第323話 323.ヤッパリ○○の常識は壊滅的

<真也>


『密偵が王城に潜り込んで、オールデス家の残党に情報を流している』

俺達が2度も襲われた事で持ち上がった疑惑!!

アンドリュー国王の命令により、今日登城した全員を一階ホールに集めて『真偽の水晶』の魔道具を使って審議判定を行ったが全員の無実が証明されてしまった。


『勘違い?』


って俺は思ったんだが・・・


エバンズさんが今日集まった人間の名簿を見せながらアンドリュー国王にと話し合った結果


『キャロル・イーグルトンの審議判定直前逃亡疑惑が発覚』


アンドリュー国王は俺達との食事予定を急遽変更してキャロル・イーグルトンの捜索に全力を注ぐことになった。


アーネストは深刻そうな表情をしている?

「アーネスト心配なのか?」

おれのそんな質問にアーネストは


「キャロルだけの考えでやったのでは無いのでしょうね・・

もしもキャロルが捕まって審議判定で密偵だったと解ればイーグルトン子爵家は一族郎党死刑・・・疑惑は他の貴族達の家にも波及するかもしれません


そうなれば・・・

ナストレーア王国は情勢不安の為に内乱にまで発展するかもしれないのです」


「アーネストはキャロルだけの問題ではなくなるって心配してるんだ」

「はい・・・

本当の事が解らないのに心配してもしょうがないのですけどね」

ってアーネストは大きな青色の瞳に涙をにじませながらも笑顔を作る。


そんなシリアスな場面で




「ぐぅ~~~~」



っと誰かのお腹が鳴った。

あ~これは流石に追求しちゃ~~ダメなやつだ・・

俺は此れでも空気が読める男なのだ!!



「そうだな。お腹減った状態だと余計に悪い方向に考えてしまうからな。俺達も帰って食事にしよう!!」


俺が提案すると


「「「「「「「「さんせ~~~い」」」」」」」」

っと一斉に元気のいい返事

すんげ~~

皆一斉にハモったぞ!!


俺達はアリシャ、麗香、クララ、アーネスト、そして地球の世界は久しぶりとなるリリス、トリア、ナスティア、クリスを連れて地球の世界、銀座のリリスヒルズ401号室へと転移


「ひさしぶりに来たような気がします~」

「私家に帰ってから全然外の出して貰えなかったから凄く前の用に感じちゃうわ」

「私なんか軟禁された時、殺されちゃうんじゃないかって思っちゃったもん」

「また此処に来れて良かった~」


リリス、トリア、ナスティア、クリスはナストレーア王国の動乱以来4侯爵家の当主に軟禁されて俺に情報が行かないようにされてたみたいだもんな。


「早く食事の準備しよ~~」

「お・・おお~」

そんな考え事をしてしまっていた俺は麗香に声を掛けられて思わず我にかえってへんな声を上げてしまってた。


テーブルにコピーした『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』の中のバイキング料理を宇宙船のある亜空間から高濃縮魔素を取り出しながらコピー能力でめちゃめちゃコピーしていた物から適当に取り出してテーブルに並べてゆく。


その為に何か・・・


『変な組み合わせ』


になってしまった?

おれの好みに合わせてしまった?


何か・・・握り寿司が大半になってるんじゃ?

『異世界じゃ魔獣肉が大半だもんな・・・アリシャやアーネスト、それにリリス、トリア、ナスティア、クリスは食べれない?』


目の前に出しておいて今から下げるのもな・・・

どうする俺~~~


アリシャが出した物を見て


「私真也が前に作ってくれたドラゴンの肉のステーキ食べ~~~い」


って言ったものだから

「私も~~」

「ドラゴンの肉有るんですか~~」

「食べたい~食べたい~~」

「出して出して~~今すぐ出して~~」


・・・


それって俺が全員の分を焼けって事?

時間かかるし・・・

その間皆暇だろうし・・・


そうだ!!

『皆に一人一人ドラゴンの肉を焼かしてみたら?楽しいんじゃね?』

うん!!

これから一緒に住むんだから、どれだけ料理出来るのか一回見ておいてもいいかな!!

そう思い


「じゃ~~皆でドラゴンの肉焼いてみるか?」


って提案した俺!!

「「「「「「「「「やる~~」」」」」」」」

「やります~~」

「面白そう~~」


って事でドラゴン肉を切り出して早速調理!!

「1回見本見せるからな~~~よ~く見ておくんだぞ~~」



そう昔日本海軍の山本五十六が行ったという有名な言葉


『やってみせ』

『言って聞かせて』

『させてみせ』

『ほめてやらねば人は動かじ』


って言葉があるじゃん?

兎に角やってみせなきゃな!!







まずは切り出したドラゴンの肉をフライパンに置いて~~


焼き焼き~~



ってやってたら・・・


「真也~~時間かかりすぎ~~そんあのはね~~魔法でやれば一発じゃない!!」


アリシャはそんな事を言って火球を頭上に作り出す


「私もやるわ!!」

「私の方が火力が高いですわ!!」

「私も参加する~」

「私の火球の威力特と味わいなさい!!」

「ふふふっ私の火球で美味しく焼けなさ~~い!!」

「美味しく焼けろ~~!!」


アリシャ、アーネストそして侯爵家4娘のリリス、トリア、ナスティア、クリスが攻撃魔法を出現させ一気にドラゴンの肉に撃ち込ん出来た!!


「止めろ~~お前達~~!!」


危機を感知して俺は思わずフライパンとドラゴンのステーキ肉に結界を張る。


「ドドンッ」

「ドォンッ」

「ドォンッ」

「ドォンッ」

「ドォンッ」

「ドォンッ」


一瞬で結界の中で激しく火球が爆散!!

そして・・


結界の中に残ったのは「・・・


半分溶けたフライパンと・・・


真っ黒に焦げた得体のしれない黒炭?だった・・


『こいつらに料理を刺せる事自体失敗だった!!』


王女様2人に侯爵家の4娘・・

当然!!


『料理なんてどうやれば作れるなんて常識なんて全く無い!!ハズ!!』


俺は念のために

「アリシャ、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリスお前達料理を作った事有るのか?」



って聞いてみたら・・


「「「「「「有るはずないじゃない」」」」」」


って返答だったよ!!


「ですよね~~って、攻撃魔法で料理作れるハズねえだろ!!」


「え?料理って攻撃魔法で作るんじゃ無かったの~~????」


「お前達、常識から教えないといけないみたいだな!!」


俺そう言いながら睨むと



「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」


ってお願いされてもな~~

前途多難だ~~!!

最悪俺ってこの子達の食事係しなきゃいけなくなるんじゃ?




つづく・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る