にエリザベス王妃から

「リリス、トリア、ナスティア、クリスも真也に嫁がせて欲しいの」

ってお願いされちゃった・・

アリシャが良くてリリス、トリア、ナスティア、クリスはダメなんて言えない

同じ政略結婚の道具にされちゃった者同士・・

望まない結婚なんて嫌よね~


お爺ちゃんの所に初婚で嫁に出されるって考えるだけでも悲惨よね・・・

アリシャもエリザベス王妃も

『私が真也の一番で良い』


って言ってくれたし!!

こっちの異世界では名目上はアリシャが第一夫人、アーネストが第二夫人、私が第三夫人って感じになるらしい・・・

大国の第一王女が2人もいるんだからそれはしょうがないって諦めたわ。


でもね~


まさか!!


各侯爵家からの贈り物って形であんな形で送られてくるとは思ってもに無かったわ!!


問題は・・

各侯爵家から来たリリス、トリア、ナスティア、クリス達・・

真也のあの状態・・

一応教えてはいるけれど・・・・


『貞操観念の欠落したリリス、トリア、ナスティア、クリス達4人』


問題起こさなきゃ良いけれど・・・

アリシャ、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリス達異世界組は小さい頃から


『結婚=世継ぎを産む事』


が当然のように教え込まれているらしい・・

嫌な予感しかしないんだけど・・


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る