第293話 293.クルーズ船を求めて

<真也>


アリシャ、麗香、クララを連れて早速クルーズ船とサトウキビの種ゲットの為に首都ナルノアールの正門を出た草原から地球の世界に帰還しようと王城を出ようとしたのだけれど・・・


「旦那様~~~~私を置いて行かないで下さ~~~い」

とアーネストが王城から走り出てきて俺の胸にダイビング!!

「ナストレーア王国の方は放っておいて良いのか?」

「軍事面だけの問題だけでしたからアイアンゴーレムが稼働すればらいじょうぶれしゅ」

おちゃアーネスト噛んだぞ・・

緊張してるのか?


「うふっ」

「ふふっ」

「あらあら~」

アリシャ、麗香、クララに笑われてるぞ?

そんな3人をアーネストが交互に見て真っ赤に頬を染めている


『アーネスト3人に何か吹き込まれたのか?』


何時もはアリシャ、麗香、クララだけだったから何気なく出て来たけれど、アーネストも俺と行動を共にするっぽい

この4人の表情を見るに・・


聞くのは野暮だって感じだな

『連れて行くしか無いか~』



って事で王城のアーネストの部屋を転移部屋にする事に決定

アーネストの部屋から銀座のリリスヒルズ40階の部屋に転移

「わ~此処どこですか?凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!凄い!すご~~~~~い!!」


「アーネスト凄いしか言って無いぞ」

「まぁ~ね~私も最初はビックリしたわ」

「異世界の人じゃそうなるんでしょうね」

「マスターこれからの予定はどうされますか?」


「時間食っちまったからサトウキビの種の確保とクルーズ船をコピー機能で確保したいサトウキビの種は困った時の佐竹さん頼みだな。これから電話で聞いてみるよ。

クルーズ船は・・・

遊園地があって、プールとかも有って、ウォータースライダーとか欲しいな

出来るだけ大きなクルーズ船とかが良いな」


「ではその情報でクルーズ船の情報と現在位置を検索してみます」


「おお~クララ早速で悪いな。俺は佐竹さんにサトウキビの種を聞いてみる」

そういって早速佐竹さんにTEL


「佐竹さんの電話で間違いないでしょうか?」

「おお~真也様、お電話頂いてありがとうございます。ルーナ様を付けて頂いてからその後は奴らの動きは有りません。動くとしたらまた今晩くらい襲ってくるかもしれませんね」


「ルーナが居れば大丈夫ですからご安心ください。今日電話を掛けたのは別件なんですが異世界でサトウキビを育てたいと思っているんですけどサトウキビの種っを佐竹さんなら知っているんじゃないかと思いましてお電話しました」


「異世界でサトウキビの栽培ですか。サトウキビは種からではなく茎を切って挿し木のように増やすしか無いのですよ。

苗物を扱っている者を知っていますので明日の朝にはご用意出来ると思います」


「佐竹さんにきいてみて良かったです。サトウキビと言うくらいだからキビと同じで種から育成するんだとばかり思ってました」


そんなやり取りをして佐竹さんとの電話を切った俺だった。


「オッシャ~サトウキビゲットだぜ!!」


思わず俺は握り拳を握りガッツポーズ!!

後はクルーズ船

良さげなクルーズ船あったのかな?


クララは・・・

フリーズ?

いや瞳の中で凄いスピードで情報が表示されているみたいだ。

すんげ~


『こんな風にしているとアンドロイドって感じがする』


クララのボディー最新型で流体金属で出来ているって言ってたな・・

じゃ~形とか、容姿とか自由自在に変えれるのかな?


暫くすると

「マスター検索完了しました。マスターの意向に沿うようなクルーズ船は21隻ありましたが、遊園地が有って、プールにウォータースライダーがあって一番大きい?

その条件に合った船体は


『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』

総トン数22万8081トン

最大乗客定員6680人

客室2759室


全長362メートル

全幅65メートル

22のレストラン

42のバー・ラウンジ

複数のシアター

スケートリンク

遊園地

ウォータースライダー

20以上のプール

etc・・・


もう一つの都市と言っていいでしょう!!

現在位置は バハマ沖20キロ付近を走行中です

日本とバハマの時差は14時間:現地時間で現在AM3時頃と思われます」


「クララそれ良い!!その船にしよう!!現在位置は?」

「地球座標778595589676です飛びますか?」

「ああ~ちゃちゃっとやってしまおう!!」


「え~おいてかないでよね真也」

「一緒に行くんだよね真也」

「旦那様私だけ除け者は嫌ですわ」



あちゃ~クララと俺とだけで行ってちゃちゃっとコピーしてこようとしてたんだが皆も行くのかよ


「行っても向こうは真夜中だしコピーするだけだから面白くないぞ?」

「皆で行くから楽しいんです~」

「私に留守番しろっていうのかな?」

アリシャさん?

麗香さん?

怒ってますよね?


うをぉ~切れる寸前だよ・・


「い・・いや・・見てるだけだからつまらないかなって思ってただけ・・だ。そういう事なら一緒に行こう!!」


「ハイ」

「それで良いのよ」

「旦那様~」


はぁ~何か俺皆に流されてるよな~・・


「ふふっマスターじゃ~皆で行きますよ~皆~私につかまって下さい~~」

そう言った瞬間クララと俺達はバハマ沖20キロの海上の100メートル上空に転移


真下には総トン数22万8081トンの巨大な都市にも似た『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』の巨大な船体が海原を走行していた。


「うわ~あれ船ですか?船ですよね!!私あんなに大きな船見た事ありません」

「新婚旅行はあんな感じに旅行したいわね」

「凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!凄い!!」


アーネストは相変わらず凄いしか言わない奴だな



「マスター座標地点に無事到着しました」

「ああ~くららありがとう。早速『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』の本体だけのコピーする部分のスキャンしてその情報で一気に『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』のコピーを作るよ」


俺は早速『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』の乗客を除いた部分のスキャンを開始

膨大な情報が頭の中に入って来る。


k・・これマズイカモ・・・

普通にコピーするよりも滅茶滅茶負荷掛かってるジャン!!

うをぉ~めちゃめちゃ魔力持ってかれてるぞ!!


「マスター!!」

飛行していた俺は魔力を持っていかれ体勢を崩した瞬間クララに体を支えられていた

クララは俺の体を揺すりながら


「マスター中止を!!」


そう叫んだのだった。


つづく・・・

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