第297話 297.亜空間庫からの魔素取得は?

<真也>


俺のコピー能力には重大な欠点があるらしい・・・

魔素を魔力に変換して対象物をコピーしているみたいなんだが、対象物が複雑で大きい物や生物などの細胞で出来上がっている物なんかをコピーすると、大量の魔素を消費するみたいだ。


まだどんな物をコピーした時に魔素をバカ食いするのかさえ良く解っていない俺だ


問題は魔素をバカ食いして、もしも足りない場合は生命力を魔素の分解して補ってしまうという事実

それを知らずにコピーして何回も死にかけた


『コピー能力を使用して即死なんて笑えねぇ』


ただ回避策として、宇宙船を格納した広さ10キロ四方の亜空間から宇宙船が作り出す大量の高濃度の魔素を亜空間の入り口を開けてやる事でそこから高濃度の魔素を取り込めば魔素切れは回避できる事が解った。


この惑星を改変する為に宇宙船を魔素発生装置に改変したモノリス・ストレイア

その宇宙船をコピーして広さ10キロ四方の亜空間に格納しているんだ。

魔素が高濃度になるハズだよ。


クララのは無しからすると、その高濃度の魔素は生物の進化や成長にも影響するらしいから常時亜空間の入り口をあけておく事も出来ないみたいだし・・


外の世界に影響を与えずに魔素が必要な時に必要な分の魔素を取り出す方法・・


考えると難しい・・


魔導士達がオーバードライブを使って膨大な魔素を外に漏らし続けた結果、ほんの10年の短い間に魔獣が成長進化して強くなった為に普通の人間では太刀打ち出来なくなってしまった。


宇宙船を格納した亜空間を開け続ければこの世界に影響がでる・・

コピー能力を安全に使うには宇宙船を格納した亜空間の高濃度魔素が必要・・



じゃ~どうしたら?

結界を張った中で宇宙船を格納した亜空間の入り口を開ける?

でも間違って結界内で大きな物体をコピーしてたら押し潰されるかも・・



う・・それは避けたい!!

コピー機能使用して圧迫死とか笑えねぇ



何処にも問題を出さずにコピーを安全にする方法ってどうすれば?

体内に直接高濃度魔素を放出ってどうよ?


体内に直接・・・


どうやって?


お尻から?


『浣腸みたいに一気に高濃度魔素を送り込むとか』



もしも送り込み間違えたら風船みたいに破裂したり?



うをぉ~~想像しちまった~~!!


それに浣腸って!!

麗香に

『優しくしてね』


なんて想像しちまったじゃねえか~


うう・・そういう事じゃ無くだな


兎に角


体が破裂しない内に止めとこう!!


・・・


・・・


・・・


おお~

そうだぜ!!


『俺が宇宙船を格納した亜空間に転移した様態でコピー能力使えば?』



そ・・そうだぜ!!



『その内宇宙船を格納した亜空間から直接必要な高濃度魔素を取り込んでコピー出来るような装置を作ろう!!』




つづく・・

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