第305話 305.4侯爵家からの贈り物

<真也>


ここ数日で色々な所で色々な事が大きく動いて自分で何がどうなったのか?

ハッキリいって自分でも把握出来ない状態だ。




俺は声を大にして叫びたい



『どうしてこうなった~~!!』


アリシャ達をジャクソン家の魔導士達の襲撃救った事により、テンプレ的に俺に恋に落ちたアリシャとリリス、トリア、ナスティア、クリスの侯爵令嬢達

リトリア王国、ナストレーア王国、ドストル帝国、コートレート聖王国の4か国の抱える魔導士達が連携し不穏な動きをしている情報を俺達はつかみ・・・



アリシャ、リリス、トリア、ナスティア、クリスは政略結婚の道具にはなりたくないと言い出した彼女達の為に俺は安直にナストレーア王国、ドストル帝国、コートレート聖王国が魔導士達の陰謀で潰れるからこの3か国をアルフ・アレクシス侯爵、アイザック・ティーダ侯爵、ハーバート・エクムント侯爵、ジュリアン・ドミニク侯爵の4侯爵家に分配する代わりにリリス、トリア、ナスティア、クリスを嫁に貰うと提案した。



今思うと


『なんて安直な事を言ったんだよ俺!!』


と𠮟り飛ばしたい気持ちになる。

俺はバカだった!!



魔導士国家建国を狙うナストレーア王国のオールデス家魔導士達と、リトリア王国ジャクソン家の魔導士達の陰謀による両国同時テロを俺達が偶然にも防いだ事により、魔導士の居なくなったナストレーア王国とリトリア王国


リトリア王国ではアリシャの家族も救った事で俺はいつの間にかなし崩し的にアリシャ第一王女を娶る事が決定




運悪く?俺がナストレーア王国アーネスト第一王女を救い、尚且つオールデス家ブライアンにより切られ死にかけていたアンドリュー国王とキャロライン王妃を助けてオールデス家のクーデターを治めてしまい、アーネスト第一王女も俺が娶る事になった為に、4侯爵家の当主に危機感を抱かせてしまった。



俺の浅はかな提案で皆を危険に巻き込んでしまったのは俺だ


   


手に入るハズだったナストレーア王国が手に入れられず、ナストレーア王国が同盟国になり、俺がナストレーア王国アーネスト第一王女を娶る事になった為にこのままでは全部俺に取られると思った侯爵達は再度4侯爵達だけでクーデターを起こそうとしてたなんて・・・・



昔から


『欲は身を亡ぼす』


って言われてるのになんでそうなるのかな?

結局、エリザベス王妃の要請で首都トリステインの街に急遽アイアンゴーレムを起動した夜エリザベス王妃は侯爵夫人達を招いてお茶会を開いて俺の渡したラウンドブリリアントカットされたダイヤモンドのネックレスで侯爵夫人達を誘惑?してしまったみたいだ。


クーデターの相談の為に集まって話し合っていたアルフ・アレクシス侯爵、アイザック・ティーダ侯爵、ハーバート・エクムント侯爵、ジュリアン・ドミニク侯爵が家に帰った途端に各侯爵夫人達は準備していた木刀でメッタ袋叩き


『殺さないでくれ~命だけは助けてくれ』



という男達の声に何とか侯爵夫人達は・・・

何とか殺す事だけは踏みとどまったのだが・・・・


殺すつもりでボコボコにしたハズが・・


『死ぬ直前の究極の快感を味わったせい?』


ドM男4人が出来上がってしまった



そして4侯爵家の当主であったアルフ・アレクシス侯爵、アイザック・ティーダ侯爵、ハーバート・エクムント侯爵、ジュリアン・ドミニク侯爵は息子に家督を譲らされ地下の牢獄に閉じ込められ各侯爵家の屋敷では毎夜



『パシン』


『パシン』


『パシン』


っという鞭の軽快な音と共に


「あん~」


「あん~」


「もっと~痛くして~」


「もっっと~苦しくしてくれ~~あんっ」




と気色悪い悦楽の声が聞こえるようになったという。

一部にはあそこを切り取られてしまったという噂も有るが定かではない・・

それ以後、毎夜毎夜侯爵夫人達の楽しみになったという・・・



あれから3日

ナストレーア王国とリトリア王国では100基のアイアンゴーレムが同時に国境や首都の街中で稼働し始め魔導士の居なくなった後の治安の維持に一役買っている。


ナストレーア王国ではアイアンゴーレムが街の中を周回しだした初日にオールデス家の魔導士達が街の中を周回しているアイアンゴーレムに火球で攻撃する事件が数回目撃されたが、オールデス家の残党は攻撃ご直ぐに姿をくらませたらしいが、アイアンゴーレムには被害は無かったみたいだ。






