第310話 310.まずは甘味革命だ!!

<真也>


人間は食べないと生きては行けない。

美味しい物を食べれば幸せな気持ちになれる!!

まずは、この世界を魔獣の肉だけの食文化から、地球の世界のような美味しい物が一杯食べれる世界にしよう!!


『決して可愛い女の子が美味しそうに食べてる笑顔に惹かれた訳じゃ無いんだからな!!』



美味しい物と言えば!!


『甘味!!』


そう砂糖がこの世界ではめちゃめちゃ高級品なのだ!!

余り取れない果物の果汁から砂糖を抽出するなんて滅茶滅茶高価になって当然!!


そうこの異世界では果物を搾った果汁を煮詰めて抽出した砂糖1キロの値段が金貨5枚

日本円にして50万円

これじゃ~お菓子なんておいそれとは食べれないだろうな


砂糖の事で思い出した事が有る!!

俺は『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』をコピー能力を使って取得する為に地球の世界に行った時、サトウキビを異世界で育てる為に佐竹さんにサトウキビの茎を頼んでいた事をしっかりと忘れていた。


早速銀座のマンション『リリスヒルズ』40階の部屋に転移

「うわ~久しぶりに来れたわ」

「やっぱりこっちは良いわ~」

「感動です~」

「もう来れないと思ってたのに~凄く嬉しい~」

リリス、トリア、ナスティア、クリスは助けた時に一時こっちに連れてきていたからな。

ナスティアは閉じ込められていたから、もう来れないと諦めてたのか・・

こんな事で喜んでくれるなら助けた甲斐が有ったと言うもんだ。


そんなナスティアの発言の後にもう一人

「な・・・何なんですの~この部屋は何処ですの~~~凄く高い場所に部屋があるように見えるんですけど~~~だ・・大丈夫ですの~~~」

そうアーネストだけは此処に来た事が無かったんだった

不安で恐怖にちょっと引きつってるように見えるアーネスト


「アーネスト大丈夫だから、此処はアーネスト達が住んでいた世界とは別の世界なんだ」

「ほ・・本当ですの?」

そう言って全面ガラス窓の方へと走り寄りマンションの階下に走る車の列や人々の波を見つめ


「人があんなに小さく見えます。凄いです。凄いです~」

アーネストは興奮して俺に走りよりキラキラした瞳で興奮したように話してくれる。

そんなアーネストの様子を見て

「アーネスト向こうの服は着替えた方が良いな」

そう言うと麗香が

「私のロリータ服が有るわ。それを出しましょ」

って早速クローゼットを開けて真っ赤なゴスロリ服を取り出してきてアーネストに渡す。

アーネストは俺が居る事も気にせずにすすっとドレスを脱ぎだした。


「うをぉ」


っと俺は小さく悲鳴をあげシレっと窓際に行って外の景色に視線を向ける。


クソっ

こんな所で反応しやがって!!

『エロ爺の人格が思わず反応しちまったみたいで、抑えるのに一苦労だったぞ』

どうもエロ爺の人格はアーネストみたいなのが好みみたいだ・・・

絶対にエロ爺なんかにアーネストは渡さないからな!!


「真也様~見てみて~~このドレス凄く綺麗ですわよ~」

後ろからアーネストの透き通った綺麗な声が聞こえて来る。

振り返ると、そこには真っ赤なゴシックロリータ服を纏った超絶美少女がドレスをふりふりしながら俺に笑顔を向けてきていた。


「き・・綺麗だな」


俺はそう言った瞬間


「うっ」


っと自分の胸を押さえてしまう。


「「どうしたの真也」」


そんな俺の様子を心配したアリシャと麗香が俺に駆け寄って両脇から俺の体を支えてくれる。

そんなアリシャと麗香に聞こえるか聞こえないか位の小さな声で

「俺の中のエロ爺の奴が、どうもアーネストに反応して出てこようとするんだ。2人共アーネストにあまり過激な事をさせないようにしてくれ、アーネストの身体はエロ爺にとってドストライクみたいだ。アーネストには気づかれないようにしてくれ、アーネストがこの事を知ったら利用するかもしないからな」


と言うと


『うん』



っと2人共無言で頷いてくれる。


「麗香とアリシャ深刻そうな表情をして2人共どうしたのです?」


と不思議そうな表情で聞いて来たのでアリシャは

「最近真也が疲れてるみたいだったから心配してたのよ」

ってフォロー


アーネストはハッとした表情で

「あ・・ナストレーア王国の事でご無理をさせましたものね。真也様大丈夫ですか?」

と違う方向に心配してくれてラッキー!!


