第291話 291.首都ナルノアールのアイアンゴーレム配置告知
<真也>
ウウ~
『柔らかい・・』
『ふわふわ』
『最近良くこんな感じになってる?』
そうだった!!
思い出した!!
エロ爺の奴がまた出てきやがったんだった。
勘弁してくれよ~麗香達に回復魔法で治してもらえるとは解ってても、痛いものは痛いんだぞ!!
そして目を開けると・・・
「おいお前達なんで俺を皆で抱き締めてるんだよ!!」
そう馬車の中で座っているはずの4人が四方から俺の頭を胸に包んでいたのだ
電撃を食らわされた直後はエロ爺もダメージを食らうみたいで暫くの間はエロ爺の人格は出てこない事を解っているから4人共俺を好き放題している
あ~でもアーネストはその事知らないんだっけ?
皆がしてるから、仲間外れにならないようにってか?
それとも・・
麗香やアリシャ達に俺の状態をアーネストも聞いているのか?
『こいつら変な所で連携してるからな』
でもな~
この状態何とかしてくれないかな~
柔らかい胸で四方から俺の顔埋められてるんだけど・・
柔らかくて気持ちいいのは良いんだけど!!
俺の下半身が反応しちまうんだよな
『悲しい男の
収まれ俺のピーちゃん!!
立ち上るな俺のピー!!
そう
そうだぞ~
大人しくおねんねしてるんだぞ~
よ~しよしよし~~そうだそうだ~~
『おすわり』
・・・・
・・・・
そんな意味不明な脳内のやり取りをしていた俺だ
冷静になって考えてみると・・
『相当にイタイ奴?』
かも・・・
そうこうしている内に馬車が止まった。
外を見るともうナルノアール・ギルド本部に着いているみたいだ。
俺が電撃を受けて意識を失って居た間に馬車は結構進んでいたよう
4人で一斉に電撃食らわせられたもんな~
エロ爺ざまーみろってんだ!!
俺達も馬車から早速降りると既にアンドリュー国王とキャロライン王妃は馬車から降りて仲良く並んで・・
『いちゃついて・・いる?』
2人ともオールデス家の魔導士に殺されかけて助けてからどうもアンドリュー国王様の一部分がお元気になられたようで・・夫婦生活が復活されたよう
アーネストが夜の激しい営みの声に悶々して寝不足になるって話してたけど本当だったんだな・・・
「遅くなり申し訳ございません」
と一応謝っておく
「婿殿も精錬所でアイアンゴーレムの作成やこの国の為に魔法剣生産の目途を付けて貰ったりと疲れたであろう。今ギルドマスターのクラークを呼びにやらせている所だからもう少しゆっくりしていても良かったのじゃぞ」
というアンドリュー国王も・・
キャロライン王妃がイチャツイテきている為に俺の方がお邪魔した感じ?
俺は小声でアーネストに
「こりゃ~アーネストに弟か妹がもう一人生まれるのも時間の問題だな」
って囁くと
「お父様とお母様には負けませんから」
と囁き返してくるアーネスト
負けませんからって言うのはアレの事だよな?
「エロ爺始末したら好きなだけ作ってやるよ」
「クララにエロ爺の事は効いています。今どうやったら完全消滅させれるか模索中らしいです」
そんな話をしているとナルノアールギルド本部のギルドマスターのクラークがギルドの中から数人を後ろに付けてギルドの両開きの扉の間から出て来た。
「国王様よく来て頂けました。先触れの方から内容はお聞きしました。執務室の方でお話を伺わせて頂けますでしょうか」
そうしてギルドマスターのクラークに先導されたキャロライン王妃に腕を絡ませられたアンドリュー国王の後を俺達が追ってギルドマスターの執務室でアイアンゴーレムの狩った魔獣の処理について話し合う事となった。
・・・
交渉ははアーネストとアリシャ全部丸投げ
流石小さい頃から交渉事なんかをスパルタで叩き込まれただけの事は有る
80基のアイアンゴーレムがドストル帝国とナストレーア王国の国境付近で警備の合間に狩った魔獣を自動収納した専用の亜空間庫から取り出すバックをギルドマスターのクラークに渡し狩った魔獣の状態を見てもらいながらギルドの対応をお願いした。
決まった事は
首都ナノアールギルド本部でアイアンゴーレムの狩った魔獣を渡したマジックバックから取り出し魔獣を解体して順次 肉・素材・魔石を取り出し販売までを一貫してギルドで行う事となった。
魔獣を処理して得たお金は、ナストレーア王国の国内や首都ナルノアール周辺のギルドの魔獣討伐依頼の報奨金にやギルド運営の費用に充てて良い事とした。
話が終わって見送られる時ギルドマスターのクラークに
「リトリア王国のアリシャ第一王女様にナストレーア王国アーネスト第一王女様が相手では私など隅で小さくなっているほか有りませんでした」
とハンカチで汗を拭き拭き話されちゃったよ・・
アリシャ第一王女様とアーネスト第一王女様、もうこの異世界でも稀にみる美少女なのに有能過ぎて俺でも怖いくらいだよ!!
特に策士のアリシャとアーネストが連んでるから裏で色々とやってそうなんだよな~
そんでもってアーネストは先触れを出していたのか王城に帰るなり何人もの兵士が立札を抱えてアーネストに走り寄って来た。
何だ?何だ?
それにあの大量の立て札どうするんだ?
そう思っていると
凄いスピードで立て札に
『サラサラとアイアンゴーレム設置の内容を描いていた・・デフォルメされたアイアンゴーレムのイラスト付きで』
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【告】
明日8月4日からアイアンゴーレムが
首都ナルノアールの周りと首都ナルノアール
の街の中の警備の為に20基のアイアンゴーレム
が首都ナルノアールを周回致します。
アイアンゴーレムは首都ナルノアールの守護者です。
間違っても攻撃をしないように!!
ナストレーア王国 国王
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すんげ~~
「こりゃ~凄いな」
「ありがとうございます旦那様♡」
そう言いながらも書くのを止めないアーネスト
あっという間に全ての立て札を書き上げて兵士に渡すと乗馬した騎士に渡して各方面にあっという間に走り去って行く。
アーネスト有能過ぎるんですけど・・
そうして王城前に立て札を立てた後アイアンゴーレム10基亜空間庫から排出
それともう一か所首都ナルノアールの正門前にも立て札を立てた後10基のアイアンゴーレムを排出
10基もの高さ5メートルものアイアンゴーレムが10基も並ぶと威圧感半端ねぇ!!
こうして首都ナルノアールの周りを10基のアイアンゴーレムが警備すると同時に魔獣も間引き
そして首都ナルノアールの街の中も10基のアイアンゴーレムが常時回って警備する事になり、居なくなったオールデス家の魔導士達と不足した兵士の代わりをアイアンゴーレムがする事になった。
つづく・・・
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