第279話 279.俺ってホントにお人よしだな・・

<真也>


何で俺悩んでるんだ?

『気が付いたらやらなくていい事に首を自分から突っ込んでるんだが・・』


突っ込むんならもっと他の所にしろよな!!

いけねえぇつい自分に突っ込んでしまってた


「何時からそんなワイバーンを飼育しているんだ?」


俺は思わず聞いてしまってたよ

各国がそんな危険な状態を知ってて放置していたとも思えない


「10年前位からでしょうか」

「ここ10年か~?ここ10年・・」

「そうでございますこここ10年ほどの間でございます」

「魔導士達が『オーバードライブ』の技術を開発した頃だな」

「おうそうです。その頃からです」


「ジャクソン家が開発した『オーバードライブ』の技術を餌に裏取引とかしたのかもしれないな。今までいがみ合っていた魔導士達が連携して技術革新しだした情報をやり取りしていたという事は、各国の魔導士達はジャクソン家、オールデス家の行動から考えて各原初の魔導士の弟子達子孫は王政国家を転覆し魔導士国家を建国しようとしているのかもしれないな」


俺の呟きに何故か反応したアンドリュー国王は


「それは誠か?」


アンドリュー国王俺の言葉に何か引っかかるものが有ったのか?


「ジャクソン家とオールデス家が連携してクーデターを起こそうとしていた訳ですから、ドストル帝国に仕えるエイシス家だったっけ?其処が絡んでてもおかしくはないんじゃないかな?


いや・・

100体を超えるワイバーン隊を編成しているって事はドストル帝国はもうエイシス家に乗っ取られている可能性もあるかもしれませんね」


「おお~それじゃ!!10年も前になるじゃろうかの~ドストル帝国のソフィア第一王女がエイシス家の長男ジャックと大恋愛の末に結婚してドストル帝国の皇帝になっておるのじゃ!!」


うを~~/(^o^)\ナンテコッタイ

ドストル帝国はもうエイシス家に乗っ取られてんじゃん!!


「エイシス家の事ですからソフィア第一王女に洗脳の首輪いや・・豪華なネックレスを付けて洗脳しているのかもしれませんね」


「そう言えば皇后となられたソフィア様はそれはそれは綺麗で豪華なネックレスを付けておられたな」

そんなアンドリュー国王の衝撃の言葉


うわ~定番の洗脳グッズじゃん

「確実に洗脳されていますね」

「このネックレス洗脳グッズじゃ無いわよね真也?」

「それは防御結界機能付きの魔力タンクだ!!ここで変な突っ込みするなよ麗香」

「うふふっ私は旦那様になら洗脳されても幸せですわよ」

「アーネスト何を俺が洗脳する方向に持って言ってるんだよ。洗脳なんてしなくてもちゃんと愛してやるよ」

「嬉しいですわ~こんな所で愛の告白なんて~私どうしましょう」

そんな様子を見てアンドリュー国王は

「ハハハ~仲の良い事は良い事じゃ、この会議の席でまさかのろけを聞かされるとは思わなかったわ!!後は婿殿と早く世継ぎを作ってもらわねばの~」

豪快に笑いながら笑い出した。


う・・なんでこうなった!!

スルーするはずだったのにアーネストの容姿に惑わされたか・・・

なんで俺の周りには考えられないくらいの美少女ばかりが集まって来るんだよ!!


『それもてを出せないなんて何の罰ゲームだよ!!』

俺がエロい状況に反応しちまったら、確実にエロ爺の人格が顕現してくるもんな!!

あのエロ爺ぜって~~~消滅させてやるからな!!覚えていろよ~~エロ爺!!


今まで女性に関わる事を避けて来た報い?

女性に耐性無い事を恨むぜ


いけない洗脳って言葉に変な方向に話が行ってしまった・・

『飛行して侵入してくるワイバーン部隊・・』


どうやってワイバーン部隊の侵入を防ぐ?

もう此処は困った時のクララだな


「クララ飛行して侵入してくるワイバーン部隊に何か対応する方法有るかな?」


俺は期待の視線でクララに聞いたよ!!


何が出るかな?


何が出るかな?


何が出るかな?


何が出るかな?



ワクワク


わくわく~


わくわく~


そんな期待に胸膨らませたクララの答えは?


「マスター簡単な事です。ドストル帝国を消滅させてしまいましょう」


そんなクララの言葉を聞いて俺は思わず叫んだよ!!


「却下だ~~!!」


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る