第289話 289.転移門

<真也>


クララの言った


『転移門』


うんラノベの世界じゃ定番に出て来るヤツだよな。

科学に毒された俺の思考ではそこまで思いつかなかったよ・・・


それに理工学部の実験のミスで空間制御の能力が顕現した結果俺普通に転移使えるようになってたから一度行った所だったら不都合なく空間転移出来てたから不便に感じていなかったから、『転移門』なんて考えもしなかった




この世界で転移門は俺がこの異世界に来てからまだ見た事が無い

クララは


じゃ~どうして


『転移門』



の事を知っているんだ?

クララに聞きゃ~解る事か

そう思い


「クララさ~転移門ってエロ爺この世界で作ってたのか?」


って聞いてみると


「1億年前に超新星爆発で消滅したネオキャニア銀河のナスタルジア星のジェードでエロ爺が『転移門』の魔法を開発して通行料を徴収していました。

この星に来てからは『転移門』は設置していなかったと思います」


という返答

じゃ~


『ロストテクノロジー』


って事か・・・

エロ爺の残した亜空間庫の中には、この星に来てからエロ爺が作った物ばかりが入ってたからな・・

いや?

宇宙船とか色々エロ爺の亜空間庫に有ったよな!!

じゃ~もしかしたら、エロ爺の空間庫に『転移門』の魔法が有るかも!!


早速エロ爺の残した亜空間庫にあった物を調べてみました~


『有るかな有るかな~』


『有るかな有るかな~』


『わくわく』


『わくわく』


なになに・・


『女の子をその気にさせる薬?』


何て物を作ってるんだよ~エロ爺~~!!


えっと次は


『一週間の間下半身のピーちゃんをがっちんがっちんに立たせる薬』


エロ爺~~こんな薬使ってたのかよ!!

もっとまともな物作れよ!!



次は・・


『女の子に廃人になるまで快感を与え続ける妙薬』


おいエロ爺こんな薬誰かに使ってたんじゃないよな?

本当に使ってたら怖いぞ!!


次は変な薬じゃありませんように!!


つぎは・・


『飲ませるとドMなり一生服従を誓う薬』


あ~頭痛くなってきた・・・

精神的にキツイぞ


今の俺じゃ広大な砂漠の中で砂金の一粒を探すような物だ・・

それより作った方が速そうだな



『転移門』の機能としては

『転移門』を設置した場所にA地点とB地点を常時繋げる


『A地点とB地点を結ぶ空間魔法を転移門に付与』

『繋いで転移させる魔力は常時空気中から取得』


・・そう言えばあのアイアンゴーレムがそうだよな

あのアイアンゴーレム一度稼働させると空気中の魔素を自動で取り込んで稼働し続けるもんな


でもな~今の俺にはそんな高度な技術なんて付与出来ないし・・


どうすりゃ良い?

エロ爺の記憶にアクセスすれば可能だろうけど・・

確実にエロ爺の人格が俺の体を乗っ取ろうと侵食して来るだろうな


『それは止めよう』


あ・・

エロ爺の作ったゴーレム核

あれなら、魔素の自動取り込み処理持ってたな!!

ゴーレム核の一部を書き換えて、ゴーレム化する箇所を転移門で繋げる設定に書き換えればいける?


『それなら何とかなりそうかも!!』


そうすれば

ナストレーア王国の首都ナルノアールに作る『不思議の国のアリス』とリトリア王国の首都トリステインの『不思議の国のアリス』を『転移門』で結べばうさ耳アリスちゃんはナストレーア王国に住む必要も無い






問題は


『不思議の国のアリス』


をナストレーア王国の首都ナルノアールの何処に作れば良いかだが・・・

ナストレーア王国の首都ナルノアールの街は古くから周囲10キロのネイアー湖の周りに発展した人口300万人の水都だ。


古い町並みが立ち並んで湖の周りはもうリトリア王国の首都トリステインにある『不思議の国のアリス』なみに立てれそうな大きな土地は無い・・


有るのは広大な湖だけ

これじゃ~な~?


あ・・


有ったよ!!


ナストレーア王国の首都ナルノアールに『不思議の国のアリス』を立てる場所!!


王城の裏手当たりの湖の上に水上施設として『不思議の国のアリス』を設置って良いんじゃないか?


『俺って天才?』


水上施設!!

いいね~いいね~夢が有るじゃん!!

水上施設っていったら、湖の上に浮かさなきゃいけないか~


桟橋みたいな物を繋ぎ合わせる?

前に沖縄にアメリカ軍基地を海上に作るって話も有ったしな


でもホテルとかも作りたいし・・

この計画ってまるでクルーズ船だな・・はははっ?


いや!!


待てよ!!


『いっその事、クルーズ船地球の世界でコピー機能でパクってきたらいいんでね?』


つづく・・・

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