俺はと言えば・・・

『不思議の国のアリス』に建つ館の中で

現在ナストレーア王国の首都ナルノアールとリトリア王国の首都トリステインを直接結ぶ『転移門』の魔道具作成に全精力を注いでいるが・・・


失敗に次ぐ失敗で落ち込んでいる所だ。

「少し休んだら?コンを詰めても良い事無いわよ」

麗香が落ち込んでいる俺を後ろから抱き締めて慰めてくれている。


1人そんな行動をすると・・・

「そうよそうよ悩まない悩まない、すこし休みましょ」

っとアリシャが俺の前から抱き着いて・・

それを見たアーネストが俺の左側から


「そうですわよ旦那様~少しお休みしましょう~」

そう言って俺を抱き締め胸を押し付けて来る。


「ふふふっあらあら~マスターモテモテですね~じゃ私も~」

残った右側からそう言ってクララが俺を抱き締めて来る。


もう団子状態

これはこれで嬉しいんだが・・

もうめちゃめちゃ超~美少女達が柔らかい体で抱き締めてくれるんだからそりゃ~嬉しい

美人度から行くと


アリシャ → アーネスト = クララ → 麗香


という順番

麗香も地球の世界じゃ美人なんだけど、異世界の女性の美人度が半端ねえ~って感じなんだよ


アーネストもしっかりメンバー入り?


『どうしてこうなった!!』



最初は麗香だけだったのに・・・

異世界でいる内に


アリシャ



クララ


↓ 


アーネスト


という順番でいつの間にか増えてしまった

どんだけ増えるんだよ?




エロ爺の人格さえ出てこなければこの状況喜べるんだけど・・・




『あのエロ爺絶対に消滅させてやる!!』


そんな団子状態に4人の美少女に揉みくちゃにされていた時

ドアを


『コン』


『コン』


っとノック音

「ご主人様、アレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の各侯爵家から贈り物のが届けられてきました」


そう言って赤いメイド服を纏ったメイドさんがドアを開けると、各侯爵家の者であろうメイドさんが6人がかりで大きな木箱を運び入れて来た


その数4個

それに何故にメイドさんが6人がかりで?

荷物を運ぶのって普通男の人なんじゃ?

それにしても何で異世界のメイドさんって綺麗な人ばかりなんだ?


いろんな疑問が次から次に浮かんでくるが・・・

一応スルーだ

各家から6人づつのメイドさんが同じような木箱を持って入って来ると

全員で整列すると


「『最高の物をご用意致しましたのでお受け取りお願いします』との伝言を承っておりますのでよろしくお願い致します」


そう言って総勢24人の美少女メイドさんが一斉に頭を下げた後部屋を出て行った。


『イカン』


『イカン』


目を奪われていたらアリシャ達に何言われるか解らないからな

そう思って頭を左右にふりふりして、頭の中から雑念を追い払い


「4侯爵家そろって俺に贈り物なんてなんなんだろうな?なんか嫌な予感がするのは気のせいなのか?」

おれの言葉にアリシャは

「そんな事ないじゃないですか~気のせいですよ~真也、早く開けてみましょうよ」

と以外に積極的に進めて来る?


ぎゃくに俺は


「何を送られて来たのか不安なんだが・・・」


とおどろおどろ・・・


「侯爵家の贈り物なんだからきっと凄い物よ」

麗香は笑顔でそう言ってくれるんで


「そっか~きっと金貨でも入っているのかもしれないな。よし開けるぞ!!」


そういって木箱の蓋を開けた瞬間


「う・・うそだろ・・・止めてくれ~~~クソ~図られたぜ」


俺は木箱の中身を見て驚愕し思わずぞ分の頭を手で押さえてしまった。




箱の中に入っていたメモを取ってみると







『箱入り娘ですが大事にしてくださいね。早く孫の顔を見せてくださいませ』




そんなメモと共に入っていたのは木箱一杯に敷き詰められた花の中に横たわる・・・


『眠らされた全裸のリリス』


だった・・・

その他の木箱も開けると・・

全裸にされ眠らされたトリス、ナスティア、クリスが次々に詰められていた


『箱入り娘』

誰がそんな言葉教えたんだよ!!

たしかにこれは『箱入り娘』だけどよ!!

全裸にして詰める必要が有ったのか?

まさか?

おれに早く子供を作れって暗に言ってるのか~~~?


『まだこっちは心の準備も出来て居ないんだぞ~~!!』

そんな光景の中


俺は



「どうしてくなるんだよ~~!!」


と一人叫ぶのだった。



つづく・・・

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