俺はアリシャと麗香に見えるように親指を立ててサムズアップ

まあ外国人にはやってはいけないらしいが・・

日本人だから良いんじゃね?


麗香とアリシャが


『にこっ』


っと微笑んでくれる。

アーネストが着替えを済ませた事も有り、俺達はマンションから出て佐竹さんの居る『ジュエリージュエリー』の店舗に歩いて出て来た訳だが・・・




『滅茶滅茶目立ってるんだが・・』



男一人にロリータ服を纏った麗香、アリシャ、クララ、アーネスト、リリス、トリア、ナスティア、クリス8人のあり得ないくらいの超~美少女達がこれだけ集まって歩いていれば、必然的に目立つよな~・・・


『俺も女装してロリータ服で繰れば目立たなかったんじゃね?』


づとそんな事を頭に浮かべ

すぐさま


『ダメだ!ダメだ!そんなアブノーマルな世界に足を突っ込んじゃダメだ!!』


そう言い聞かせ、一見何も気にしていないような表情をして歩き始めた俺。

内心は変な男達が突っかかって来るんじゃないかとヒヤヒヤしながら歩いていたんだが・・・

そんなテンプレ的なイベントも起こる事は無く銀座の佐竹さんのジュエリーショップ『ジュエリージュエリー』の店の前に着いた。


入ろうとするとお店の中から、佐竹さんとルーナが一緒に出てきて

「真也様お待ちしておりました、どうぞお店の中へお入りくださいませ」


といって店の中に導き入れてくれる。

「それにしても、お連れの方が物凄く増えましたね~」

と笑顔で声を掛けてくれるんだが・・・

ルーナは・・・

「マスター私不機嫌です。凄く不満です」

と相当に不機嫌モードを俺にアピールしてくる。


「ルーナ、この子達はアリシャを助けた時に一緒に助けた女性達だ。まあなし崩し的に俺の嫁候補になってしまってるかな・・」


そう言うと

「あ~あの時助けた人達だったのですね。でも3日も放って置かれたのは不満です」

とアピールするルーナ

「後で埋め合わせするから許してくれ」

って言うと

「ふふっご期待してますよ~マスター」

と一転嬉しそうな表情を見せるルーナ


『何を期待してるんだルーナ?』


聞くのが怖い・・・


佐竹さんに連れられて事務所にゆくと流石に8人もの女性が一気に入ると佐竹さんの事務所と言えど狭い。


皆を連れて来たのは失敗したかもしれない・・・

これは早急に何か対策しなきゃいけないな!!

狭い場所でも余裕で集まれる場所?


『亜空間に家でも作ってそこで話でも出来るようにしても良いかも』


考えるのは後だな

用件だけを澄まそう

「こんなにも大勢で訪ねてきてしまってすみません。手早く用件だけ済ませてしまいましょう。次回来る時までには会える場所を用意しておきます」


そう言って新規にメンバーになったリリス、トリア、ナスティア、クリスには申し訳ないけれど立っていてもらう事にした。


佐竹さんにサトウキビの茎をお願いしていた件は、知り合いに種子を扱う商社が居たようでサトウキビの茎を100本用意してもらっていた。


それだけではなく、香辛料の種、コーヒー豆、カカオ豆、アーモンド、それにいろんな種子を用意してくれていた。

流石出来る佐竹さん。


そして今回も金塊を2000本程ルーナの亜空間へ預け、黒龍のお宝の中で出してもよさそうな宝石や金細工を渡してオークションだしてもらうようにお願い。


報酬は渡した中で好きな物一つを報酬として佐竹さんにあげるというなんともまあ大雑把な契約・・・

佐竹さんも笑ってたよ

まあ佐竹さんも納得してたから良いんでね?


俺達が来なかった3日間の金塊の売り上げだけで1200億

税金が怖いんだが・・・

俺ってもう、この世界では働かなくて良いんじゃね?


つづく・・・

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