第274話 274.新ギルドシステム構想
<真也>
明日からクッキーの納品をギルドに行うようになった。
コピー機能を駆使してコピーしまくっておこう!!
俺のコピー機能?能力?
最初にミスって仕留めた魔獣の体をコピーしようとして死にかけた為に、食品?生物のコピーは暫く封印していた俺
人間と言う者は手酷い恐怖に遭遇したとしても、時間と共に忘れてしまうもの?
これくらい大丈夫だよな?
なんて少しづつ小さな物からコピーして検証していくと
『肉など細胞の有る物』
『種子?』
っていうか
生きてる植物なんかはコピーすると莫大な魔力を持っていかれるっぽい
それ以外の物はコピーしても魔力は殆ど使われない事が解った
なので・・
今回のイギリス産のクッキーはコピー能力で量産しまくろうと思う。
クッキーは『不思議の国のアリス』からうさ耳アリスちゃんにギルドに納品してもらう事でギルドマスターと話はついた。
初回早速クッキー1包み25枚入りを俺の空間庫から取り出して20個即納品
日本円にして40万円の売り上げ原価ゼロ!!すべて純利・・・怖えぇ~~
ギルドマスター悪い笑みを浮かべてるから・・
多分富裕層とかに当初言った金額で売り捌くんだろうな~
お願いしているナストレーア王国アンドリュー国王からの返答をギルド経由で待っているが確認までにはまだ時間が掛かるだろう。
俺達は俺がテーブルに出しているクッキーを摘まみながら他愛もない話をしながら待って居たのだが良い機会だと思いギルドのシステムについての提案をしてみる為に話を切り出した。。
「ラグアシェルさん俺はギルドをもっと活用出来る組織に出来たらと前から思ったんですけど話を聞いて頂けませんか?」
「それは構いませんがどのようなお話でしょう?」
「今はギルドの入り口は1か所しか無くてですね、商人であろうが狩猟であろうがギルドの受付に一度通して処理をしている訳です。
これは煩雑すぎるので入り口を分けて
狩猟者を
『冒険者ギルド』
商人達を
『商業ギルド』
とするのです。
これで商い目的の人と狩猟目的の人を分けて効率的に対応が出来るようになります。
そして『冒険者ギルド』『商業ギルド』の会員には貢献度に準じたランクという新しい評価システムを導入します。
『冒険者ギルド』に登録初期の者をFランクとして、依頼を熟したり魔獣の納品をした度合いにより順次Eランク→Dランク→Cランク→Bランク→Aランクそして最高がSランク
そんな感じでランク付けをしてランクで受けれる依頼を制限するなんていうのも良いですね。
それにCランク以上の冒険者には魔獣が4匹くらい入るマジックバックを低料金で貸し出すサービスとかを付加したら冒険者のやる気とか出て来ると思いますよ。それに魔獣の素材や肉の納品も増えるんじゃないですかね~
『商業ギルド』も取引により『冒険者ギルド』と同じようにランクを設定し商業ギルドの貢献度によりランクを決めます。
商人のランクで一つ違うのは信用度も商人のランクに含めるというのはどうでしょうか?
取引量の多い商人であっても人を平気で騙す商人であれば最低のFランクないしはギルド会員の追放処分
取引量の少ない商人であっても誠実な良い取引をしている商人であればAランクの評価をするなんていうのも良いですね。
それにCランク以上の商業ギルド会員には低料金の金利でお金を融資出来るシステムなんてどうでしょう?
あと『商業ギルド』の中にレンタル事業を追加しトイレや水道の魔道具のレンタルをレンタル登録した人に貸し出しし毎月の使用料をギルドカードから引き落としをするシステムを導入したいです」
「それは凄い構想ですが・・・今のギルドカードのシステムでは難しいのでは?」
うん今のままでは無理だね~
でも!!
クララが居る!!
宇宙船の機能を使ってエロ爺の作ったギルドシステムなんだ!!
クララが直せないハズは無い?
前に変更できるって・・聞いたと思う・・
一応確認しとこう
「クララ、ギルドのシステム変更出来るよな?」
「ハイ、設定を変更するだけで対応出来るようになっています」
設定変更?
そんな簡単な事で?
「ギルドを立ち上げた時最初から構想の中に入ったたのか?」
「あんなエロ爺ですが、科学者としては超天才ですから、最初ギルドを立ち上げた時に構想として全てプログラムしました」
「エロエロじゃ無ければ凄い奴なんだがな」
「私もそう思います。消滅しろ~エロ爺でございますね」
クララすこし怒気が籠もってた気がするんだが・・気のせいか?
「おお~なんと素晴らしい~!!すでに対応出来るように準備されていたとは・・
後の問題は『冒険者ギルド』と『商業ギルド』の入り口を分けるという部分だけですな」
「それに関しては良い方法が有る。此処から1キロ程離れた魔導士団のだだっ広い訓練場が有るんだが、アリシャそこを再開発で使って良いってエリザベス王妃から許可が出てたよな?」
「はいお母様もお父様も魔導士団の訓練場は自由にして良いって許可を貰っています」
「だそうだギルドマスター!!ギルド本部をその魔導士団の訓練場に新規に建てて魔獣の解体場から直接敷地内の市場に魔獣の肉を卸せるようにしてその訓練場跡一帯を一大市場にしたいと考えているんだがどうだ?」
「凄い構想ですね。出来上がったらこの王都自体の商業圏が一気に変わりますな。タダ私の一存では決めれませぬ。ギルド全体の会議を招集し検討する必要が有りますので、そのギルド会議に真也殿も是非ご出席お願い致しますぞ!!」
「え?どうして俺がギルドの会議に?」
「真也殿の構想を実現するとしたら今のギルドの根幹が完全に変わってしまうのですぞ!!発案者の真也殿が出席されるのは当然でございますぞ」
「う・・俺って余計に自分の仕事増やしちゃった?」
「真也、言葉に出てるわよ!!」
「真也自業自得ね」
「うふっマスター頑張りましょうね♡」
クララ頑張るって・・・アレじゃないよな?
「カチャ」
俺達がそんな新ギルド構想を話し合っている時、急に執務室のドアが開き頬にくっきーのカスをくっ付けたロッティがくちをモゴモゴしながら
「ギルドマスター、ナストレーア王国のギルドマスターからの連絡が入り、ナストレーア王国のアンドリュー国王様から『明日のナストレーア王国の国防会議の件了承した。明日朝9時にお待ちしています』との連絡を受け取った事の報告が有りました」
ロッティ、口の中にクッキー入っているにも関わらずちゃんと喋れるもんだな~
俺が渡したクッキー皆で食べてたのか?
この世界じゃお菓子って超~高級品だもんな
ナストレーア王国からの確認が取れるまでギルドマスターと新ギルド構想についても話せたし、明日中にはナストレーア王国の国防の問題を解決するぞ!!
俺の異世界スローライフの夢が・・・
俺の今の状況ブラック企業に勤めている社員の状況に似てんじゃね?
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます