第301話 301.やっぱり俺のせいだった・・・

<真也>


白いワンピースを纏った部少女はハリエットはアリシャをジャクソン家から助けた時の付き人だった内の1人ナスティアのメイドだった。


変な所で繋がった。

「ハリエット、ナスティアが幽閉されたってどういう事なんだ?あ・・すまん俺はアリシャの婚約者の真也だよろしくな」


「真也様とアリシャ様の婚儀の後リリス様、トリア様、ナスティア様、クリス様を真也様が娶る条件にアレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の4侯爵家にゆくゆくはナストレーア王国、ドストル帝国、コートレート聖王国も魔導士達の蛮行のせいで滅びるだろうから3か国を手中に収めた暁には4侯爵家にその領地を分配するという事で結婚の話が進んでおりましたが・・


先日ナストレーア王国がオールデス家の魔導士達のクーデターでオールデス家に危うく乗っ取られそうになつた所を皆様がお助けになった知らせがあがってまいりました。


そして真也様がナストレーア王国アーネスト第一王女を娶るという知らせを聞いたハーバート・エクムント侯爵様はそおの知らせを聞いた瞬間顔色を変え、他の3侯爵家と談義を持った直後にナスティア様が幽閉され外部との連絡が出来なくなってしまいました。

ナスティア様は顔色を変えて出て行かれたハーバート様の様子を見て


『私にもしもの事が有ったら、アリシャ様か真也様を頼りなさい』


と仰られこのペンダントを託されていたのです」


あ~そういう事な・・

「でも何で急にエクムント侯爵の当主は態度を変えたんだ?」


今一理解に苦しむんだが・・

麗香とアリシャはそんな俺に同時に


「「考えればわかるでしょ」」


って俺は睨まれちゃったんだが・・

俺が悪いのか?

俺がまだ解らないような表情をしていたのを見てか・・




そんな俺にアリシャは

「真也の単純な脳細胞にも解るように説明するとですね


4侯爵家は魔導士達により不安定になったナストレーア王国、ドストル帝国、コートレート聖王国は近い内に滅んでリトリア王国の物になるって信じてたんでしょうね。


それはあんなにも強大な権力をもったジャクソン家の魔導士達の反乱を真也が簡単に抑えてしまった事で真也と繋がりを持っておけば甘い蜜にありつける?とでも思ったのかもしれません。


でも先日ナストレーア王国がオールデス家の魔導士達のクーデターにより乗っ取られようとした状況を私達が助けた結果真也がナストレーア王国アーネスト第一王女と結婚する事が決まったからね


そうなるとナストレーア王国、ドストル帝国、コートレート聖王国をアレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の4侯爵家で分けるという前提条件が崩れちゃったって事


つまりこの後ドストル帝国、コートレート聖王国も今回のように真也が反乱を治めてしまい各国の王女様を娶る話になるとアレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の4侯爵家は何の利益ももらえず今まで通りという未来しか見えなくなる訳よ。


そうなる前に、アレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の4侯爵家はリトリア王国を自分達の手に入れてしまおうと今動き出した。


だから真也と繋がるナスティアから情報が漏れないように幽閉した。

これで真也は理解出来たかな?」


って可愛い顔で俺を覗き込んでくるんだが・・

こんな時に止めてくれ~~



「じゃ~アレクシス侯爵家、ティーダ侯爵家、エクムント侯爵家、ドミニク侯爵家の4侯爵家にとって俺は4侯爵家の利益を独占しようとしている悪い奴的に見られてて、リトリア王国と一緒に殲滅したい対象にされちまったって事なのか?」


「うんうん流石私の旦那様」

「そこまで説明されれば俺だって解るが・・・どうにかならない物なのか?俺敵対したくは無いんだけど」


「そうよねリリス、トリア、ナスティア、クリス達の親だもんね~私だって出来る事なら穏便に済ませたいわよ。どうにかして諦めて欲しい所なんだけど・・・・」


そうだよな~仲のいい友達の親達だもんな

出来れば何事も無く平和に解決して欲しいものだが・・

そう上手くゆくのか・・・


つづく・・・

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