第277話 277.アリシャはめちゃめちゃ策士なんじゃ?

<真也>


あれ?

アリシャ達アーネスト第一王女に対して優し過ぎくね?

普通だったら俺に女の子が抱き着いて来たりちょっかいをかけようとすると絶対に絡んでくるハズなのに・・

アーネスト第一王女放置してるって何なんだ?


「旦那様~一人私の知らない人が居るんですがご紹介して頂けませんか~?」

と上目使いに可愛くお願いしてくるアーネスト第一王女

『それ狙ってやってるだろ?』


「その子は見た目が変わったかもしれないがクララだ」

「そうなんですね、道理で雰囲気がクララさんと似ていると思ったんですよ~」


おい!!

俺の言葉一発で信用するってどうなんだ?

俺だってまだ、クララのこの容姿に馴れきって無いんだぞ?

ま・あ・・喋り方とかはクララの喋り方・・・だよ・な・・


『雰囲気が似ているって事に繋がるのかも・・しれないが・・』


「うふふっには解っちゃうのね」

「はいもちろんです」


うんうん仲の良いのは良い事だ!!

でも皆仲良すぎるんでね?

仲が良すぎて逆に不安になって来るんだが・・・


アーネストは抱き締めていた俺の体を離れアリシャ、麗香、クララの輪の中に入り今までの苦労話を話し出したみたいだ・・

何か俺一人除け者?

そんな感じの疎外感

此れって嫉妬か?

嫉妬って誰に?

3人を取ったアーネストにか?



う~ん・・・考えれば考えるほど深みに入ってしまう・・

深く考えるのは止めよう!!


アリシャ、麗香、クララ、アーネストの4人がかたまって談笑しながら仲良く俺の前を歩いていて・・

俺は1人その後から、その光景を羨ましそうに見ているというボッチシチュエーション


『情けねぇ~』


そんな前を歩く4人の会話の中で・・

「アーネスト結婚式1か月後に行う事が決まったから根回しお願いね」

「わぁ~アリシャ結婚式の日程決まったんですね。嬉しい~」

「4人同時に結婚式だからアーネスト豪華になるわよ。対外上私がこっちの世界では第一王妃、そしてアーネストは第二王妃になるからよろしくね」

「アリシャこっちの世界ってどういう事?」

「真也と麗香はこの世界とは違う世界から来たからよ。あっちの世界では麗香が真也の奥さん。そして麗香以外私達3人が真也の内縁の妻って感じになるわ」

「じゃ~じゃ~~真也と麗香は違う世界の住人って事なの?それに!!

 あっちの世界では麗香が真也の奥さんって事は向こうの世界と行き来が出来るって事なの?」


アーネストめちゃめちゃ混乱してるんだが?

あ・・・そう言えばアーネストに俺達の素性教えて無かったな・・


「悪いなそういう事だ。俺と麗香はこの世界の住人じゃない。もう一つ言えばクララは俺達の世界の住人でもこの世界の住人でも無いって事だな」


「ええええええええええええええええええ~~」

そうなるよな・・

キャパシティーオーバーって感じだなアーネスト



ってよ!!

「俺と麗香が異世界人って事をアーネストが知らなかった事に意識が行ってしまっててシレっと聞き流してしまってたんだが、アリシャ結婚式って俺とアリシャと麗香とクララとアーネストの5人の結婚式って事なのか?」





「当然でしょ!!私もアーネストも第一王女なのよ!!


リトリア王国とナストレーア王国の第一王女が同じ夫の真也と結婚するのに国民に周知しない訳にはいかないじゃない!!

それに!!


『私とアーネストが真也と結婚するって事はリトリア王国とナストレーア王国が友好国になっって事、それを他の国家にも知らせる事になるのよ』


この大陸一の超国家の誕生ね。うふふっ」



アリシャ?

悪い微笑みが出てんぞ?

アリシャ、エリザベス王妃の血を受け継いでる・・な・・これは・・


『アリシャってあり得ないくらい超~美少女で容姿に胡麻化されそうで見えないが、めちゃめちゃ策士なんじゃ?』


つづく・・・

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