第314話 314.アーネスト故郷へちょっとお邪魔します
<真也>
アーネストの表情が少し気になって聞いてみたら
『アーネストが故郷の首都ナルノアールの街が心配』
その言葉に・・
俺もオールデス家の魔導士達残党が残っている首都ナルノアールの街が心配でっはあったんだが、忙しくてしっかり忘れてしまっていたと後悔。
そう言えば製鉄所に行く途中でオールデス家の魔導士達に襲われた輩を後で何とかしないといけないって思っててしっかりと忘れてたよ。
そういや・・クララが目印を付けてくれてたよな・・・
リトリア王国は運が良かったのかジャクソン家の屋敷事大爆発を起こして殆どのジャクソン家の魔導士達が死んでしまったから殆ど問題は起きていない。
だがオールデス家の場合、当主であるブライアンがクーデターを起こしたときに引き連れていた部下達だけが首都ナルノアールの街に残っていた事だけは解っている。
ブライアンの家族達はクーデター前に全員ドストル帝国の方角へ向かって移動しているのが目撃されている。
オールデス家の残党は一体何人残っているのさえも解らないんだ。
ヘンリー国王とエリザベス王妃との話し合いも無事に終わった為、アーネストに約束していた通り首都ナルノアールへと向かう為、一旦首都ナルノアールの街の手前2キロ当たりの草原に転移
遠くにアイアンゴーレムが巡回している姿が見える。
首都ナルノアールはリトリア王国のトリステインと違ってノーア山脈とデノアール山脈の間にある細長いノール渓谷を通った先にある。
その渓谷の入り口は結界石で守られている為に普段は魔獣が首都ナルノアールの手前の草原までおりては来ないのだ。
しかし!!
俺達の起こした魔獣のスタンピードで狂乱した魔獣が後ろから押される形でドンドンと渓谷を下り首都ナルノアールまで到達してしまった。
不幸な事故だった・・
皆がノリノリで魔獣を集めた結果だなんて口が裂けても言えねえぇ~
なので首都ナルノアールの草原は魔獣のスタンピードで狩り残した魔獣がうろついている位なので、アイアンゴーレムの巡回ついでにアイアンゴーレムが魔獣を狩っている。
その内この首都ナルノアールの周りには魔獣はいなくなるだろう。
俺を含めた9人は首都ナルノアールの草原をのんびりと歩き、首都ナルノアールの正門へとやって来た。
それを見つけた門番が早速俺達に走り寄り
「アーネスト第一王女様よくお戻りになられました。早速先触れを出し王城に連絡を入れさせていただきました」
と一礼し俺達を門の中に導き入れてくれる門番さん達。
『この前も居たよなこの門番さん・・でも名前・・・覚えてない・・名前覚えるべき?』
俺達ってリトリア王国でもナストレーア王国でも顔パスってどうなんだ?
深く考えるのは止そう・・・
アンドリュー国王に旧オールデス家の屋敷を貰ってくれないかと言われたんだけど、旧オールデス家の残党が残っていて襲撃の危険があるから辞退させてもらった。
『城に住んでも良いぞ』
アンドリュー国王はそう言ってくれたんだが、そうしてしまうと俺ナストレーア王国の国王に無条件でされてしまいそうだったからご辞退させて頂いたよ。
アリシャ、麗香、クララ、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリスの8人を連れて首都ナルノアールの街の中に入っては見たものの・・・
『目立ってるよな~俺達・・』
「うふっ真也~挙動不審になってるわよ」
そう言って俺の左腕を抱き寄せるアリシャ
「アリシャ一人だけズルいです~」
アーネストがアリシャに反応して俺の右腕を抱き寄せて胸を押し付けて来る
はぁ~何でこうなるかな~
俺の両腕にはリトリア王国の第一王女様とナストレーア王国の第一王女様が張り付いてるんだけど・・・
そんな男一を8人の超~美少女達が取り巻いたハーレム状態で街の中を歩いている俺達ははっきり言って浮いている。
やっぱりそんな視線になるのは当然だよな~
アリシャ、麗香、クララだけだった時でも注目されてたのに8人だよ8人!!
でも連れてこなきゃ、仲間外れだ~って絶対に文句言ってくるし・・
『この状況は諦めるベキ?かも・・・』
そんな状態で街の中を歩いている時
「ドゴーーーーーーーーーーーーン」
「ズドーーーーーーーーーーーーン」
「ドドーーーーーーーーーーーーン」
っとおう大爆音と共に俺達は一瞬で爆炎に包まれた。
突然に大道理の真ん中で上がった爆炎に
「キャ~~」
「助けて~」
大通りを歩いていた通行人から悲鳴が上がった。
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます