第316話 316.そんな縛り方誰が教えたんだよ~!!
<真也>
俺は路地に倒れている男達に気を取られていた為に気づいていなかった。
大通りの真ん中の方で
「完全回復!!」
っと声が聞こえてきてビックリして、声の下方向を振り返ると麗香がオールデス家の魔導士達の爆炎魔法の攻撃の余波で怪我をした人を抱き上げ回復魔法をかけていたのだ、
麗香が治療している人の他にも10人以上麗香の周りに倒れている人達が居る!!
あ・・
全然気が付かなかった
『流石麗香は医師だな』
俺も手伝わないと!!
「麗香俺も手伝おう」
早速麗香が治療魔法を掛けている横で倒れて
「痛いよ~」
っと泣いている女の子を抱き上げ
「完全回復!!」
っと回復魔法を掛けると
時間を巻き戻すように火傷が跡形も無く治って行く。
アリシャも
「私も手伝うわ」
その声にクララも
「私も手伝います」
っと回復魔法の使える麗香、俺、アリシャ、クララの4人で同時に手分けをして倒れていた人達の治療を行ってゆく。
「旦那様私は治療魔法が使えません。お役に立てなくて申し訳ありません。せめて倒れている皆様を3人の周りに運んでまいりますわ」
「アーネストその気持ちだけで嬉しいよ。あまり無理するなよ。その内時間が出来たらアーネストにも魔法を教えるよ」
取り合えず社交辞令?
こんなに人が倒れているのに何もできない自分が許せないって表情してるもんな~
俺も何言って良いか解らなかったから、俺の言葉で元気になってくれたなば、それでいい。
「う・・嬉しいですわ~旦那様~~」
っとアーネストは治療をしているにもかかわらず俺に抱き着いて来た!!
「お・・落ち着こう!!落ち着けアーネスト今は治療中だからな」
「あ・・すみません。すみません」
アーネストはそう言って俺から離れ倒れている人を運び始める。
ふぅ~エロ爺の奴が出てこなくて助かったよ~
そんな事考えてる場合じゃ無かった
治療だ!!
治療!!
リリス、トリア、ナスティア、クリスの新メンバー4人は
「私達は襲ってきた襲撃犯を縛っておきますね」
そう言って襲ってきた倒れているオールデス家の魔導士達をロープで縛りにいった。
こういう時は大人数で移動していると助かるよな。
今回オールデス家の残党だろう襲撃犯は周りの被害度外視で『オーバードライブ』の爆炎魔法で攻撃してきた。
『本当に迷惑な奴らだ』
「ありがとうございました。治療費は・・・」
子供のお母さんだろう女性が困ったような表情で恐る恐る聞いて来る。
あ~ジャクソン家やオールデス家の魔導士達は治療費と称して法外な治療費を請求してたんだっけ~
「治療費は要りませんよ。オールデス家の魔導士達のせいで怪我をしたのですから、オールデス家の魔導士達に支払わせますよ」
「本当に治療費は・・」
「貴方達も被害者ですから勿論要りません」
助けた全員が助けられたお礼を言うと同時に治療費の心配をしてたんだが、魔導士達はどんだけ守銭奴だったんだよ!!
リリス、トリア、ナスティア、クリスの新メンバー4人も
「襲撃者縛るの終わったわ」
そう言って帰って来たので、細い路地の方をみてみると・・・
確かに全員縛り上げられてる!!
タダ・・
縛り方が
『何で亀甲縛りなんだ~~~!!そんな縛り方誰が教えたんだよ~!!』
「ご・・ご苦労さん~よくあんな縛り方知ってたな」
俺は思わず聞いてしまったよ!!
気になるよな?
な?
『レアな縛り方だもな!!』
「麗香が教えてくれましたよ」
クリスが平然と言って
リリス、トリア、ナスティアがうんうんと頷いているんだが・・
『怖いぞ麗香~~!!』
そう思い背中に冷や汗を感じながら麗香の方に視線を移すと・・・
「うふっ」
っと意味深な笑いを返してくる麗香
うをぉ~
麗香さん?
まさか・・
俺もその内縛るつもりじゃ無いですよね?
思わず心の中でそう突っ込んでた俺だ
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます